12/31 Dynamite!! 京セラドーム大阪興行(地上波) 観戦記

ξ ゚⊿゚)ξあ、なんか年末に格闘技の試合をやってたみたいね。

年末は両親と一緒にDynamite!!をテレビ観戦したんだけど、やっぱり落ち着かないねぇ。父親は集中力が続かなくなって関係のない話をしてくるし、母親は年越しそばの準備でバタバタ動いて。ま、大晦日なんてそんなモンだよなぁ。正直、こうなる事はわかっていたから、年末にon timeでDynamite!!を見ようとは全然考えていなかったんだけどね。裏でやっていたダウンタウンの番組の方が気になっていた、というか。


ちなみに、実家のテレビは…どういうワケか、あの「アクオス」になっていた。さすがにデカくてド迫力だったけど、母親曰く「大きすぎて、なんだか落ち着かない。映画を見る分にはいいんだけど…」だってさ。ふ〜む、そんなモノかもしれないねぇ。

第零試合 ξ ゚ー゚)ξ私は実家のコタツで、紅白歌合戦とダウンタウンの番組を見てたわ。

HERO'Sルール 72kg契約 5分3R
アンディ・オロゴン(181cm/71.9kg/ナイジェリア/チーム オロゴン)
金子賢(183cm/71.8kg/日本/フリー)
[判定 3−0]

戦前の予想

金子が判定で勝利。総合格闘技と立ち技の相性の問題で金子が勝つのではないか?と予想してみた。ま、本当にちゃんとした練習をしているのかどうかは怪しいし、アンディはK-1 MAX参戦時に驚くべきポテンシャルを発揮した実績があるので、金子が負けちゃう可能性も高いけどね。

試合の感想

1R、タックルでテイクダウンを奪う金子、しかしマウントへ移行しても何もできずにブレイク。この時点で、金子の敗北を予想した人は少なくないだろう。2R、アンディはスタンドで徐々にペースを奪い返し、右のハイキックでダメージを与える。う〜ん、こりゃ金子は負けるな…。

3R、軸足の右足に左ローキックを叩き込まれた金子は大失速、タックルでテイクダウンを奪うも…、やはり何もできず。なんだかPANCRASEの前座の方の試合みたいだなぁ、年末にこんな膠着試合を見せて何がしたいんでしょ。ってなワケで、判定の結果3−0でアンディが勝利。

まあ、あんまりレベルは高くなかったけど(当たり前)、噛み合ってはいたかな。

予想の結果

大ハズレ。金子は多分、打撃対策は何もしてなかったんだろうなぁ、これがまず誤算。あと、アンディの打撃は素人離れしている事をスッカリ忘れていたのも敗因だね。

第一試合 ξ ゚〜゚)ξ大体、大晦日の格闘技番組ってわかりにくいのよ。

HERO'Sルール 70kg契約 5分3R
永田克彦(170cm/69.8kg/日本/新日本プロレス)
勝村周一朗(172cm/64.6kg/日本/勝村道場)
[1R 4分12秒 TKO]
※グラウンドパンチ)

戦前の予想

勝村が判定で勝利。特に理由はないけど、単純に経験の差が出るかなぁ、と。あとZSTラウンドガールである小野寺愛を娶ったご祝儀込みで勝利を予想してみた。リアルタイガーマスクは手が早い。


(注)上記「勝村周一朗&小野寺愛、結婚」に関する情報は僕の誤解である事が発覚。
何故、こんな勘違いをしたのかについては以下のURLを参照の事
http://d.hatena.ne.jp/Mask_Takakura/20070428

試合の感想

し、しまった!勝村の体重の事を何にも考えてなかった!

