4/8 PRIDE さいたまスーパーアリーナ興行(PPV) 簡易観戦記

Mask_Takakura2007-04-08

色々と予想できない状況になっております

ついにこの日が来てしまった。

フジテレビの撤退以来、資金繰りで苦労していたDSE。それでも大逆転を図るべく、あらゆる道を模索してきたが…、ついにライバルであるUFCのオーナー、ロレンゾ・フェティータ氏に、PRIDEのすべての権利を移管することを発表。これにより今回のPRIDEは…現体制、つまりDSEが主催するPRIDEとしては最後の興行となった。


な〜んてことは、ハッキリ言ってどうでもいい(薄情)。そんな事よりも、最後の興行だというのに開催二日前にして「試合順も出場選手も確定しない」という相変わらずの不安定ぶりを発揮するのはどうか?どうなのか?せめて最後くらいは、キッチリと締める興行を打って欲しかったなぁ。なんにせよ、これではマトモな予想なんてできないっつーの。


んで、シウバのカード決定、マダー?

PRIDEの最後をゆるく見届けよう

というわけで、本日も龍頭亭にてPRIDEをPPV観戦。観戦参加者は、家主・龍頭さん(http://blog.livedoor.jp/nhbnews/)、フリジッドスターさん(id:frigidstar)、そして僕の計3名。う〜ん、前回は5名いた事を考えるとちょっと寂しいメンバーだなぁ。

さて本日の「おみや」は「関山 渋谷東急店」で買ってきた押し寿司。鯖、鯛、鮭、穴子の4つを揃えてみたのだが…、この中では鯖が美味しかった。機会があればまた買おう。ちなみにこの日はフリジッド氏がうなぎを買ってきていた。これもなかなか旨かった。…とまあ、こうやって書くと我ながら贅沢しているように見えるなぁ。こりゃ長生きはできんな。


さてさて。今日はDSE体勢によるPRIDEの最終回という事もあり、オープニングの煽り映像はこの10年の歴史を振り返るような内容になっていた…のはいいんだが、こうやって歴史を振り返る映像を流せば流す程、純粋なPRIDEファンは「今日でPRIDEは終わりなんだなぁ…」って感じたんじゃないかなぁ。で、その映像の中で高田延彦が引退する場面もあったのだが、その花道で桜庭とすれ違う場面を微妙に編集してあったのが印象に残った。

観客の入りは、いつもより小さいさいたまスーパーアリーナで約八割くらいかな。カード編成の苦しさがそのまま客足に響いたって感じだね。

第一試合 グダグダになりつつ一本勝ち

ヘビー級 10分1R + 5分2R
○中尾"KISS"芳広(180cm/101.5kg/フリー)
エジソン・ドラゴ(190cm/102.8kg/ブラジル/ブラジリアン トップチーム)
[1R 9分15秒 袈裟固め]

試合前の予想

ドラゴがどんな選手かはスッカリ忘れちゃったけど、あんまり強くなかった印象があるんだよね。でも中尾もテクニックがある選手じゃないしなぁ…。ま、とりあえず中尾がレスリング・テクニックを駆使してグラウンドで上になり続けるも、そこから試合が動かない…という展開になるんじゃないかな。

というワケで、中尾が判定勝利を得るも、観客はブーイング…という予想をしておくか。

試合の感想

グラウンドで試合を優位に進める中尾だが、相変わらず決め手がなさそうな感じ。「う〜ん、予想通りグダグダの判定劇になりそうだなぁ…」と思っていたら、サイドに回った中尾がドラゴの首に腕を回して袈裟固め。ガッチリ極まってドラゴがタップ。勝った中尾は「この勝利を、榊原代表に捧げます」とアピール。


とりあえず、中尾の試合が一本勝ちで決まって一安心なのはいいが、最後にカメラにキスをした時、レンズに唾液がついたのが気持ち悪かったなぁ。コッチはメシを食いながら観戦しているというのに…。地上波で放送してたら、同じような苦情が殺到してたかもしれん(苦笑)。

予想の結果

勝者は当たり、展開は半分当たり、フィニッシュはハズレ。それにしても中尾が一本勝ちを得るとは思わなかった。しかも袈裟固めで極めるとはねぇ…。正直ナメてました、スイマセン。でもカメラはナメないで下さい。

