インデアンカレー
イントロダクション
随分と前の話になるのだが…、mixi経由でバトンなるものが渡ってきた。内容はmixiに関わる内容なので、hatenaで記述しているこのblogで書くのはやや気が引けたのだが、まあ今回はなんとかhatenaの人々にも伝わるように書いてみる。
で、この文章は、渡ってきたバトンの内容にあった「参加しているコミュニティ」について書いたものある。バトンを渡してくれたうらべっちさんに感謝。
インデアン。
「カレーといえばインデアン!今日はカレーにしませんか?」
北海道帯広市の街の中にある実家で、僕は毎日のようにこの街頭放送を聴きながら育っていた。この「インデアンのカレー」というのはこの街に昔からあるカレー屋で、値段が安いのに味はしっかりしていると評判の店である。市内ではチェーン展開もしているこのカレー店、帯広で根強い人気を誇る。
そして僕は、小さい頃から「インデアンのカレー」を食べて育ってきた。ルーにはコクがあり、ほんのりとした甘みが舌に残る。スナックカレーといえどバカにできない味。僕だけではなく帯広に住んでいた人であれば、誰でもあのカレーが好きなのではないだろうか?
…すでに関西方面からの激しいブーイングが聞こえるのだが、とりあえず話を進める。
インデアン!
つい最近の話である。僕のキック観戦仲間であるnar氏(id:nar-_-nar)と、こんなやりとりがあった。
nar氏:
高倉さん、このカレー屋知ってます?
nar氏:
何でも最近、東京に進出してきたカレー屋らしいですよ。辛さが後から機関銃のように来るカレーらしいんですが、『辛いもの好き』な高倉さんならイケるんじゃないかなぁ、と思いまして…。
高倉仮面:
おおっ!? これって『インデアン』じゃん!
nar氏:
アレッ!? 高倉さん、この店、知ってるんですか?
高倉仮面:
知ってるも何も…このカレー、めちゃめちゃ地元の味だよ!ここのカレーは良く食べいてたっけ。いや〜っ、懐かしい!
nar氏:
………んっ!?
高倉仮面:
そうかそうか。あの帯広のカレーが、東京の、しかも丸の内に進出するとはねぇ。世の中、何があるかわからないよ。社長はよっぽど敏腕なんだな。
nar氏:
………。
高倉仮面:
それにしても、このページは奇麗に作ってあるね。お店もオシャレな感じだし、とてもスナックカレー店のページとは思えんよ。
nar氏:
…高倉さん、失礼ですが。
高倉仮面:
え?何?
nar氏:
…変ですよ、それ。
インデアン!?
高倉仮面:
何っ!? キミは人の思い出に文句をいう気か!
nar氏:
イヤイヤ、変なのは高倉さんですよ。だって高倉さん…、地元は大阪ですか?
高倉仮面:
馬鹿野郎!ボカァ、生粋の道産子だ!
nar氏:
ですよねぇ。でも、このページの記事には『インデアンカレーが大阪に店を出したのが1947年』って書いてますよ。どこからどう読んでも、大阪が発祥の地のように見えるんですが…。
高倉仮面:
…へっ、そうなの!? だとしたら、大阪にあった『インデアンカレー』が帯広に進出したんだろうね。それを帯広の人達は勝手に『地元の味』だと解釈したんだよ。いや〜っ、これは僕も知らなかった!
nar氏:
…それも変です。
高倉仮面:
…何っ!?
nar氏:
だって、このページを見ても、どこにも帯広に店舗があるなんて書いてないですよ。
高倉仮面:
何だとっ!? どういう事だっ!? (と、ホームページを読む事、約三分)ぬぬぅ…。確かに帯広の『お』の字も書いちゃいないなっ!どういう事だっ!? 帯広は田舎だから、支店を出しても店舗として数えられていないのかっ!?
nar氏:
これは本格的に調べる必要がありそうですね。
インデアン…。
お互いにgooleで調査する事、約五分。突然、nar氏は大爆笑を始めた。一体、どういう事なのか?
nar氏:
ハハハハハッ!た、た、高倉さん…た、大変です!
高倉仮面:
ど、ど、どうしたっ!何か見つけたのかっ!
nar氏:
ハハハハハッ…こ、こ、このページの記事を読めば…す、すべてわかります!ハハハハハッ!
高倉仮面:
ぬっ、このページかっ!ヨシッ!
グルメ好きには有名なサイト「やまけんの出張食い倒れ日記」より
『なんと帯広にもインデアンカレーを発見』
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000129.html
(「トラックバックはご自由に」との事なので勝手にさせてもらいました。多謝)
nar氏:
ハハハハハッ…、よ、読みましたっ!?
高倉仮面:
よ、読んだ…。
nar氏:
ハハハハハッ…か、書いてましたよね!「帯広のある食堂のオーナーが大阪のインデアンカレーを食べて感動し、自分なりに作ったのが、帯広のインデアンカレーだ」って!
高倉仮面:
か、書いてた…。
nar氏:
ハハハハハッ…か、書いてましたよね!「帯広のインデアンカレーのシンボルマークは大阪のインデアンとそっくりだ!!」って!
高倉仮面:
か、書いてた…。
nar氏:
ハハハハハッ…か、書いてましたよね!「帯広のインデアンカレーと、大阪のインデアンカレーは資本関係はまったくないけど、マークまで似せちゃって大丈夫なんだろうか?」って!
高倉仮面:
か、書いてた…。
nar氏:
ハハハハハッ!ズ、ズバリ言ってコレ、パクリじゃないですかっ!
高倉仮面:
パ、パクリ…。
nar氏:
ハハハハハッ、どういう事ですかっ!? 帯広の文化はパクリの文化なんですかっ? 東南アジアばりの著作権無法地帯ですかっ? 高倉さんもパクリですかっ?ハハハハハッ!
高倉仮面:
………。
nar氏:
ハハハハハッ!
どういう事ですかっ!?
高倉仮面:
………。
nar氏:
ハハハハハッ!
どういう事ですかっ!?
高倉仮面:
………。
インデアン(涙)
この日以来、僕はnar氏に会う度に『インデアンカレー』をネタにイジられる日々を過ごしている。そしてこのネタはPON君(id:pon-taro)や他の人々にも伝染。今や僕にとって『インデアンカレー』という単語は完全なトラウマでしかなくなってしまった。
まあ良く見れば、僕が知っているインデアンの正式名称は「カレーショップ インデアン」。大阪のインデアンは「インデアンカレー」なので、すべてがパクリというワケではないようなのだが…。
そりゃ間違えるわ!
ロゴがこんなに似てたら!
見てみぃ!AVEXの「のまネコ」も目じゃないくらいの、このインスパイヤっぷり!
左:大阪のインデアンカレー
右:帯広のカレーショップ インデアン
以上、長文失礼…くそ〜っ、覚えてろよぉ(嘆)。
おまけ、カレーショップ インデアン
http://www.fujimori-kk.co.jp/inmenu/inmenu.html