8/19 ベラトールFC シカゴシアター興行 ネット観戦記 Ver1.0

再びネットで観戦です。

先週に引き続きネットでの無料放送があったので、ベラトールFCを観戦。


さてさて。今回の興行で注目すべきは…わからん。何せ、先週からの流れに乗って、何も考えずに観戦しているダケなので、どんな選手がいるかもサッパリわからん。観戦記については、一応選手を調べながら書いていくけど…。いつも以上に選手のことは何も書けなさそうだな(苦笑)。


というワケで、序文もロクに書かないまま試合に移行する。だって、本当にわからないんだもん(苦笑)。

第二試合 グラウンドに付き合わない

ベラトールFC 女子115ポンド級トーナメント 一回戦 5分3R
○ゾイラ・フラウスト(165cm/52.2kg/アメリカ/ProBuhawe)
ジェシカ・ペーナ(165cm/51.7kg/アメリカ/サブファイター・マーシャルアーツ)
[判定 3−0]

藤井惠も参戦しているベラトールFCの女子115ポンド級トーナメントの一回戦の一部。対戦するのは、格闘技のベースがテコンドーとムエタイだというゾイラ・フラウストと、ベースがキックボクシングとグラップリングだというジェシカ・ペーナ。ちなみに勝った方が、前回の興行で一回戦を突破したジェシカ・アギラーと対戦する。それにしても、二人とも脚が長いなぁ。




1R、スタンドでの打ち合いの中、まずはフラウストが胴タックルを敢行。これを受け止めたペーナが金網際へ押し込み、崩しに掛かったがフラウストは崩れない。金網際での主導権争いの後、バックに回ったフラウストが膝蹴りを放つ。両者は離れてスタンド、フラウストが牽制の右ローを放つ。対するペーナは右ミドルで抵抗すると前へ出てタックルを敢行するが、フラウストは金網際で入れ替わり、離れ際にパンチ〜右ハイのコンビネーション。う〜ん、フラウストは立ち技が中心のようだが、際での対処方法を解っている感じがするなぁ。

ペーナの膝蹴り、フラウストの左ハイが交差する中で、再びペーナがタックルを敢行。これを受けたフラウストは逆に押し倒すも、ペーナは倒れる際にフラウストの足を捕まえた。フラウストが離れたところで1Rは終了。ここまではフラウスト優位だね。




2R、右ローで牽制しつつリングを回るフラウスト。対するペーナはプレッシャーを掛けながら前に出て胴タックルを仕掛けるも、フラウストがこれを切る。尚もプレッシャーを掛けるペーナに対して、フラウストは蹴りで対抗。ペーナは再び胴タックルを敢行するも、フラウストは金網際で入れ替わって膝蹴りを放つ。この後、金網際での攻防が続き、離れ際にフラウストはワンツーでプレッシャーを掛ける。グラウンドで勝負を掛けたいペーナは再び組み付くも、フラウストは金網際で突き放し、尚も接近するペーナを押し倒してしまう。う〜ん、これは鉄壁だなぁ。



3R、諦めないペーナは前に出てプレッシャーを掛けるも。フラウストは右ローを放って応戦。両者の距離が開く中で、ペーナはジリジリと前に出ると首相撲を意識したタックルを敢行。だがフラウストはこれを捌くと、逆にペーナをテイクダウンしてしまう。慌ててグラウンドを脱出するペーナ、スタンドから再三再四のタックルを仕掛けるが、フラウストはこれを捌いて金網際で突き放すと、鋭いソバットを入れる。最後は尚も組み付くペーナに対して、フラウストが首相撲から投げを放ち、右ミドルで追撃していた。



ここで試合は終了。判定の結果、3−0でフラウストが勝利。



う〜ん、フラウストが最後まで徹底してグラウンドに付き合わなかったなぁ、という印象以上の感想はないかなぁ。ただ、なんとなくジェシカ・アギラーとやったらアッサリと負けそうな、そんな気がした。


第三試合 グラウンドにならない

ウェルター級 5分3R
ダン・ホーンバックル(188cm/77.3kg/アメリカ/アメリカン・トップチーム)
●ブラッド・ブラックバーン(178cm/76.7kg/ヴィクトリー・アスレチックス)
[判定 3−0]

おお!戦極にも参戦し、郷野聡寛を右ハイキックでKOした経験を持つ「人間ユンボダン・ホーンバックルか!今日のように半分「お試し」の気分で観戦している時に、少しでも知っている選手が試合をする事のなんと嬉しい事か。そんなホーンバックルの対戦相手は、UFC長南亮に判定勝利した経験を持つブラッド・ブラックバーン。ボクシングがベースの選手のようだ。