第二試合 豚のように刺し、豚のように極めて一本勝ち

ヘビー級 10分1R + 5分2R
バタービーン(180cm/185.0kg/アメリカ/チーム バタービーン)
●ズール(200cm/185.0kg/ブラジル/B-TOUGH)
[1R 2分35秒 V1アームロック]

試合前の予想

地上波亡き今にして、地上波のド真ん中を行くようなカードが実現!MEGATONが好きだったPANCRASEファンにとってはたまらないカードだろうねぇ。とりあえずズールが1Rにグラウンドパンチで勝利する、としておこう。

ま、「豚のように舞い、豚のように刺す」バタービーンがワンパンチで壮絶KO勝利!って可能性もあるけどね。

試合の感想

煽り映像の中に谷川貞治Pの姿が。こういう試合が観れるのは、先駆者である貴方がこのジャンルを開拓してくれたおかげです。ええ、ありがとうとは死んでもいいませんがね。


接近してのMEGATON合戦でスタートしたこの試合、やがてバタービーンの「豚の一撃」が炸裂。倒れにそうになったズールは組み付いてグラウンドに逃げるも、バタービーンはスイープを決めて上になり、やや時間は掛かりながらもアームロックを極めた。ズールがタップして試合終了。


う〜ん、最初こそ期待を裏切らないMEGATONファイトではあったけど、フィニッシュまでの流れは意外だった。僕はグラウンドでのテクニックはズールの方が上だと思っていたんだが…、見立て違いだったようで。

予想の結果

勝者ハズレ、展開は当たり(笑)、フィニッシュはハズレ。単純に目方のみでズールの勝利を予想したのだが…、スタンドで殴り合い続ければ、そりゃボクシング経験の長いバタービーンの方が上だよなぁ。今度は日本が誇るMEGATONファイター、落合福嗣君と試合をやってくれ。

第三試合 鮮やかな技術で一本勝ち

ウェルター級 10分1R + 5分2R
瀧本誠(174cm/81.4kg/吉田道場)
●ゼルグ・弁慶・ガレシック(188cm/82.9kg/クロアチア/チーム トロージャン)
[1R 5分40秒 アームロック]

試合前の予想

瀧本が1R、腕十字で勝利。ガレシックはITFテコンドーの世界チャンピオンだそうで。モランボンカップ、黄秀一、ピア・ゲネット…懐かしいなぁ。ちなみにITF北朝鮮系の流派だから、日本でこの団体に属するテコンドー道場に所属するとオリンピックに出場できないんだよね。知ってた?

んで、僕はテコンドーって競技自体は技が綺麗だから好きなんだけど、予想は瀧本勝利で。ガレシックはかなりの逸材らしいけど、テコンドー出身の選手の強さは今一つ信用できないんだよね。

試合の感想

成程、確かにガレシックは逸材だった。最初に放ったハイキックはスピードも切れ味も申し分なし。ミドルキックのスピードもなかなかのモノ。「こりゃ、本物の強豪だ!」と思ったのも束の間、お世辞にも巧いとは言えない瀧本のタックルを捌く事ができない。パンチによる殴り合いでは大味なフックを振り回すばかり。う〜ん、まだまだ磨かなきゃいけない部分も多いようで。

反対に、この試合で技術を見せたのは瀧本。グラウンドで下になりながらも腕十字を仕掛けてスイープに成功、両足でガレシックの左腕を極めつつ、両腕はガレシックの右腕に絡みつく。最後は見事なアームロック。その鮮やかさは「柔道の金メダリスト」という肩書きに恥じないものだった。


PRIDEで何戦か消化するも、インパクトの残らない試合が続いた瀧本。だが…、今日の試合ぶりは文句なく、格闘技マニアの脳裏にも焼きついた事だろう。いや〜、お見事でした。

予想の結果

勝者当たり、展開は…予想するのを忘れてたな。んで、フィニッシュはハズレ。でも正直、一本勝ちこそ予想はしたけど…あれだけ見事な技術を披露するとは思わなかった。初めての試合では「スイマセン!総合格闘技をナメていました!」と謝っていた瀧本だけど、今日は僕が謝らなきゃならんな。「スイマセン!瀧本選手をナメていました!」ってね。

第四試合 ウン年前の攻防の末に一本勝ち

ヘビー級 10分1R + 5分2R
ギルバート・アイブル(187cm/107.6kg/オランダ/ボスジム)
小路晃(172cm/93.0kg/日本/フリー)
[1R 3分46秒 TKO]
※グラウンドでのパンチ

