12/20 亀田のけんか祭り 有明コロシアム興行(地上波) 簡易観戦記

祭りの割にはあんまり騒がれてない気がする

亀田の試合といえば、以前はTBSが大々的に宣伝をしていたように思うけど、今回は「気がつけば、この日を迎えた」って感じだったなぁ。やっぱり前回の「亀田興毅、疑惑の戴冠劇」の爪痕は大きかったって事なんだろうね。ま、この一件については試合を観戦していないので何ともいえないけど、今日の再戦で何らかの事実がハッキリするんじゃないかな?

第三試合 試合になってねぇ

亀田大毅プロ第七戦 Sフライ級 3分10R
亀田大毅(168cm/51.37kg/協栄ジム)
モハマド・サディック(身長不明(大毅よりも小さい)/51.03kg/インドネシア/インドネシアLフライ級 四位)
[1R 37秒 KO]
※左フック

サディックは33歳、56戦の経験を持つベテランだと聞いていたが…一目見ての感想は「この人、もうヨボヨボじゃん!」。イヤ、顔が老けていたから思ったんだけどね。そしてこの選手はインドネシアのLフライ級四位、大毅よりも二階級も下の肩書き。ボクシングの公式戦は七年半ぶりらしい。


というワケで、試合の内容は「推して知るべし」って事で。


失礼ながら今日の大毅は…歌う為に試合をしたんじゃないのか?ま、会場は盛り上がっていたみたいだからいいんだけどさ。

第五試合 喧嘩になってねぇ

WBA世界Lフライ級 タイトルマッチ 3分12R
亀田興毅(166cm/47.88kg/協栄ジム/WBA世界Lフライ級 王者)
●フアン・ランダエタ(165cm/48.99kg/ベネズエラ/WBA世界Lフライ級 一位)
[判定 3−0]

今回の興毅の髪型を見たスポーツ記者の人が「ウド鈴木みたいですね」と言ったらしい。似てるかどうかという問題以上に「凄い、度胸のある記者だなぁ」と関心した次第。本人は「次に言ったらキレるぞ!」と今時の若者のような発言で返したらしいけど、このやり取りがニュースになった時点で「すべては後の祭り」というかね。

試合前、TVでは一見さんには難しい「ポイントマストシステム」についての説明を念入りに放送。TBSとしては前回のような大騒ぎはもう御免なのだろう。まあ興毅さえスッキリ勝てばノー問題なんだけどね。

選手の呼び込みは高橋ジョージが行ない、国歌は和田アキコが独唱。芸能人を使って盛り上げる手法は、伝説の興行「UFO LEGEND」を思い出す。まあアレに比べれば白々しさはなかったけどね。


さて試合。前回は不用意にインファイトを仕掛けたが故にダウンを喫した興毅だが、その反省を踏まえてか今回は徹底したアウトボクシングで攻める。闘い方としては正しいと思うが、興行の名称が「亀田のけんか祭り」なのにアナウンサーが「今日の亀田は喧嘩ではありません、大人の亀田です!」と叫んでいたのには呆れたねぇ。それは言っちゃダメでしょ。

対するランダエダは、時折放たれるボディブロー以外に有効打はなかったように思う。何発かカウンターは当てていたけどね。前回は見ていないので何とも言えないけど、少なくとも今回だけ見る限りではあんまり強い選手には見えなかったなぁ。

ま、今回は何度もランダエダを追い込んでいたし、試合自体は興毅の完勝だと思う。正直、あんまり面白い試合ではなかったけど(つまらなかったワケでもないけどね)、世間の風評を変えるのが目的と思われるこの試合、今回はこれで御の字なのでしょう。

雑感

亀田興毅については…この試合よりも、この先に控える別な選手との防衛戦の方が楽しみだね。ま、その前にベルトを返上しちゃうかもしれないけど。


以上、簡単すぎて失礼。

追伸

一夜明けた12月21日、このサイトに「ウド鈴木」で訪問する人が圧倒的に多いです。まったくオマイラと来たら、笑わせてくれるなぁ。