1R、まずはブラックバーンがワンツーを武器に前に出るも、ホーンバックルはカウンターのタックルを決め、ブラックバーンを高々と持ち上げから豪快にテイクダウン。観客からは歓声が沸いたが、ブラックバーンはアッサリと立ち上がると、今度は右ストレートを決めてホーンバックルを倒してしまう。インサイドに入ったブラックバーンに対して、ホーンバックルは下から組み付いて抵抗、試合はやや膠着。



暫くして、ホーンバックルは下から脚力を効かせてブラックバーンを押し上げ、見事にグラウンドを脱出。両者スタンドで試合は再開、ボクシング出身だけあってブラックバーンのワンツーはナカナカ鋭い。だがホーンバックルも打撃で真っ向勝負、ブラックバーンのパンチを恐れずにその場でテンカオ〜フックのコンビネーションを見せる。スタンドでの主導権争い、ホーンバックルは膝を効かせて攻めると、ブラックバードの右ローにもローで応戦。ラウンド終了直前、ブラックバードはストレートを放って突進して金網際で組み付いたが、1Rはここで終了。ここまでは互角だな。



2R、両者ともに様子見の状態、ブラックバートが放つストレートの軌道が美しい。対するホーンバックルも度胸良くパンチを返す中、ホーンバックルの右フックがヒット。チャンスと見たホーンバックルのプレッシャーが増すが、ブラックバートも右ローを効かせて付け入る隙を与えない。尚も続く主導権争い、ブラックバードのワンツーに対して、ホーンバックルは逃げずに打撃で応戦。この後、ブラックバードの右ミドルがローブローとなり試合は中断。



再開後、尚も続く主導権争い。ブラックバードは美しいワンツーを放つも…。次の瞬間、郷野をKOしたホーンバックルの右ハイキックがヒット。ダメージを受けたブラックバードは組み付きに行くも、ホーンバックルはこれを突き放す。

そしてここから、徐々にホーンバックルが主導権を握り始める。パンチが交差する場面が増えていく中、ホーンバックルは要所でテンカオを効かせ、ブラックバードの鋭いパンチを目にしても、逃げる事なくその場でパンチを返していく。更には左ミドルを連発すると、喰らったブラックバードは思わずスリップ。




迎えた3R、まずはブラックバードが右ミドルを重ねたが、これにホーンバックルもパンチを返し、ワンツー〜右ミドルのコンビネーションを見せる。後がないブラックバードは前に出ると、ホーンバックルは右のパンチを返してワンツー、そして右ミドルと次々に打撃を放つ。



段々とお互いに打撃の出る機会が増えていく中、主導権を握ったのはホーンバックル。プレッシャーを掛けつつ前に出て、パンチを返してくるブラックバードに左ジャブを伸ばしつつ、右ミドルや右ローを放つ。ブラックバードも打撃を返したが、気後れしているのか攻めが後手に回っている。時折、前に出るブラックバード、しかしホーンバックルは右ミドルとパンチで迎撃。うむ、勝負ありだな。



ここで試合は終了。判定の結果、3−0でホーンバックルの勝利。



うん、お互いに打撃がなかなか強烈だったから、展開こそ地味だったものの、緊張感を持って試合を見れたな。それにしてもブラックバードのパンチはナカナカ鋭かったのに、それに対して微動だにせずパンチを返せるホーンバックルの度胸は凄いなぁ。

第四試合 グラウンドで展開がない

ベラトールFC ヘビー級トーナメント 一回戦 5分3R
○ダミアン・グロボウスキー(185cm/108.9kg/ポーランド/ルタドールス オポレ)
●スコット・バレット(183cm/119.3kg/アメリカ/フリー)
[判定 3−0]

ここからは、前回興行も行なわれたヘビー級トーナメントの一回戦が二試合。といっても、出る選手のプロフィールをまったく知らないので、書きようもないワケだが。とりあえず、ダミアン・グロボウスキーは柔術がベースで、戦績は12戦12勝無敗5KO7SKOのパーフェクトスコアの持ち主で、対するスコット・バレットはレスリングがベース、11戦10勝1敗8KO1SKOというこれまた立派な戦績の持ち主だという事は判った。両者の体重差がちょっと気になるけど、ここは豪華なKO劇、または一本勝ちを期待しますかねぇ。




1R、体重120kgの巨漢・バレットがプレッシャーを掛けていき、これをグロボウスキーがパンチで牽制。バレットは一気に組みに行ったが、ここでグロボウスキーの右膝がローブローに。グロボウスキーにブーイングが飛ぶ中で試合は再開。観客はアメリカ出身のバレットを応援しているのかな?



