3/7 リアルジャパンプロレス 後楽園ホール興行 観戦記

Mask_Takakura2007-03-07

特に感想のない興行でしたので、観戦記も短めです

久々に仕事が早く終わったので、「何でもいいから観に行こう!」と思って後楽園ホールへ向かったみたところ、やっていたのがこの興行。

初代タイガーマスクとして一世を風靡した佐山サトルが主催するこの興行に対しては、僕はそれ以外の予備知識はなかったのだが「ま、とりあえず何でもいいから観れればいいや」と思いチケットを購入、5000円。高い。客入りは…半分くらいかな。

第一試合 感想なし

シングルマッチ 30分一本勝負
浪口修(174cm/85kg/ZERO1-MAX)
●高西翔太(170cm/83kg/ZERO1-MAX)
[6分59秒 逆エビ固め]

典型的な「先輩レスラーに立ち向かう後輩レスラー」って感じ。特に印象に残る場面もないままに、あっさりと浪口の逆エビ固めで決着が付いた。


う〜ん、二人とも若手なんだから、もっと意地とか根性とかを見せないとダメでしょ。

第二試合 感想なし

第十回 掣圏真陰流トーナメント 一回戦 5分1R
○齋藤裕樹(171cm/77kg/フリー)
●岡本悟(180cm/68kg/掣圏真陰流本部道場 興義館)
[2分18秒 レフェリーストップ]
※グラウンドでのパンチ連打

第二試合からの三試合は、掣圏真陰流トーナメント。う〜ん、最近ではプロレスと格闘技を堂々と混合させる興行は少なくなったよなぁ。


両者共に、スーツ型の胴着を着用しての試合だったが…いざ試合が始まれば、齋藤が打撃で岡本を圧倒。パンチのラッシュでボコボコにし、岡本が倒れた後も上からボコボコ。レフェリーが慌てて試合を止めた。


あまりに一方的だったので、特に感想はナシ。

第三試合 感想なし

第十回 掣圏真陰流トーナメント 一回戦 5分1R
○花村彰(168cm/88kg/ストライプル)
●田村拡千(164cm/70kg/掣圏真陰流本部道場 興義館)
[判定 2−0]

掣圏真陰流の第二試合は、見た目にも体格差の激しい一戦。自分より二周りは大きい花村を相手に、掣圏真陰流の本部道場である興義館の所属である田村はどう攻略するのか?


試合は一方的なものとなった。花村は体格差に任せて突進を続け、田村を掴まえては押し倒しては上からパンチを落とす。対する田村は防戦一方だが、決定打だけは与えない。試合は膠着したまま進行し、花村が首投げから袈裟固めを極めたところで試合は終了。判定の結果、2−0で花村が勝利した。


これまた一方的だったので、特に感想はナシ。

第四試合 この判定はどうよ?

第十回 掣圏真陰流トーナメント 決勝戦 7分1R
○花村彰(168cm/88kg/ストライプル)
●齋藤裕樹(171cm/77kg/フリー)
[判定 2−0]

十五分の休憩を挟んで、掣圏真陰流トーナメントは決勝戦へと突入。対戦するのは…フリーの齋藤裕樹と、ストライプルの花村彰。興義館所属の選手は揃って一回戦負け、総監である佐山サトル(初代タイガーマスク)の心中やいかに?


試合は体格に劣る齋藤が打撃で優勢に試合を進めた。素早い動きで花村を翻弄、組み付かれても巧く突き放して花村にペースを握らせない。それでも花村は必死に接近を繰り返しつつ時折ワンツーをヒットさせるも、齋藤はソバットを決め、サイドを奪ってパンチを落としていく。5分を過ぎてからは花村は明らかにバテバテの状態、齋藤はカニ挟みやマウントパンチで田村を圧倒。で、試合は判定となり…何故か花村が2−0で勝利した。


なんでよ?どう見ても齋藤の勝ちだと思うんだけどなぁ。

第五試合 感想なし

シングルマッチ 60分一本勝負
日高郁人(172cm/85kg/ZERO1-MAX)
●二代目スーパータイガー(身長不明/体重不明)
[10分9秒 ソラリーナ]

観客の手拍子と共に入場してきたのは二代目スーパータイガー。関節技・蹴り・スープレックスの3つの技を主体とし、UWFスタイルの礎を創造した「紫銀の虎」が今、ここに蘇る。対戦相手は安定感のある試合運びで人気の高い日高郁人。二代目は華麗なる初陣を飾る事はできるか?


