R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07についての感想

全日本キックに続いて、観てないけど書いちゃいます

(昨日からの続き)最後は、6/17にディファ有明にて行なわれたR.I.S.E.の60kg級トーナメント、FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07について書いてみますわい。正直、このトーナメントは生観戦する予定もなくはなかったんだけど…、昨年、須藤信充の試合を観たさに生観戦し、金銭的に大ダメージを受けた経験があったので、最終的には足が向かなかったんだよねぇ。

でも結果的に今年のトーナメントは、僕が生観戦をしなかった事を大いに後悔する程に、その内容は充実したようで。あ〜あ、マジで観に行けばよかったなぁ…。

R.I.S.E.】INNER WARP presents R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07

http://gbring.com/sokuho/result/result2007_06/0617_rise.htm

FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 一回戦

第二試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 一回戦 3分3R + 延長3分1R
○末広智明(大道塾吉祥寺支部)
ファイヤー原田(J-NETWORK レグルス池袋/J-NETWORKライト級 三位)
[3R 1分39秒 KO]
※2ダウン(フィニッシュは膝蹴り)/末広は2Rにダウン1


第三試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 一回戦 3分3R + 延長3分1R
○板橋寛(スクランブル渋谷)
●菅原勇介(山木ジム)
[判定 3−0]
※菅原は1Rにダウン1(右フック)


第四試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 一回戦 3分3R + 延長3分1R
○TURBO(FUTURE_TRIBE ver. O.J/WMAF世界スーパーフェザー級 王者)
●大嶋茂樹(スクランブル渋谷/KAMINARIMON 60kg級 優勝)
[1R 2分12秒 KO]
※左ハイキック


第五試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 一回戦 3分3R + 延長3分1R
○オノリュウ(クロスポイント ムサシノクニ)
中須賀芳徳(NJKF OGUNI-GYM/真王杯60kg 準優勝 & NJKFフェザー級 二位)
[2R 2分30秒 KO]
※2ダウン(フィニッシュは右フック)

なんと言っても目を惹くのは、第二試合におけるファイヤー原田が奪ったダウンの存在だろう。GRBの観戦記を読むと、愚直なまでに放ち続けた左フックが2Rにクリーンヒットしたらしい。んあ〜っ、ここで観客の大歓声が爆発したのは想像に難くない、というかねぇ。3Rの原田の「勝つぞっ!絶対勝つぞっ!」のアジテーションの姿も、さぞかしカッコ良く観れただろうに。正直、この「ファイヤー劇場」の瞬間に立ち会わなかったダケで、僕は今年のFLASH to CRUSH TOURNAMENTを観戦しなかった事を深く後悔しているくらいだ。…ま、最終的には負けているんだけどさ(苦笑)。


んで、第三試合はあんまりよくわからないので飛ばして…、第四試合ではTURBOが快勝。GRBの観戦記を読むと、格の違いを見せつけたらしい。う〜ん、確か昨年もR.I.S.E.のアマチュア部門のトーナメント、KAMINARIMONで優勝した選手が出てきたけど、何もできずに負けちゃったんだよなぁ。正直、KAMINARIMONからFLASH to CRUSH TOURNAMENTへの参戦は、来年からはちょっと考え直した方がいいんじゃないの?


第五試合では、真王杯60kgの準優勝者、中須賀芳徳が完敗。確かに真王杯は、本当に日本のトップが集まった55kg級と比べると、60kg級はひたすら桜井洋平の独壇場になった印象があるけど…そうだとしても、準優勝者が豪快なKO負けですか、担架送りですか、そうですか。僕は中須賀は優勝候補の一角だと思っていたので、正直、意外だったね。

FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 準決勝戦

第六試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 準決勝戦 3分3R + 延長3分1R
○末広智明(大道塾吉祥寺支部)
●板橋寛(スクランブル渋谷)
[2R 1分38秒 KO]
※2ダウン(フィニッシュは膝蹴りの連打)


第七試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 準決勝戦 3分3R + 延長3分1R
○TURBO(FUTURE_TRIBE ver. O.J/WMAF世界スーパーフェザー級 王者)
●オノリュウ(クロスポイント ムサシノクニ)
[判定 3−0]
※オノは2Rにダウン1(右フック)、3Rにダウン1(左ハイ)

一回戦では原田の「ファイヤー劇場」に巻き込まれて不覚のダウンを喫した末広智明だけど…実は僕はこの選手が、今回のFLASH to CRUSH TOURNAMENTの優勝候補だと思っていたんだよね。で、今年は昨年はあまり見せなかったテンカオを連発して勝利を重ねていったようだ。昨年は準決勝で、微妙な判定の末に水谷秀樹に負けてしまった末広だが、今年は連続KOでキッチリと決勝へ進出。良かった良かった。