一目見ただけでパワーの差は歴然の両者の体格、「組まれては勝ち目はない」とばかりに勝村は打撃を飛ばしていくが、前に出るところにカウンターの右フックを喰らった勝村がダウン。んで、グラウンドではパワーの差が如実に現われる。どうにかグラウンドを脱出した勝村、打撃で永田を牽制するも、興奮したのか不用意な飛び膝蹴り。キャッチして押し倒す永田、上からパワフルなパンチを浴びせる。勝村グッタリ、永田の勝利。

正直、勝村は70kgではやっていけないと思うなぁ。あまりにもパワーがなさすぎた、というかねぇ。急なオファーだった事もあるのだろうけど…この日の勝村では、体重を落としてきている永田には百回やっても百回負ける気がするね。

予想の結果

またしても大ハズレ。正直、永田さんを過小評価していたのですが、それ以上に勝村を過大評価していたようだ。両者のパワーの差を考えれば順当な結果でしたな。勉強不足。

第二試合 ξ ゚〜゚)ξ昔の試合と、今の試合をゴチャゴチャに混ぜて放送するから、混乱するのよ。

HERO'Sルール 85kg契約 1R10分 + 2R5分 + 延長R5分
金泰泳(180cm/契約体重85kg/日本/正道会館)
石澤常光(180cm/契約体重85kg/日本/TEAM JAPAN)
[1R 2分48秒 KO]
※左ハイキック

戦前の予想

石澤が判定で勝利。第零試合と同じく、総合格闘技と立ち技の相性の問題で石澤が勝つんじゃないかな、と。正直、あんまり面白い試合にはならないと思うねぇ。でも石澤って今、総合格闘技の練習なんてやっているのかな?プロレスもリングに上がらなくなって久しいけど。

試合の感想

まず、去年はまったく試合をしていない石澤をプロレスラーとして紹介される事に違和感を覚えた。「プロレスラーのケンドー・カ・シンがマスクを脱いだ時、リングの上で何かが起こる」って、この人が今まで何度もマスクを脱いでるでしょ。

試合。レスラーの定石通りにタックルを連発する石澤、テイクダウンを奪ったまでは見事だったが…、金に立たれてからはコーナー際で防戦一方。その表情には「何をすれば良いか、わからない」と書いてあるように見えた。で、最後は金の鮮やかな左ハイキックがヒット、石澤は一撃で失神。

正直言って、コンディションに大きな差があったように思うね。見るからに調子の良さそうな金に対して、石澤の動きは少々鈍かったように見えた。総合格闘技に対する両者のモチベーションがそのまま試合に影響したかな。っていうか、石澤はこの先、現役選手としては何がしたいんだろ?

予想の結果

本日三度目の大ハズレ。金の強さ、石澤のモチベーションの低さをまったく考慮していなかった結果ですな。それにしてもここまで、三連続の大ハズレ。話にならない、というかねぇ(苦笑)。

第三試合 ξ ゚Д゚)ξえっ!? 私の所クンも出てたの!? でも年末のヤツって、HERO'Sじゃないんでしょ?

HERO'Sルール 70kg契約 5分3R
所英男(170cm/68.6kg/日本/Team ZST)
ホイラー・グレイシー(173cm/70.0kg/ブラジル/グレイシー ウマイタ)
[判定 3−0]

戦前の予想

所が判定で勝利。単純にホイラーって、かなりの年でしょ?全盛期を過ぎた相手に、今が旬の所を当てるっていうのも酷な話、というか。そういえば、エリオの爺さんは元気なのかな?最近、全然来日しなくなったけど。

試合の感想

1R、グラウンドで下から技を仕掛ける所、一瞬だけ腕十字を極めかける。ホイラーはマウントを奪うも、所はリバースからサイドへ移行。

2R、グラウンドで上になるホイラー、所は脱出してコーナー際で飛び膝蹴り。ダメージの大きいホイラーはグラウンドに逃げる。試合は膠着してブレイク。その後、所は打撃でリード、グラウンドでサイドを奪う。

3R、スタンドで組み合う両者、マウントを奪う所。ホイラーが脱出して両者スタンド、ホイラーはバックを奪ってグラウンドへと引き込む。ラバーガードから三角絞めを狙うホイラーだが、所は立ち上がって脱出。しかし尚もマウントを奪うホイラー、腕十字を狙う中で試合は終了。

と、まあ試合をダイジェストで記述してみたが、派手さには欠けたけど好勝負でしたな。ただ判定の結果については…ちょっと微妙だな。ドローでもいいと思う。

予想の結果

とりあえずは大当たり。そうかホイラーは、もう41歳なのね。それでもあれだけ動けるのだから大したモンだとは思うけどねぇ。

第四試合 ξ ゚ー゚)ξあ、曙も出てたの?どうせ今年も、マケボノなんでしょ?

