3/24 亀田場所 両国国技館興行(地上波) 簡易観戦記

興行のタイトルである「亀田場所」って、何なのだろう?

あ、そうか。両国国技館で興行をやるから「亀田場所」なのね。

しかしまあ、無敗の世界王者に挑戦して、内容はどうあれ王者になった坂田健史後楽園ホールでの試合。同じ階級で、格下の相手と対戦する亀田興毅両国国技館での試合。同じ協栄ジムなのに、この差はなんなのか。メディアの力ってヤツかねぇ。

第七試合 大苦戦

51kg契約 3分10R
亀田興毅(166cm/50.8kg/協栄/WBA世界フライ級 一位 & WBC世界フライ級 三位)
●エベラルド・モラレス(167cm/51.0kg/メキシコ/WBC米大陸フライ級 王者 & WBC世界フライ級 十二位)
[判定 3−0]

亀田は神輿に乗って入場したものの、会場からは以前のような熱狂的な大歓声は沸いていなかった。観客数もそれほど多くないように見えたし、ようやく亀田ブームも「一段落ついた」って感じだね。


モラレスのパンチは早くはないんだけど、重さはそこそこありそうな感じ。特に亀田のリーチの外から放つボディへのフック、恐らく亀田を苦しめていたと思う。対する亀田、今日は徹底的にカウンターを狙っているのか、あまり積極的には攻めない。「まあ、どこかでラッシュを仕掛けるのだろう」と思って見ていたものの、時折強烈なパンチを叩き込む場面はあったが、今日の亀田は必要以上にラッシュを仕掛ける事がない。「う〜ん、これは長引くだろうなぁ」と思って見ていたが、やっぱり試合は長引いた。


試合が大きく動いたのは…5R終了間際。大きな右フックを叩き込んだ亀田が頭を下げつつ前進すると、これがモラレスに軽くヒット。少々怯むモラレス、そこへ亀田の左フックがクリーンヒット。バランスを崩して倒れたモラレスにダウンカウントが数えられる。う〜ん、微妙だなぁ。まあ頭突きについては、流れの中で入ったダケだと思うけどね。


さて、このダウンで試合が決定的になったのかと思えば、さにあらず。6R、タフなモラレスはこれまでのラウンドと同じく手数多く亀田を攻める。これに対して亀田はガードを固めつつ、時折大きなフックをモラレスに叩き込んでいたが…ラウンド終了間際、ラッシュを仕掛ける亀田にモラレスのカウンターのアッパーがハードヒット。アゴが上がり、前のめりに倒れそうになる亀田。ロープ際だからよかったが…あの一撃はかなりヤバかった。


で、6Rに喰らったアッパーの影響で7R以降は亀田の動きが悪くなる。対するモラレスは体力が充分に残っているらしく、どんなに亀田の大きなパンチを喰らっても、1Rと同じペースでパンチを放ってくる。ラウンドが進めば進むほどに動きがよくなるモラレス、終盤は亀田がガードを固める場面が多かった。それでも亀田は時折ハードなパンチを叩き込むも、モラレスのパフォーマンスは最後まで落ちず。亀田のパンチが軽いのか、モラレスのスタミナが凄いのか…恐らくは、その両方なんだろうな。


判定の結果は3−0で亀田が勝利。モラレスのスタミナは脅威だったが、亀田の方がハードヒットが多かったので、この結果には納得しております。それにしても今日の亀田は大苦戦だった。そしてTBSの実況は…相変わらず酷かった。「世界タイトルマッチでもおかしくない試合」とか「一言でいって『いい試合』だあぁ〜!」とか、イチイチうるさいよ。

雑感

しかしまあ、世界十二位の相手に苦戦しているようでは、WBC世界フライ級王者のポンサクレック・ウォンジョンカム(66戦64勝2敗33KO)には勝てないんじゃないの?と素人ながらに思ってみたり。

あ、そうだ。ポンサックレックは4月6日に清水智信と試合をするんだった。清水は僕がよく食べるラーメン、「九州じゃんがら」の店員さん。これは頑張って欲しいねぇ。

九州じゃんがら

http://www.kyusyujangara.co.jp/kj_021.php
ボカァ、暇さえあれば「からぼん」ばっかり食ってます


以上、長文失礼。