5/25 UFC ラスベガス・MGMグランド興行(PPV) 適当な速報観戦記

僕にも見れました

なんの因果か…只今、絶好調のUFCのPPVを観戦することが出来たので、海外情報にはまったく疎いクセに生意気にも速報観戦記を書いてみた。ウム、全くもって生意気だ。

但し、興味のない試合は流して観戦、挙句の果てにトイレに駆け込んでいる間に試合が終わった事もあるなど、かなり適当な感じで観戦。その辺はカンベンしてね。尚、いつものように、試合の順番はPPV放送の順番ではなく興行内の試合順なのでご注意を。

ちなみに観客席にはロック様こと、ドゥエイン・ジョンソンの姿が。痩せたなぁ。

第一試合 X-1で佐々木健介に負けた男が今日も負けました

ヘビー級 5分3R
○シェーン・カーウィン(米国)
●クリスチャン・ウェリッシュ(米国)
[1R 44秒 KO]
※右フック

UFCの場合、前座の方の試合はPPVの余った時間を利用して放送されているんだそうな。ふ〜む、この試合は時間が短いから放送されたんだろうな。

というワケで、伝説の興行『X-1』で佐々木健介に首を極められた貴重な経験の持ち主、ウェリッシュがUFCに登場するも、あっという間にカーウィンの右フックを喰らってKO負け。諸行無常

第三試合 CAGE FORCE覇者が衝撃のUFCデビューを果たしました

ウェルター級 5分3R
吉田善行(日本/東京イエローマンズ)
●ジョン・コッペンハーバー(米国)
[1R 56秒 フロントチョーク]

この試合が放送されたのは、日本人として嬉しい。吉田のセコンドに朝日昇の姿が。相手が日本人のせいか、コッペンハーバーに大歓声。

試合開始。コッペンハーバーはオーソドックス、吉田はサウスポー。軽い打撃戦の後、まずコッペンハーバーが組み付くも、吉田は払い腰でテイクダウンに成功すると、すかさずガブってフロントチョークへ。コッペンハーバーは必死に逃げようとするも、吉田はグラウンドでコントロールして離さない。吉田は両足でボディシザースを決めて相手を固定すると、コッペンハーバーは力なくタップ。

吉田、衝撃的なUFCデビュー。いや〜っ、本当にお見事。ま、日本人だったせいか、観客の歓声は少なめだったけどね(苦笑)。

第五試合 『PRIDE最後の超新星』が今日もKO勝利しました

ライトヘビー級 5分3R
○ラミュー・ソクジュ(カメルーン/チーム・クエスト)
中村和裕(日本/吉田道場)
[1R終了時 TKO]
※1R終了直前に中村が右ストレートでダウンし、試合続行不能

第三試合に続いてこの試合が放送されたのも嬉しい。但し、見たいのはソクジュの方だけどね(笑)。というワケで、昔なら「PRIDEでやれよ!」って突っ込みが入りそうなこのカード、ノゲイラ弟やアローナをKOしているソクジュに中村が勝てるとは思わないのだが…。


試合開始。ワンツー〜右ローで中村を追い詰めるソクジュ、特に右ローが本当に強烈。中村はその蹴り足を掴もうとするも何度も失敗。だがこれが功を奏したか、警戒したソクジュの右ローの手数が減る。ならばと今度は、中村が何度も突進して打撃を放つも、所詮は見せパンチなのでまったく当らない。無策な突進を繰り返す中村に対して、ソクジュはカウンター狙いに切り替える。お見合いの時間が続く展開に、観客からはブーイングが。

それでもラウンド終了直前、ソクジュは右ローのフォローで右ストレートを放つと、これが中村の顔面にクリーンヒット。中村がダウンするのと同時に1Rは終了したが…中村のダメージは大きい。結局、2Rが開始する事なく試合は終了。


最初の僕の予想がまったく覆らないくらいにソクジュの完勝。いや〜っ、彼のファイトをもっと日本で見たかったなぁ。対する中村は、打撃に対してあまりにも無策すぎるよ。まあ「吉田道場らしい」といえば、それまでなんだけどねぇ…。

