7/6 新日本プロレス 後楽園ホール興行(地上波) 一試合のみ観戦記

Mask_Takakura2007-07-06

新日本プロレスでは珍しい、血染めのIWGP防衛戦でした

雑誌を読んでいると「このところ、真壁刀義の活きが良い!」という情報がやたらと目に入るようになった。なんでも、アパッチプロレスと絡んでからはデスマッチ路線に開眼、マイクを持たせりゃ「ウン●、チン●」と排泄物と男性器の呼称を連発するらしい。これはなんとも、テレビ局泣かせなマイクアピールだなぁ。小学生かよっ!? (苦笑)

ってなワケで、とりあえずは「百聞は一見に如かず」と思った僕は、またまた「ワールド・プロレスリング」を録画して、試合ぶりを観戦してみることにした。う〜ん、今年は新日本プロレスづいているなぁ。こりゃあ、一度は生観戦しないとダメだな。

第八試合 う〜ん、思っていた程では…

IWGPヘビー級選手権試合 60分一本勝負
永田裕志(183cm/108kg)
真壁刀義(181cm/110kg/GBH)
[19分31秒 片エビ固め]
※バックドロップ

今回のIWGPヘビー級の防衛戦も、前回に続いて後楽園ホールでの開催。新日本プロレスの苦しい台所事情が見えてくる話ではあるが…、逆にいえば、何かと派手な打ち上げ花火を上げる体質だった新日本が、冷静に自分の団体の体力を評価して興行を打つようになったって事か。いずれにせよ、この日の後楽園ホールは満員。良い事だ、良い事だ。

僕はまったく知らなかったんだけど、現在の真壁は移民の歌(布袋寅泰バージョン)で入場してくるのね。やはり僕の世代は、この曲を聴けば真っ先にブルーザー・ブロディを思い出してしまうね。まあ、ぶっちゃけ今の真壁のギミックはブロディのコピー。「『古き良きプロレス』へのリスペクト」って事なんだろうけど…、ちょっと微妙ではあるなぁ

布袋寅泰「移民の歌」

ゲームの動画は気にせずに聴いてくれい。


試合は、壮絶な大流血戦となった。特に永田のカット狙いの肘打ちを喰らい続けた真壁の流血は非常に激しく、永田の攻撃で飛び散ったがカメラに付着する程。勝負処では、もはやお馴染みとなった「キラー永田」が光臨。白目を剥いてのアームバーに観客も「待ってましたっ!」の大歓声。あれ?以前に比べると多少は迫力を増したのかな?いや、相変わらず面白い顔である事には変わりないんだけど、まあ「表情にも日進月歩が存在する」って感じだねぇ。


真壁のおびただしい出血を心配したリングドクターが試合に介入…なんていうスポットを挟んで、真壁が反撃を開始。ジャーマンスープレックスや、腕にチェーンを巻いてのラリアットで永田を一気に追い込むんだけど…。

勝負処で繰り出したパイルドライバーはスッポ抜けたのはご愛嬌としても、まさか真壁が何の臆面もなくフライング・ニードロップを繰り出すとは思わなかったなぁ。いくらブロディのキャラを踏襲しているとはいえ、この技まで出しちゃうのかよ…。ある意味、度胸のある行為だな。

ちなみにリングアナは、この技に対して「キングコング・ニードロップッ!」と連呼。やめてくれ、その呼称はブロディだけのものにすべきだよ。


そして永田が猛反撃。シャイニング・ウィザードエクスプロイダーで真壁を一気に追い込み、最後はバックドロップで3カウントを奪った。う〜ん、フィニッシュムーブの中で「オリジナルの技が少ないなぁ」と感じてしまうのは、永田というレスラーの大きな弱点かもなぁ。ま、昔から指摘されている事なんだけどさ。


試合終了後、ファンの大声援を受けた永田は、後楽園ホールでの新日本プロレス人気を実感しつつ、将来は両国国技館、そして東京ドームへ再進出する事を宣言。ふむ、形はどうあれ、自分を支持してくれるファンに対して、大きな夢を持たせようとする姿勢は正しいね。まあ、永田人気を東京ドームまで持ち込む事ができれば、それはそれで痛快な話になるだろう。頑張ってくれい。

雑感

う〜ん。試合については…正直、つまんなくはなかったんだけど…、突き抜けて面白いワケでもなかったかなぁ。ぶっちゃけ、デスマッチとしての迫力は、大日本プロレスのそれと比べるとねぇ…。ま、「大日本プロレスは別格!」という見方はあるとは思うけどね。


で、真壁そのものについては…、ちょっと期待はずれかな。この試合では、「近年、稀に見る大流血」というオイシイ状況を今一つ活かしきれていなかったように思うしね。繰り出す技もちょっと迫力に欠けていたし。

ただ、アパッチプロレスでの彼の試合ぶりにはちょっと興味は出たかも。こういう選手を、試合巧者の金村キンタローがどういう風に活かしているのかに興味が沸いたよ。案外、真壁も金村が相手なら、より力を発揮するのかもしれないしね。


以上、長文失礼。