試合前の予想

4/7の深夜の時点ではアイブルの相手は未定。これじゃ予想できねぇっつーの。でも多分、アイブルが負けるようなカードを組む…と考えております、ハイ。今更、アイブルが勝利してもねぇ。

…なんて思っていたら、アイブルの相手はなんと小路に決定。う〜ん、小路には悪いけど、本当はもっとインパクトのある選手を招聘するつもりだったんだろうなぁ。というワケで、この試合は判定で小路が勝利すると予想しよう。いや単純に、DSEの最後の日くらい小路に勝って欲しいダケなんだけどさ。

試合の感想

ウン年前に組まれるべきカードは、足関節技による攻防というウン年前の総合格闘技でよく見かけたシーンを挟んで、上になったアイブルが上からボコボコと。選手紹介のテロップには「Good Chin」と書いていたのに…、パンチ一発で小路はグッタリ。ウン年前の小路なら耐えられたのかもしれないが、長年の闘いで蓄積されたダメージには勝てなかった。


嗚呼、小路。

予想の結果

大ハズレDSEに便利に使われ続け、今日また便利屋としてリングに上がった小路。せめてこの試合には勝って欲しかった…。

第五試合 男塾魂が爆発しての一本勝ち

ヘビー級 10分1R + 5分2R
ジェームス・トンプソン(196cm/123.0kg/イギリス/チーム トロージャン)
ドン・フライ(185cm/108.5kg/アメリカ/フリー)
[1R 6分23秒 TKO]
※スタンドでのパンチ

試合前の予想

「『PRIDE男塾』復活なるか?」ってトコロだが、HERO'Sでの試合を見る限りでは…寄る年波には勝てない、って感じがしたからなぁ。フライも42歳かぁ、う〜ん…。これはもう、トンプソンが新世代の力を見せ付けて勝利する気がするなぁ。

これはもう、そうなって欲しい、という期待込みでトンプソンが1Rにスタンドパンチで勝利、しかも秒殺!って予想にしてみよう。

試合の感想

注目の佐藤大輔氏による煽り映像、その内容は…やっぱり「PRIDE男塾」。「やれるのか!」と問いかけるフライに対して、「やれますよ!」と応えるトンプソン。これまたウン年前の光景というか。ま、観客のウケは良かったけどね。あと、試合前のトンプソンの映像を見ていて、ふと「キャラクター像が、アルティメット・ウォリアーに似てるなぁ」と思ったなぁ。プルプルしてるし、ゴング&ダッシュだしね。


で、試合は「PRIDE男塾」という煽り通りの内容となった。

試合前から額を擦り合わせて睨みあう両者、なんとフライはこの時点で額から出血(笑)。試合は壮絶な殴り合いに発展、「フライ vs 高山」よろしくお互いに掴み合って殴り合う姿に観客は大歓声を上げる。そして尚、スタンドでの殴り合いは続いたが、やがて若くて大きいトンプソンが一方的に殴る展開に。

コーナー際へと逃げてダウンを拒むフライ、フラフラになりながらも反撃する姿は観客の感動を呼んだが…、試合は非情。首相撲を駆使して膝蹴りで更なるダメージを与えるトンプソン、更にパンチを連打。嫌がるフライが背を向けたところで試合はストップ。


相変わらずフライはプロだねぇ。敗れつつも、今日もまたDSEが求めている「ドン・フライ像」をキッチリと体現したと言えるだろう。これぞプロの仕事というかね。あ、関係ないけど…フライが試合前に着ていたTシャツにはロード・ウォリアーズの姿がプリントされていたな。なんで、あんなTシャツを着てたんだろ?