第六試合(未観戦) いい試合なのに完全に見逃しました

ミドル級 5分3R
○ホジマール・"トキーニョ"・パリャレス(ブラジル)
●アイヴァン・サラベリー(米国)
[1R 2分36秒 腕十字固め]

この試合、僕はトイレに行っていたせいで全く観戦できなかった。我ながらカッコ悪い話だなぁ(苦笑)。ちなみにこの試合、パリャレスが積極的に極めに行く姿勢を見せた上、最後はスリーパー〜腕十字という黄金連携で勝利したそうだ。

う〜ん、今度はちゃんと観戦しなきゃならない選手かも。パリャレスね、覚えておこう。

第七試合(未観戦) 一応、結果だけ書いてみました

ライトヘビー級 5分3R
チアゴ・シウバ(ブラジル)
●アントニオ・メンデス(ブラジル)
[1R 2分24秒 KO]
※グラウンドでのパウンド&肘打ち連打

PPVでは一試合目となるこの試合ですが、僕は未観戦です。詳しい事は各自調査って事で。とりあえずチアゴがハイキックでメンデスを倒し、グラウンドで強烈なパウンドと肘を入れ続けて勝ったらしいです、ハイ。ええ、本当に何にも見ていないんです。スイマセン。

第八試合(適当な観戦) 注目すべきカードだという事実に気付きませんでした

ライトヘビー級 5分3R
リョート・マチダ(ブラジル/ブラックハウス)
ティト・オーティズ(米国/チーム・パニッシュメント)
[判定 3−0]

今日はPPVでは二試合目となるこのカードから観戦。だが、試合が詰まらなかった上、闘っている二人がリョートとティトだとまったく気付かなかった為、殆ど流して観戦していた。ああ、もっと早くこの試合が『ティトのUFCのラストファイト』だと判っていたら、もっと真面目に観戦したのだが…。

んで試合なんだけど…一言で言うなら「リョートのアウトボクシンを、ティトが最後まで崩せなかった」って感じ。もっとも、最後の最後にティトの三角絞めが極まりかけたのには驚いたけど、試合全体としてはリョートの完勝ですな。もっとも、あの闘い方でリョートに人気がでるかは大いに疑問だけどね。

第九試合(適当な観戦) 注意力が散漫でした

ライトヘビー級 5分3R
○ゴラン・レルジッチ(クロアチア)
●ウィルソン・ゴヴェイア(米国/アメリカン・トップ・チーム)
[2R 3分15秒 KO]
※グラウンドでのパウンド&肘打ち連打

この試合は適当に観戦。正直、この二人がどんな選手かの情報もない状態だったのと、1Rが面白くないので注意力が散漫になったのが原因。

1Rは殆どがお見合い、最後にレルジッチが引き込んでラバーを仕掛けたところで終了。2Rはゴヴェイアが上になってパウンドを落とすも、立ち上がったレルジッチの左フックでゴヴェイアがダウン。レルジッチがパウンドと肘打ちを落としてゴヴェイアがグッタリ、レフェリーが止めた…ってな感じ。最後はなかなか良かったッス。

第十試合 アメリカ仕様でも強いところを見せました

ライトヘビー級 5分3R
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/エクストリーム・クートゥア)
●キース・ジャーディン(米国/ジャクソンズ・サブミッション・ファイティング)
[1R 36秒 KO]
※グラウンドでのパウンド連打

さすがにこの試合はちゃんと観戦しました。僕にも馴染みのあるシウバが出るのでね。んで、そのシウバは日本と同じく「Sand Storm」を入場曲にして入場。但し、日本ではカットしていたイントロ部分も使われていた。観客は大歓声でシウバを歓迎。人気者なのね。身体つきは、気の抜けたアメリカ仕様。まあ、これは色々としゃーないわな、色々とね。