HERO'Sルール 無差別級 5分3R
ジャイアント・シルバ(230cm/194.1kg/ブラジル/フリー)
●曙(203cm/212.9kg/日本/チーム ヨコヅナ/元大相撲 横綱)
[1R 1分2秒 アームロック]

戦前の予想

年末恒例、ボーノさんの試合。で予想についてはシルバが判定で勝利って事で。正直、予想が難しいカードというかねぇ。ラウンドが進まないうちに、お互いにスタミナを失って、グダグダな展開なままシルバが判定勝利するんじゃないかなぁ?でもシルバは柔術もやっているからなぁ、一本勝ちもあるかもしれない。

試合の感想

二人ともデカいねぇ。「デカくて1000円」というか。


…だが、ロープ際でシルバが腕を捕らえている事に対して、何もできなかった時点で、既にボーノさんの敗北は確定していたね。シルバは引き込み、捕らえた腕を下からアームロックで極めた。んで、ボーノさんは今年もアッサリとタップして試合終了しましたとさ。そういえばシルバは、この技で戦闘竜からもタップを奪ってたっけ。相撲キラーなアームロック、というか。

それにしてもボーノさんは、サッパリ痩せないなぁ。どう見ても、格闘技をやっている人間の体型とは思えない。多分、あんまり練習もせずに食べてばっかりなんだろうなぁ。芝田山親方(元大乃国)を見習えよ。

予想の結果

シルバの勝利は当たったけれど、一本勝ちまでは予想できなかった。っていうか、シルバがちゃんと柔術の練習を活かしていた事を予想できなかったのが敗因やね。

第五試合 ξ;゚Д゚)ξえっ!? 私の所クンだけじゃなくて、KIDや須藤クンも出ていたのっ!?

K-1ルール 無差別級 3分5R
バダ・ハリ(197cm/97.2kg/モロッコ/ショータイム)
ニコラス・ペタス(180cm/102.6kg/デンマーク/ザ スピリット ジム)
[2R 1分28秒 TKO]
※ペタスが左腕を負傷

戦前の予想

龍頭亭ではこの試合の予想は対象外になっていたので未予想。今回はK-1ルールの試合はすべて予想の対象から外されたらしい。なんでだ?

…ま、いいや。勝手に予想しよう。現役から離れて長いけど…ペタスは好きな選手なのでペタスが3Rにローキックで勝利するんじゃないかな?

試合の感想

正直、17cmもの身長差は考慮の対象外だった。しかもペタスはもう38歳なのかぁ…、こりゃ勝てんよなぁ、ハリはまだ22歳だし。

んで予想通り、ハリのワンツー、前蹴り、ローキックを前に苦戦するペタス。それでも根性で試合を続行したが…、最後はハリの右ミドルキックでペタスが左腕を負傷、セコンドがタオルを投げて試合終了。ペタスは肩を脱臼したっぽいなぁ。

いずれにせよ、僕が見たかったペタスの姿ではなかったかな。現役に復帰するなら、もう少し調整してからにして欲しかったような。でも年齢から考えれば、アレが精一杯なのかもしれないけどねぇ…。

予想の結果

これまた大ハズレ。ハリとのリーチ差をまったく考慮しなかったのが最大の敗因だね。あと、この日のハリの攻めが冷静だったのも誤算だったかな。

第六試合 ξ ゚−゚)ξ 私、チャンネル変えた時にK-1の試合をやっていたから、見なかったのよ…。

K-1ルール 無差別級 3分5R
○武蔵(185cm/102.7kg/日本/正道会館)
ランディ・キム(195cm/113.6kg/韓国/フリー)
[3R 33秒 KO]
※右フック

戦前の予想

この試合もK-1ルールなので予想の対象外。予想するなら…いわゆる「武蔵流(=アウトボクシング)」が爆発、お茶の間にあくびとザッピングの嵐を巻き起こしつつ、武蔵が判定で勝利するんじゃないかなぁ。