対するトンプソン、相変わらずのパンチの精度の悪さのせいでフライに粘られてしまったものの、首相撲からの膝蹴りはなかなか強烈だった。なんにせよ今日の試合ぶりで、吉田秀彦に勝利した事がフロックではない事は証明したかなぁ?いや…、あの試合は吉田が単に打ち合いに弱い事を露呈したダケか。

予想の結果

勝者は当たり、フィニッシュも当たり、でも展開はハズレ。さすがにフライは歴戦のツワモノ、秒殺決着とはいかなかったか。

実現するのかなぁ

休憩の後のサプライズとして、HERO'Sに移籍したハズの桜庭和志と「赤いパンツの頑固者」田村潔司の二人が入場。本日でPRIDEの代表を辞任する榊原信行氏曰く「このカードを実現できなかったのが唯一の心残り」なんだそうな。スーパータイガーのマスクを被っていた桜庭ではあるが…この日は終始、涙を流していた。恐らく榊原氏には色々と恩があったのだろう。


そりゃそうと、今更このカードを見たいかなぁ。ここまで来たのなら…僕としては田村に断固として、このカードを断り続けて欲しいね(笑)。

第六試合 あっという間に一本勝ち

ライト級 10分1R + 5分2R
青木真也(180cm/72.6kg/パラエストラ東京)
●ブライアン・ローアンホー(170cm/72.9kg/オランダ/レッドデビル)
[1R 1分33秒 腕十字]

試合前の予想

青木が1Rに三角絞めで勝利。相手のローアンホーの事は良くわからんが、今の青木はそう簡単には止められないでしょ。跳関炸裂を期待したいね。

それにしても青木はもう少し、態度が良ければいいんだけどねぇ。ま、「格闘家は強けりゃいい」って意見もあるけどさ。

試合の感想

「ブライアン・ローアンホーって、誰だろう?」と思っていたら…、フリジッド氏曰く「RINGSに出場していたブライアン・ロアニューの事ですよ。須藤元気に極められた事がありますね」。で、今、改めて調べたら村浜武洋にも極められた事もあるようだ。う〜ん、今一つ、覚えていないなぁ。生で一回、観た事があるハズなんだけどなぁ…。


試合では、身体能力の高さを発揮したローアンホー。三沢光晴ばりのジャンピング・ハイキックはなかなかのキレ味。対する青木、スタンドでは一瞬、危なっかしい場面もあったものの…、グラウンドに遷移してからは一方的な展開に。青木は自ら下になると、あっという間の腕十字。ローアンホーがあっさりとタップして試合は終了。早かった。


ま、青木は強いよ。ましてや村浜が極めた相手を、極められないワケがないっつーかねぇ。

予想の結果

勝者は当たり、展開は予想なし、フィニッシュはハズレ。しまったなぁ、早めにローアンホー=ロアニューだと気がつけば、青木の秒殺勝利まで予想できただろうに…。ま、青木を売り出す為の試合でしたな。

第七試合 ビッグサプライズで一本勝ち

ミドル級 10分1R + 5分2R
○ソクジュ(182cm/93.0kg/カメルーン/チーム クエスト アフリカ)
ヒカルド・アローナ(180cm/92.5kg/ブラジル/ブラジリアン トップチーム)
[1R1分59秒 TKO]
※右アッパーカット

試合前の予想

アローナが1R、グラウンドでのパンチで勝利。前回のPRIDEではガゼルパンチで勝利したソクジュだが、その本分は寝技にあるという。とはいえ「柔術王子」には勝てるとは思えんのでコレで。

まあ「キリン殺し」のソクジュには、僕の予想を覆すファイトを期待したい。

試合の感想

まず驚いたのはソクジュの体格。前回は相手が細くて背の高いアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラだったので、まったく気がつかなかったのだが…。まず、筋骨隆々のハズのアローナを遥かに上回る身体の大きさにビックリ。ぬりかべのような背中の大きさにもビックリ。とんでもなく太いフトモモにもビックリ。この選手、本当に93kg級の選手なのかっ!?とばかりにビックリさせられまくり。


んで、ちょっとロープを掴みながらも、あのアローナの弾丸タックルを受け止めてしまうソクジュ。アローナが片足を掴んでしつこく崩そうとしても、ソクジュはまったく倒れない。これだけでも凄い光景なのだが…、尚も崩してくるアローナに鉄槌を入れると、嫌がるアローナは手を離して後退。そして…、逃げるアローナにソクジュのアッパーカットが炸裂。一撃でアローナはダウン、すかさず顔面にサッカーボールキックを入れるソクジュをレフェリーが止めた。


いや〜っ、この試合は「ソクジュは強いねぇ」の一言しか出てこないよ、ホント。序盤に放っていたローキックもメチャクチャ強烈だったし、前回のノゲイラ戦で見せたハイキックも凄まじかった。そして、あのブラジリアン・トップチームを相手に二連続KO。この男、恐らくまだまだ強いんだろうね。こうなると今度はシュートボクセ・アカデミーの所属選手と対戦して欲しい。