試合開始、シウバはジャーディンが放った左ローに合わせて、右フックをヒットさせる。怯むジャーディン、シウバはショートの左フックを顔面に叩き込む。モロに喰らったジャーディンがダウン、シウバはグラウンドに潜ってパウンドを連打。グッタリしたジャーディンを見たレフェリーが試合を止めた。大歓声の中、ロック様もスタンディング・オベーションでシウバを祝福。


シウバ、UFC再上陸の二戦目で見事な完勝。これならミルコップのように日本に帰ってくる必要はないな(笑)。で、後から聞くところによると…ジャーディンはチャック・リデルを倒した実績の持ち主だそうで。そんな相手を簡単に秒殺となれば、次はビッグネームとの対戦が期待できそうだな。楽しみだ。

第十一試合 終わってみれば完勝劇でした

UFCライト級 タイトルマッチ 5分5R
○B.J.ペン(米国/B.J.ペンMMA/UFCライト級 王者)
●ショーン・シャーク(米国/ミネソタ・マーシャルアーツ/前UFCライト級 王者)
[3R終了時 TKO]
※左の飛び膝蹴り/ペンが防衛に成功

メインイベントはUFCライト級のタイトルマッチ。王者ペンはハワイアンの入場曲で入場、大人気。対するシャークの歓声にはブーイングが混じっている。ふ〜む、海外情報に疎い僕は詳しい事が判らないワケだが…やはり試合ぶりが詰まらないからかなぁ。

しかしまあ、本当に久々に動くシャークを見たワケだが、身体は相変わらずの肉団子だったなぁ。スゲェ身体だ。


1R、BJコールの中でスタンドの打撃戦。お互いにオーソドックスの構えから、ペンは左ストレートでリード。ショーンも同じく左を返す。シャークの左フックでペンの動きが止まる場面もあったが…時間が経つに連れ、リーチに優るペンの左ストレートがシャークの顔面を捕らえるようになる。観客がペン贔屓な分だけ、試合もペン有利に感じる。


2R、序盤はシャークが強引に攻める。突進してワンツーを連打するシャークに対し、ペンは身長差を利用して首相撲からの膝蹴りで応戦。シャークは警戒したのか、中盤以降は踏み込む回数が減る。二人とも距離を保ちながら、慎重に左ストレートを交換するのみの展開が続く。退屈な展開に、観客からは『アスホール!』コール。すると終盤、ペンは踏み込んでのワンツーを多用。シャークもワンツーを返すも、攻めが後手に回っており印象が悪い。このラウンドもペン有利か。


3R、シャークは手数を増やすが…リーチで劣る上に踏み込みが足りず、オマケに筋肉の付き過ぎでフックしか出せないモンだからまったく当らない。対するペンは下がりながらの左ストレートを放ち、徹底的に距離を置く作戦。ペンは時折右ローを使ってガードの意識を削ぐ。シャークも右ローで応戦。

それでも試合の均衡がなかなか崩れない。試合終盤、観客がBJコールで後押しすると、これに合わせてペンは前に出て、右フックをシャークの顔面に叩き込む。モロに喰らったシャークがコーナー際で崩れると、すかさずペンはダッシュして顔面に左の飛び膝蹴りを一閃。これでシャークは完全にダウン、ペンがその顔面にパウンドを落としたところでレフェリーが試合をストップ。ラウンド終了間際の出来事だった。


なかなか衝撃的なフィニッシュ。シャークの得意なグラウンドに持ち込ませなかった事を含めて、ペンの完勝と言っていいだろう。いやいや、DREAMのメインイベントで石田を破った宇野にしてもそうだけど、膠着しがちな展開の中で決め手を持つ選手は『本当の強さ』を感じさせてくれるよなぁ。

雑感

大きなサプライズこそなかったけれど…判定決着は少なかったし、1R決着も多かったし、なかなか面白かった。特に吉田とペンの勝ち方はかなり鮮やかで、僕が「もう一度、UFCを見たいなぁ」と思わせるに充分な内容だった。う〜ん、これからは僕も日本の格闘技だけではなく、UFCもしっかり見ていかなきゃイカンなぁ。


以上、長文失礼。