そりゃそうと、Dynamite!!ではK-1ルールも3分5Rになるのね。普段も5R制でやってくれ。

試合の感想

へ?キムって陸上の選手なの?しかも5R制だし。それならいくらなんでも、武蔵がKO勝利するねぇ。キムの大柄な体格と伸びるストレートには将来性を感じたけど、今の時点では武蔵流に対抗する技術は皆無だったように見えた。対する武蔵、もっと1Rからミドルキックなりローキックなり重ねていけばいいのに。ま、相手の突進力が予想以上だったんだろうけどね。

2Rに左ミドルキックと左インローでキムの動きを止めた武蔵、ここからは武蔵流をやめて前に出て攻める。迎えた3R、最後の力を振り絞って突進してきたキムを冷静に捌き、右フック一撃でKO。武蔵らしくない鮮やかなKO劇に大観衆が沸き返る。

アナウンサー曰く「これがっ!これが武蔵なんです!」、谷川P曰く「いや〜っ、武蔵選手がパンチでKOを奪うのは始めてかもしれませんね」、どこかチグハグな実況陣。これがDynamite!!、というか。

予想の結果

勝者は当たったが、判定にはならなかったなぁ。ま、相手が素人であれば、武蔵といえどKOを奪えるのは当たり前っていうかねぇ…。

第七試合 ξ ゚−゚)ξ………。

K-1ルール 無差別級 3分5R
セーム・シュルト(212cm/130.4kg/オランダ/正道会館/K-1 WORLD GP '05 & K-1 WORLD GP '06 優勝)
ピーター・グラハム(190cm/113.6kg/オーストラリア/ムンダインズ ジム)
[判定 3−0]

戦前の予想

K-1ルールなので予想なし。予想するのであれば、シュルトが判定で勝利するんじゃないかな?っていうか、隠れグラハムファンとしては、あっと驚くシーンが一つくらいあれば御の字なんだけどね。

試合の感想

っていうかグラハムの体、明らかに調整不足ジャン!大丈夫かなぁ?と思っていたら、シュルトの体も調整不足。どうなることやら…。

と思っていたら、前半は意外にグラハムが頑張ってくれた。特に2R序盤に見せたボディブローとミドルキックによる攻めは良かったように思う。とはいえ、やはり22cmというリーチ差は如何ともし難く。シュルト得意の槍のようなストレート、高い膝蹴り、長い前蹴りを前に徐々にグラハムの手数が減っていく。それでも3R序盤、突進からの左右フックでシュルトの牙城に迫る。ここに来て、なかなか見応えのある攻防になったきたが…。

3R終盤からは両者共にスタミナ切れ。グラハムは突然のオファーだったんだろうし、シュルトは連戦の疲れが出たのだろう。まあ、5Rまで試合の流れが止まる事はなかったから、見ていて醜悪な印象はなかったけどね。判定の結果、3−0でシュルトが勝利。

そりゃそうと、解説の清原和博に「シュルトを攻略するには、どうしたらいいでしょう?」と尋ねていたアナウンサー。これがDynamite!!、というか。

予想の結果

大当たり。ま、これは予想としては難しくなかったねぇ。ベタな結果ですな。

第八試合 ξ ゚ー゚)ξま、いいわ。しばらく見てないKIDと須藤クンを見逃したのは残念だけど…。

HERO'Sルール 70kg契約 5分3R
須藤元気(175cm/70.0kg/日本/ビバリーヒル柔術クラブ)
●ジャクソン・ペイジ(168cm/67.0kg/アメリカ/ジャクソンズ サブミッション ファイティング/WEFウェルター級 王者)
[1R 3分5秒 三角絞め]

戦前の予想

須藤が2R、腕十字で勝利。ペイジのナチュラルなパワーは侮れないと思うので、1Rは粘っちゃうんじゃないかなぁ、と思っている。でも2Rあたりに須藤にチャンスが巡ってきて、鮮やかに一本勝ち…って感じで。

試合の感想

相変わらず入場前のパフォーマンスは芸術性が高いね。でも郷野のダンスと比べると、あまりにも豪華すぎて身近さを感じない、というかねぇ。こんなところにも、須藤の人間性が出ている気がする。

試合では、試合開始早々にペイジがグラウンドで上になるも、須藤は下から冷静に対処。ガチガチのクロスガードで防御を固めての三角絞め。一度目は極まらなかったが、二度目の三角が極まって一本勝ち。ま、順当というかね。