予想の結果

大ハズレだが、ハズレても全然悔しくないなぁ。とにかくソクジュが、僕の予想を超える強さだった事が嬉しいね。

第八試合 全面戦争で一本勝ち

ヘビー級 10分1R + 5分2R
ジェフ・モンソン(175cm/107.0kg/アメリカ/アメリカン トップチーム)
藤田和之(183cm/109.0kg/「Team Japan」藤田事務所)
[1R 6分 スリーパーホールド]

試合前の予想

「『PRIDE vs UFC』ついに開幕!」って、コレで何度目の開幕なのかねぇ。しかもPRIDEにとっては、どう考えても「負け戦」にしかならない状況だし。

で、僕はUFCを観ないのでモンソンがどれくらいの強さなのかは分からないが、それ以上に今の藤田の強さを信用していないので…モンソンが判定勝利すると予想しておこうかなぁ。

試合の感想

見るからに似たような体格の持ち主の両者だが…フリジッド氏が言うには、モンソンはアブダビ・コンバットでの優勝経験を持つ上に、この体格にしては珍しく真っ直ぐなストレートを放つ事が可能な選手だという。この時点で、もはや藤田に勝ち目はなかったように思う。


実際、藤田の攻めは後手に回っていた。先にタックルを仕掛けたのはモンソンだし、藤田に潰された後も常に動いて体勢を崩そうとしていたのもモンソン。ガブりながら鉄槌や膝蹴りを入れる藤田だが、動きにやや迷いが見えたのは気のせいか。

んで、その迷いが現実のものとなる。グラウンドで上になるチャンスを得たモンソン、亀になって防御する事しかできない藤田の上に乗り、最後はバックにまわってスリーパー。太い腕が喉に入ると藤田はアッサリとタップ。


まあ、藤田が負ける事は闘う前から予想ができたよ。なんといっても格闘技界の歴史は「藤田の敗北」と共に動くのだから。藤田がミルコ・クロコップに負けた時、PRIDEとK-1の闘いの幕が上がった事を考えれば、藤田がモンソンに負けないと、PRIDEとUFCの闘いの歴史が始まらないのだ。現に藤田がボブ・サップに勝ったROMANEXは、アッサリと幕が降りたし。

ま、そんな事はともかく。やはり今の藤田には「相手を倒す武器」がないのが痛い。折角、相手の動きにしっかり対応できたとしても…、そこから反撃に転じる事ができないのでは、また今日のような負け方をまた繰り返してしまうだろうなぁ。まあ36歳の選手に、多くを求めるつもりもないけど…期待して見ている人は多いのだから、その期待を裏切らないファイトを見せて欲しいなぁ。

予想の結果

勝者は当たり、試合展開は予想なし、フィニッシュはハズレ。ところで「PRIDEvsUFC」という図式が持ち上げられているこの試合だけど、フリジッド氏曰く「そもそもモンソンは、UFCをリストラされた選手ですよ」との事。払い下げられた選手に完敗してしまうPRIDE。なんとなく、この先の行く末を暗示しているような…。

雑感

DSE最後の興行は、すべての試合が1R決着という、この興行のサブタイトル「KAMIKAZE」が吹く結果となった。とはいえ…全体的には、やや低調気味だったような気がする。ソクジュと瀧本の勝利以外は、ミエミエの展開やグダグダな試合が続いたからねぇ。あとは興行全体を通しての「最終回ムード」に当てられてテンションが下がってしまった、というか。


いや、なによりテンションが落ちたのは…、この興行の全体を通してDSE代表の榊原信行氏が前面に押しでまくった事だね。たとえ最終回とはいえ、彼のような「裏方の人間」が試合をした選手より目立つ場所に立つのは…どうなのかなぁ?。彼の口から故・森下直人氏(元DSE代表)の名前をまったく出さなかった事も気に入らなかった。この10年、PRIDEは貴方の力だけで動いていたワケじゃないでしょうが。挙句の果てに、最後は英語で「I'm Great Owner.」だとさ。なんだか蝶野正洋みたいだな。ガッチャメラ!オラッ!エーッ!!



ああ、今わかった。僕は榊原氏が嫌いなんだな(苦笑)。


以上、長文失礼。