…と思ったら、二代目のデビューはホロ苦いものになった。キックを主体とするスーパータイガーを相手に、日高がなかなか自分の試合を組み立てる事ができないのだ。こうなるとスーパータイガーが、しっかりと試合を組み立てなくてはならないのだが…彼から出るのは今一つキレのない蹴りばかり。観客曰く「前田が泣いてるぞ!」。これまた古いネタを…。

必殺技であるチキンウィング・フェースロックが極まる場面もあったものの、スーパータイガーが攻めている場面は全体的に盛り下がってしまったこの試合、最後は日高がピシッと締めた。ショーン・キャプチャーやアイル・ビー・バックで観客を沸かせると、ラ・マヒストラル、スクールボーイと丸め込み技を連発、最後はソラリーナでスーパータイガーをフォールした。


ぬぅ、スーパータイガーはなんとも厳しいデビュー戦になったなぁ。正直、光るモノが少しでもあれば、もう少し文章の書きようもあるんだけど…目立ったのは後半の日高の安定した仕事ぶりばかり、というか。この試合を観た人は多分「日高のプロレス」の続きを観たくなるだろうねぇ…。

第六試合 ぜ、絶句!

タッグマッチ 60分一本勝負
初代タイガーマスク(173cm/92kg)
 折原昌夫(175cm/85kg/メビウス)
vs
鈴木みのる(178cm/102kg/PANCRASE MISSION)
飯伏幸太(181cm/75kg/DDT)
[13分48秒 タイガー・スープレックス・ホールド]

レフェリーのユセフ・トルコが「長生きの秘訣は女性を大事にする事です!ワタシは今年で77歳!ヘソから下は40歳でございます!」という往年の名文句が飛び出したり、密かに因縁が深まっている初代タイガーマスク(佐山サトル)vs 鈴木みのるがイスでやりあったりとか、まあ色々と見所はあったのだが…。


何より観客のド肝を抜いたのは、タイガーの「激太り」。プロレス復帰した時ですら、観客はその体格に驚かされのだが、今回のタイガーの太り方は…彼の全盛期の面影など欠片も存在しない程のモノ。発表体重は92kgとあるが、正直今の彼の体重は120kg近いんじゃないかなぁ…。んで、そんな体でも新空手出身の飯伏のキックを正面から受けつつ、タイガースピンやソバットを繰り出すタイガー。イヤイヤ、大した運動神経というかねぇ。

で、みのるはみのるでいつものみのる。何かにつけてタイガーを挑発し、パートナーの飯伏にも喧嘩腰。相変わらずリング上では好き放題をやりながらも、最後はトルコも巻き込みつつ、タイガーのタイガー・スープレックス・ホールドの前に3カウントを奪われた。試合後はトルコを相手に「オイッ、クソじじい!オレを蹴っただろっ!レフェリーは神様だろっ!。テメェなんか2度と来るなっ!」とみのる節全開。どんな状況でもみのる流を貫くのが、みのるの徹底しているところ、というかねぇ。


それにしても、あのタイガーの体…。単純に甘いモノを食べてたダケでは、あんな体にはならんだろうなぁ。暴食も程々にして欲しいところ。

雑感

ま、期待感なくフラフラと観戦した結果、特に山のない興行内容を見せられ、感想らしい感想もなく後楽園ホールを後にした、って感じでした。UWF、修斗掣圏道、そしてリアルジャパンプロレス…。時代の先を行く天才児、佐山はどこへ行くんだろうなぁ…。


以上、長文失礼。