試合終了後は、格闘マニアにとっては予想通りの、一般ファンにはまさかの引退宣言。負傷した首が完治しないのも大きいのだろうが、元々多彩な才能を持つ須藤、他の事を色々とやりたくなったのだろう。それにしても引退という言葉を、あれだけアッサリと口にする選手も珍しい、というかね。本当に格闘技には何の未練もないんだろうな。


この人には、あんまり「お疲れ様」とかいう単語を口にしたくないねぇ。

予想の結果

勝者は当たったが、決着ラウンドと決まり手はハズレ。ペイジのラフ殺法がまるで通用しなかったのが予想外でしたな。

第九試合 ξ ゚ー゚)ξどうせ二人とも、次のHERO'Sには出るんでしょ?

HERO'Sルール 65kg契約 5分3R
山本“KID”徳郁(163cm/63.8kg/日本/KILLER BEE/HERO'S '05 ミドル級世界最強トーナメント 優勝)
●イストバン・マヨロッシュ(165cm/64.3kg/ハンガリー/FSPUデプレツェン/アテネ五輪 グレコローマン55kg級 優勝)
[1R 3分46秒 KO]
※ボディへの膝蹴り

戦前の予想

山本が1R、グラウンドでのパンチで勝利。ま、この試合は鉄板でしょ。そもそもレスリングの55kg級で活躍していた選手が、総合格闘技の70kgの第一線で活躍する山本に挑む、というのがムチャな話。しかも契約体重は本来の山本の階級である65kg。なにもかもが山本のための試合というかねぇ。

試合の感想

予想通り、金メダリストを相手にレスリングでパワー勝ちする山本。そりゃそうだ、活躍している階級が違うんだからさ。しかも下半身を使用した攻防を禁止されているグレコローマンの選手とあれば、そのタックルも決して鋭いとは言い難い。そして打撃には何も反応できない、とまあ、負ける為の要素が山積みのマヨロッシュ。いくらブランクがあろうとも、山本が負ける相手ではないわな。

タックルは切られ続け、打撃を喰らい続け、最後は膝蹴りをレバーに喰らい、脆く崩れるマヨロッシュ。見ていて気の毒だった、というかねぇ。

予想の結果

勝者、勝利ラウンドは当たったけれど、フィニッシュはハズレた。でもまあ、これは充分に大当たりの範疇でしょ。っていうか、山本にはもう少し良い選手を当てて欲しかった。

第十試合 ξ ゚ー゚)ξあ、そうそう。年末と言えばボビーもそうよねぇ。

HERO'Sルール 無差別級 5分3R
チェ・ホンマン(218cm/160.4kg/韓国/フリー)
ボビー・オロゴン(185cm/96.7kg/ナイジェリア/チーム オロゴン)
[1R 16秒 TKO]
※グラウンドパンチ)

戦前の予想

チェが判定で勝利。たっぷり練習を積んでいる素人・ボビーが意外の粘りを見せて健闘…って展開になると考えておりますわい。ただ、サイズの差はどうにもならない気もするけどねぇ。

試合の感想

チェのダンスを見る限り、最初からボビーの事を舐めていたのだろうね。ま、相手は格闘技が本業ではないし、当然の話か。

試合は、ボビーが玉砕殺法に出るのは完全な予想外だった。勝手に倒れるボビー、チェが上から殴り続けるのを和田レフェリーが体を張って止めて試合終了。

う〜ん、なんとも身も蓋もない結果だな。そりゃ、会場も静まり返るわ。テレビ的にも、この結果ってどうなんだろうか?そもそも、このマッチメイクに無理はなかったのか?今更ながら、色々と考えさせられる試合というかねぇ。

予想の結果

チェの勝利は誰でも予想できる事だろうけど…、この順当過ぎる結果をまったく予想していなかった自分が恥ずかしい、というかねぇ。今日の僕は、まるでダメだな。

第十一試合 ξ ゚ー゚)ξまあねぇ。正直に言っちゃうと私、大晦日に人の殴り合いを見るのは…。

K-1ルール 73kg契約 3分5R
魔裟斗(174cm/73.0kg/日本/シルバーウルフ/K-1 WORLD MAX '03 優勝)
鈴木悟(183cm/72.2kg/日本/フリー/ボクシング 元日本ミドル級 王者)
[2R 2分22秒 KO]
※3ダウン

