SB 「日本SB vs 北米MMA対抗戦」影の実力者登場

第六試合 影の実力者が元日本王者を撃破

70kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R + 延長3分無制限R
○金井健治(172cm/69.35kg/ライトニングジム/SB日本スーパーウェルター級 四位)
●スティール・ヤマウチ(170cm/69.75kg/アクティブJ/J-NETWORKミドル級 二位) ※山内哲也から改名
[判定 3−0]
※金井は1Rにシュートポイント1、ヤマウチは3Rにダウン1

SBでは「影の実力者」として知られる金井健治が第六試合に登場。S-CUPではK-1 MAXで活躍する尾崎圭司と互角の打ち合いを演じている金井、大切なモノはライトニングジムだという。

そんな金井の対戦相手は、かつてはJ-NETWORKでミドル級王者に君臨していた山内哲也。素手にバンテージを巻いただけで殴り合う危険な格闘技、ラウェイによる試合経験も持つ山内、今日はスティール・ヤマウチと改名しての参戦だ。

思わぬ強豪を迎えた金井、土井広之より譲り受けた右のローでヤマウチを崩すことはできるか?


1R、金井はいきなり組み付くと、綺麗な首投げを決めてシュートポイント1を獲得。対するヤマウチはリングを周りつつ左の腕をダラリと下げたデトロイトスタイルから左ジャブ、右ミドル、右ローを放つ。だが金井は終盤に右ストレートをヒットさせると、怯むヤマウチをワンツー〜右ローで追撃する。

2R、下がって距離を取ろうとするヤマウチに対して、金井は土井譲りの右ローを連打して動きを止めにかかる。劣勢に立たされたヤマウチは、金井に積極的に合気道風の「組み付いて後ろへ投げ倒す技」を連発するも、金井は左右のストレートを連発してヤマウチを一気に追い込む。だが…。

3R、金井の動きが落ちる。元々スタミナにはやや難のある金井、2Rの積極的な攻めやヤマウチの投げを喰らい続けた結果だろう。それでも必死に前に出る金井は、接近してきたヤマウチの頭が下がったところに膝蹴りを叩き込んでダウンを奪う。

立ち上がるヤマウチ、金井は右ストレートと右ローを連発してKOを狙うも、ヤマウチは2Rと同じく「組み付いて後ろへ倒す技」を連発して金井の追撃をしのいだ。両者のパンチが交差する中で試合は終了。

判定の結果、3−0で金井が勝利した。


う〜む。終わってみれば金井の圧勝だったけど…、終盤のスタミナ切れはちょっと気になるね。年齢も既に32歳となった金井。う〜ん、僕としてはこの勝利を機に、金井にはもうワンランク上の闘いに参加して欲しいところだねぇ。

第七試合 カルバーリョのセコンドは、相変わらず「アベ兄ィ&フジメグ」でした

67.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R + 延長3分無制限R
アントニオ・カルバーリョ(173cm/66.50kg/カナダ/シャオ フランコ マーシャルアーツ/修斗ライト級 世界一位)
●山口太雅(176cm/67.00kg/寝屋川ジム/SB日本スーパーウェルター級 五位)
[判定 3−0]
※山口は1Rにダウン1

昨年、修斗の舞台で佐藤ルミナをTKOしたアントニオ・カルバーリョが突如、SBの舞台に登場。なんでもカルバーリョSBを観戦した時、会場の一体感の虜になって「一度はSBに参戦したい」と考えていたそうだ。カルバーリョは今年5月に修斗に参戦した時も、日沖発を相手に打撃で圧倒。たとえ畑が違えども、これは強敵だと言えるだろう。

迎え撃つのは「寝屋川ジムのNo.2」山口太雅、前回の試合で「アンディ・サワーからの刺客」ファディル・シャバリを相手に健闘の末に惜敗するも、ここ最近で確実に番付を上げつつある「影の実力者」である。大切なモノはファウルカップだという山口、和服姿で日本刀を手に入場してきたカルバーリョを倒す事はできるか?


1R、カルバーリョ修斗での闘いぶりと変わる事なく、積極的に前に出てストレートや右ローで山口を牽制。対する山口は下がりながら右ミドル、右ロー、ワンツーで対抗して互角に打ち合うも…。終盤、山口が右ストレートを放つと、カルバーリョはカウンターの右フックを合わせる。ガツンと入ったこの一撃で山口はダウン。

立ち上がった山口を仕留めるべく、カルバーリョは一気にラッシュを仕掛けるが…、このラウンドは山口に逃げられた。

2R、インターバル中になんとか持ち直した山口は、首相撲からの膝蹴りを連発すると、距離が離れれば左インロー、右ローを放つ。対するカルバーリョはやや攻めが後手に回るも、常に前に出続けてワンツーを放つ。ふ〜む、山口はとりあえずこのラウンドの展開を五分にしたな。

迎えた3R、このラウンドはプレッシャーを強めたカルバーリョがペースを握る。前に出てワンツー、左ボディブロー、テンカオを連発して山口にダメージを与える。対する山口も左ミドルや首相撲からの膝蹴りで対抗するも、手数では完全にカルバーリョに圧倒されている。

そして試合終了直前、失点を挽回すべく山口もプレッシャーを強めるも、カルバーリョの右フックをモロに喰らって万事休す。山口がグッタリしたところで試合は終了。

判定の結果、3−0でカルバーリョが勝利。


カルバーリョ修斗での試合ぶりと変わらない勝ちっぷり。対する山口は…、前回のファディル・シャバリとは打って変わって、殆どカルバーリョのペースに巻き込まれたまま敗北。「寝屋川ジムのNo.2」が、総合格闘技の選手を相手に負けてしまうとはねぇ…。惜しむらくは、カルバーリョを苦しめていた首相撲がもっと早い段階で決まっていればなぁ。

それにしても、彼ならもっとカルバーリョを苦しめると思っていたんだが…。残念。