この後、スタンドでの主導権争いが続いた後、バレットがグロボウスキーを豪快に持ち上げてテイクダウン。観客から歓声が沸いたが、グロボウスキーはすかさずクロスガードで防御すると、下から腕十字を仕掛ける、これを潰したバレットはハーフマウントからパスガードを狙ったが、その際でグロボウスキーはリバースに成功して上の体勢に。うむ、グラウンドではグロボウスキーが一枚上手だな。



バレットは強引に立ち上がると、尚もバックを取るグロボウスキーを倒して上になる。対するグロボウスキーは下からガッチリと組み付いて防御。この後、試合展開が動かないまま時間は経過、バレットは半立ちになってパンチを落とす。だがグロボウスキーは下から脚を利かせて立ち上がる。バレットが再びグロボウスキーを金網に押し付け、グロボウスキーが抱えながらパンチを放ったところで1Rは終了。技を見せるグロボウスキーに対して、バレットは力で攻めている印象。


インターバル中、バレットが目を気にする仕草を見せる。どうも1R最後のグロボウスキーのパンチがサミングになったようだ。しかし、反則は取られることはなく2Rは開始。と同時に1R序盤と同じくバレットは、タックルからグロボウスキーを豪快に持ち上げてテイクダウンを決めた。観客から再び歓声が沸いたが…、この後の展開が続かない。インサイドになってから、特に何をすることもないバレット。…ひょっとして、疲れちゃったのかな?




ようやく、パスガードを狙うべく立ち上がったバレットだが、グロボウスキーに防御されて結局はインサイド。ここから再び時間は経過、バレットは半立ちになってパンチを落としつつ、ようやくハーフマウントからパスガードを決めてバックマウントを奪い、パンチを入れつつスリーパーへ移行する。



しかし、グロボウスキーはこの流れの中でリバースを決めてインサイドの体勢に。この後、グロボウスキーは上半身を起こしてパスガードを狙うなど、動きの鈍いバレットにプレッシャーを掛けた。う〜ん、バレットはどうもガス欠を起こしたようだ。



3R、すっかりバテバテのバレットに対して、グロボウスキーは右ローを連発。嫌がるバレットが前に出るも、そのプレッシャーは弱い。それでもどうにか組み付いたバレットだが、グロボウスキーはボディ膝蹴りを入れて突き放す。尚も右ローを放つグロボウスキー、バレットは前に出て金網際で膝蹴りを放つも、体力を残したグロボウスキーの膝の方が鋭くヒット。



もはや体力もなくフラフラのバレットに対して、グロボウスキーはワンツーで攻める。組んでもグロボウスキーの膝蹴りを喰らうばかりのバレットは、前進以外に何も出来ない状態。グロボウスキーは冷静に下がりながらワンツーを放つと、逆にタックルを敢行。レスラーとしての意地か、これはバレットが切ってしまうが、尚もグロボウスキーの右ローと膝蹴りが容赦なくバレットを襲う。更には右ハイをも放つグロボウスキー、嫌がるバレットは強引にタックルを仕掛けてグロボウスキーをテイクダウンするも、これは休むためのテイクダウンという感じだった。



そんなこんなで試合は終了。判定の結果、3−0でグロボウスキーが勝利するも、観客の歓声はブーイング混じりだった。



むむぅ、戦前の予想を大きく裏切る内容だったなぁ。グロボウスキーが手堅く勝ちを拾った感もあるし、元々バレットはスタミナに難のある選手のようにも見える。いずれにせよ、面白い試合ではなかったなぁ…。

第五試合 グラウンドで展開がなさすぎる

ベラトールFC ヘビー級トーナメント 一回戦 5分3R
○コール・コンラッド(193cm/120.2kg/アメリカ/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー)
●ルージェン・リョレット(190cm/113.4kg/スペイン/グレイシーバルセロナ)
[判定 3−0]