戦前の予想

K-1ルールなので対象外。勝手に予想すれば、魔裟斗が3Rにローキックで勝つんじゃないかな?ボクサー退治の典型的なパターンにこの試合もハマるのではないか、と。

試合の感想

1R、鈴木の右ストレートを決める場面はあったものの、全体的には魔裟斗がいなしたって感じだね。で、2Rから魔裟斗のギアを上げて攻める。鬼のような右ローキックが何発も入り、あっという間に鈴木の動きが止まる。三度のダウンを奪ったのはいずれも右のローキック。やはりボクサーの足は弱い、というかねぇ。

試合を終えた魔裟斗は「来年も頑張ります」と、さり気なく現役続行を宣言。そうだよねぇ、今のK-1 MAXに魔裟斗は欠かせないからねぇ。

予想の結果

勝者は当たり、勝利ラウンドはハズレ、フィニッシュは当たり。思いの他、鈴木に粘りなかったのがちょっと誤算ではあったけど、まあ大当たりの部類でしょ。ヨシヨシ。

第十二試合 ξ ゚ー゚)ξ好きじゃないのよねぇ。大晦日は静かに過ごすものよね。

HERO'Sルール 85kg契約 1R10分 + 2R5分 + 延長R5分
秋山成勲(177cm/84.5kg/日本/フリー/HERO'S '06 ライトヘビー級世界最強トーナメント 優勝)
桜庭和志(180cm/84.9kg/日本/フリー)
[1R 5分37秒 TKO]
※グラウンドパンチ)

戦前の予想

秋山が1R、スタンドでのパンチで勝利。またしても打撃で勝って「柔道最高ッ!」って叫ぶのではないか、と。あと今の桜庭は、武田幸三に負けないくらいの落ちグセがついているので、打撃戦で不用意な一発を喰らってダウンするんじゃないかなぁ。ま、本音としては、総合格闘技界の功労者である桜庭に勝って欲しいんだけどね。

試合の感想

ちょっとユルユルな桜庭の体型。両膝の分厚いテーピングを含めて、もう体調を万全に整える事はできないんだろうなぁ。

試合では、静かな打撃戦の中で、前に出る桜庭に秋山がカウンターを合わせる。シュートボクセで練習してからも、桜庭の打撃は危なっかしい。ちょこちょことカウンターを喰らう桜庭、片足タックルも滑ってしまった。再び打撃戦、裏拳で崩れる桜庭。またしても片足タックルが滑り、そのまま桜庭はグラウンドで下になる。上から殴り続ける秋山、桜庭がグッタリして試合は終了…するも、会場は静まったまま。ライトヘビー級トーナメントを優勝した事で「多少は人気者になったかな?」と思ったが、そうでもないらしい。

で、秋山のヌルヌル問題については、桜庭はUFC-Jの時みたいにマイクでアピールすれば良いのになぁ、と思った程度かな。恐らくヌルヌルしていなくても、桜庭は秋山には勝てなかったように思うねぇ。

予想の結果

勝者は当たり、ラウンドも当たり、フィニッシュはハズレ。とはいえ…まあ、大方は予想通りだったかな。それにしてもHERO'Sでの桜庭の試合は、何かと疑惑が残っていくねぇ。なんなんだろう?

ξ ゚ー゚)ξ雑感…って、私は何にも見てないんだけどね。

全体的には順当な結果が並んでしまい、非常に凡庸な内容だったと思うなぁ。大味だった、というかねぇ。サプライズらしいサプライズもなかったし、この内容では「来年の年末も、五時間ぶち抜きで格闘技!」…というのは難しいんじゃないかなぁ。

と思ったら、視聴率はしっかりと民放の一位をキープしてやんの。う〜ん、やっぱりそんなモノなのかねぇ。


ξ;@Д@)ξ以上、長文失礼…って、須藤クン引退っ!? KIDは再びレスリングに専念っ!? どういう事っ!?