で、連続KOの末広と並んで、このトーナメントで目覚しい活躍を見せているのがTURBO。第七試合でもヘッドスリップやスウェーといったテクニックで一回戦で番狂わせを演じたオノリュウを翻弄し、ダウンを二度奪って判定勝利したようだ。正直、このところは黒星が目立っていて「フリーの白星配給係」という印象すらあったTURBOだけど(真王杯60kg級トーナメントで一回戦負け)、FLASH to CRUSH TOURNAMENTでは本来の実力を発揮しているようで。良かった良かった。

ワンマッチ

第八試合 70kg契約 3分3R + 延長3分1R
○拳士(シルバーウルフ)
龍二(REALDEAL)
[1R 2分55秒 KO]
※3ダウン(右フック)


第九試合 70kg契約 3分3R + 延長3分1R
○HAYATO(FUTURE_TRIBE)
●裕樹(REALDEAL)
[判定 3−0]
※裕樹は2Rにダウン1(右フック)

ふ〜む、九州の雄が揃って敗戦ですか、そうですか。


龍二は昨年のFLASH to CRUSH TOURNAMENTのワンマッチで観戦しているんだけど…、磨裟留を相手に強さを見せ付けた昨年とは打って変わって、今年は1RKO負けですか、そうですか。ちなみに拳士は、魔裟斗も所属しているシルバーウルフの所属で、やっぱりパンチが得意な選手らしい。僕は知らない選手だけど、とりあえず名前は覚えておくか。


んで、HAYATO vs 裕樹って何気にいいカードだなぁ。どちらもR.I.S.E.にとっては大事なコマだろうに。で、試合では裕樹の得意技である右ローには大苦戦しながらも、自身が得意とするパンチでダウンを奪って判定勝利したらしい。今年のK-1 MAXでは、TATSUJIを相手に好勝負を繰り広げながらも敗北したHAYATO。自ら「残された現役生活は長くない」と公言しているだけに、この一勝は大きいな。せめて今年中にK-1 MAXのワンマッチには出場しないかねぇ、それも大物を相手にね。

FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 勝戦

第十試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT '07 勝戦 3分3R + 延長3分2R
○TURBO(FUTURE_TRIBE ver. O.J/WMAF世界スーパーフェザー級 王者)
●末広智明(大道塾吉祥寺支部)
[判定 3−0]
※TURBOが優勝/末広は2Rにダウン1(右ストレート)

FLASH to CRUSH TOURNAMENTの決勝は、これまで攻めの姿勢を崩さなかったTURBOが一転、末広のテンカオを封じるような闘い方をしたらしい。まあ、末広はここまで膝蹴りだけで決勝に上がってきた印象すらあるから、TURBOの選択は正解だと思うね。2Rに奪ったダウンは、TURBOのアウトボクシングを追いかける末広が放った右ミドルに合わせたカウンターだったようだ。頭脳プレーだね。で、その後はダウンを奪うべく接近してくる末広を、ヘッドスリップ、両腕ブロック、クリンチなんかでやり過ごしていたそうな。う〜ん老獪、実に老獪。


ってなワケで、今年のFLASH to CRUSH TOURNAMENTの優勝者はTURBOで決定。前の方でも書いたけど、このところのTURBOは負けが込んでいた印象があるだけに、ここでの優勝は本人にとっても大きな勲章になるだろう。

ただねぇ…。この優勝を機に、他団体からのオファーも増えるであろう事が予想されるTURBOだけど、日本キック界のフェザー級には桜井洋平、石井宏樹の二大巨頭、全日本キック四天王(山本元気山本真弘石川直生前田尚紀)なんかがいるからねぇ…。他にも大宮司進とか、ワンロップ・ウィラサクレックとかもいるし。う〜ん、優勝はめでたい事だけど、まだまだTURBOは試練の闘いが続きそうだなぁ。

とりあえず本人はW山本(山本元気山本真弘)との対戦を望んでいるようなので、さしずめタイ遠征に行けなくてパワーを余しているであろう山本元気との試合なんて、どうでしょうかねぇ?

雑感

GRBの観戦記を読む限りでは、ダウンもKOも昨年よりも全然多くて、大いに盛り上がったように見えるなぁ。正直、コレくらいの内容が保障されているのなら、多少はチケット代が高くても生観戦していただろうに…。う〜ん「興行は水もの」とはよく言ったものだなぁ…。