先の試合ですっかり萎えてしまった僕に襲い掛かる、ヘビー級トーナメントの一回戦の二試合目。対戦するのは…5月、6月、そして本日のベラトールFCと、コンスタントに参戦を続けるレスリング出身の新鋭、コール・コンラッド(戦績4戦4勝無敗1KO1SKO)と、エリオ派グレイシーの末弟であるホビン・グレイシーが主宰するグレイシーバルセロナに所属するルージェン・リョレット、戦績は11戦9勝1敗1分1KO6SKO。う〜ん、相変わらず二人とも知らない選手だなぁ。とりあえずリョレットの方は、M-1グローバルを通して来日経験があるようだ。




1R、まずはレスリング出身の巨漢・コンラッドが組み付きに行くも、ここはリョレットが一旦離れる。警戒して両者が距離を取る中、身体の大きいコンラッドがプレッシャーを掛けていき、やがて組み付いてテイクダウンを奪う。ハーフマウントの体勢からパンチをコツコツと落としつつ、パスガードを狙うコンラッドに対して、リョレットは下から手を使ってコンラッドを引き離しに掛かる。だが、見るからにモッチリとした身体のコンラッドはガッチリとハーフマウントをキープ、その体勢からパンチを入れていく。



それでも、どうにか下から脚を利かせてコンラッドの体勢を崩すリョレット。モンキーフリップの要領で一気に逆転を狙ったが、コンラッドの体勢は崩れない。それでも両者スタンドの状態まで戻したリョレットだが、残り時間が少なかったので、あとは様子見に終始。



2R、1Rと同じくコンラッドがプレッシャーを掛けつつ前に出て、右ローを放つ。そしてコンラッドは組み付きに行くも、「相手に上になられると何もできない」と知ったリョレットが嫌って下がり、右ローで応戦。この後、スタンドでお見合いしたまま、時折ローを放つ…という退屈な展開が続き、観客からはブーイングが飛ぶようになる。確かにこれは見ていて辛い。



再び組みに行くコンラッドだが、リョレットはこれを突き放し、右ローを放ちつつ金網の中をサークリング。何とかグラウンドに持ち込みたいコンラッドは、ダッシュで一気に距離を詰めて金網際へと持ち込むも、リョレットに捌かれてしまう。

この後、再び時間は静かに経過したが、リョレットが前に出たところにコンラッドの右フックがヒット。ダメージのあるリョレットはサークリングで逃げながら右ローを放ったが、チャンスと見たコンラッドは距離を詰めてテイクダウンに成功。だが、リョレットはすぐにグラウンドを脱出。コンラッドがパンチを放ち、リョレットが突き放したところで2Rは終了。退屈な展開に、観客のブーイングは大きくなるばかりだ。




3R、まずはコンラッドがパンチを放つ。リョレットは右ローを返したが、その蹴り足をキャッチしたコンラッドがテイクダウンを決めてインサイドへ。リョレットはクロスガードで防御したが…。この後、試合はまったく展開がなく膠着。再び観客からはブーイングが。



ひたすら続く「コンラッドインサイド、リョレットはクロスガード」という図式。両者ともに動けないまま、試合時間だけは経過していく。観客のブーイングが大きくなる中、実はこの間もリョレットは必死に下から脱出を図っていたのだが、見るからに重そうなモッチリ肌の持ち主であるコンラッドをどうする事も出来ずに大苦戦していたのだ。残り1分20秒というところでコンラッドはハーフマウントになり、そして残り40秒の時点で両者はグラウンドのまま金網際へと移動したが、ここから試合はまったく展開することがなかった。

試合終了と共に、観客は大ブーイング。う〜ん、確かにこういう試合は膠着ブレイクが欲しくなるなぁ。




ってなワケで、試合は判定へと委ねられ、3−0でコンラッドが勝利するも…。観客はブーイングでこの試合を否定した。そりゃそうだ。




う〜ん、これはひどい試合だったなぁ。前の試合の内容もひどかったが、この試合は輪を掛けてひどかった。前回の興行のヘビー級の試合も大味だったけど、こう「殺気のない膠着劇」が続くと辛いなぁ。せめて、もう少し緊張感があれば、また違うように見えるんだけどなぁ…。辛かったなぁ。

雑感

う〜ん…。前回の放送は知っている選手も出ていたし、何より一本勝ちが続いたのでテンポ良く観戦できたんだけど…今回はズバリ言って「ハズレ」だなぁ。まぁ、ダン・ホーンバックル vs ブラッド・ブラックバーンだけは、ちょっと面白かったので「時間の無駄だった」とは思わないけど…、ヘビー級トーナメントの二試合は「お粗末」の一言。そりゃ、金を払って試合のレベルがアレなら観客もブーイングを浴びせるわな。


以上、長文失礼。