12/10 PANCRASE ディファ有明興行 画像付き観戦記

二週連続のPANCRASEディファ有明興行、二週目はism系興行

本日はディファ有明PANCRASEを観戦。


先週から二週連続のディファ有明興行となった今回のPANCRASE、今回はPANCRASEの本隊であるPANCRASE ismの主催興行となった。

従って今日はPANCRASEの本隊であるismの所属選手が多数登場。メインイベントは、PANCRASEでは今年二度目の試合となる近藤有己カポエラの選手に挑む。またセミ前の試合では…先日、ダニエル・アカーシオを破る金星を得た川村亮が、ニルソン・デ・カストロと対戦。う〜ん、今日はこの試合が事実上のメインイベントだよなぁ…。

その他にも今日は佐藤光留伊藤崇文大石幸史といった面々が試合に出場。最近はピリッとしないPANCRASE ismだが、今年最後のPANCRASEの興行を派手に締める事はできるか?


…という訳でチケットを購入、今回は6500円。どうにも最近のPANCRASEは高くつくなぁ。観客は超満員。やはり今のPANCRASEはディファくらいが丁度良い会場なんだよねぇ。

第一試合 大丈夫かねぇ

フェザー級 5分2R
志田幹(PANCRASE P's LAB東京/PANCRASEフェザー級 三位)
●藤原大地(PANCRASE 稲垣組)
[1R 36秒 TKO]
※藤原が背骨を負傷

僕が会場に駆けつけると、リング上はなにやら物々しい雰囲気に。会場にいたグリフォンさんや某っちさんに話を聞いたところ、藤原が試合中に脊髄を負傷した可能性があるらしく、まったく動かす事ができない状態らしい。シャレにならんなぁ。結局、救急車が来るまでの約四十分間、興行は中断する事となった。まあこの中断は仕方がないね、人命に関わる事だし。



っていうか、ディファ有明の近くに消防署ってあったっけ?救急車が来るまで約四十分っていうのも時間が掛かり過ぎでしょ。「あと五分、早ければ…」なんて事になりかねない環境というかねぇ。ちょっと考えさせられた。

第二試合 秒殺だねぇ

ミドル級 5分2R
○鳥生将大(177cm/81.8kg/PANCRASE ism)
鶴巻伸洋(170cm/80.6kg/ティアゲネス)
[1R 1分16秒 KO]
※左ストレート

この日、PANCRASE ismからまた一人、プロ選手がデビューする。その名は鳥生将大、元はPANCRASE P's LAB大阪で練習を重ねた後にismに入門、レスリングと空手を格闘技のベースに持つ選手である。さすがに格闘技の経験者なだけあって、その体は非常にガッシリとしていた。今日の対戦相手の鶴巻伸洋は強引に体重を上げている選手、その体格差は歴然。となればデビュー戦であっても鳥生は圧勝しなくてはならないだろう。


んで、試合はあっという間に決着がついた。鳥生はいきなりブラジリアンキックを披露して観客を驚かせると、右ローキックやミドルキックの連打で鶴巻を圧倒。そして少々の間を置いて…鳥生がラッシュに出る。ワンツーの連打が鶴巻を襲い、左ストレートがモロにヒット。崩れる鶴巻にパンチを連打する鳥生をレフェリーが慌てて止めた。



う〜ん、早かった。正直、体格差が大きいだけに圧勝劇も当たり前のようには感じたが…ミドル級はPANCRASE ismでもっとも穴になっている階級なだけに、一日も早い成長を期待したいね。

第三試合 名勝負だねぇ

PANCRASE ATENA 57kg未満契約 3分3R
○竹下嘉奈子(167cm/56.4kg/和術慧舟會東京本部)
WINDY智美(158cm/55.9kg/PANCRASE ism)
[3R 2分8秒 アームバー]

久々となるPANCRASE ATENAには、ismでは唯一の女子選手であるWINDY智美が登場。鋭い打撃が武器のWINDYは今年四月に、キックボクシングにてIKMF東洋女子バンタム級王座を獲得している。対戦相手は今年、SMACK GIRLの若手の登龍門であるThe Next Cinderella Tournamentのミドル級にて優勝を果たした竹下嘉奈子、極めの強さが特徴の選手だ。「打撃技 vs 関節技」、勝つのはどちらか?


試合は戦前の予想通り「立ち技のWINDY vs 寝技の竹下」という図式で進行。試合全体を通してWINDYはリングを回りながら竹下との距離を取りつつ要所で顔面にワンツーを叩き込み、接近すれば組み付いて膝蹴りを放つ。本業はキックボクサーであるWINDYの打撃を喰らい続けた竹下は2R中盤から失速、WINDYは尚もワンツーの連打を竹下の顔面に叩き込む。スタンドでの主導権は完全にWINDYのものだ。

だが竹下、どんなに顔面にパンチを喰らっても怯まずに前進を続けると、WINDYに組み付いてはあっという間にテイクダウンを奪い、The Next Cinderella Tournamentでも猛威を奮った極めの強さを発揮。1R終盤には腕十字を極めてWINDYを苦しめると、2R序盤はマウントからの腕十字、2R終盤にも腕十字を仕掛けてグラウンドでの主導権を握る。

こうして2Rが終了。竹下は打撃を喰らってボロボロ、WINDYも竹下の寝技でスタミナを失っている。一進一退の攻防に観客が沸き返る中で迎えた3R、まずはWINDYがワンツーやミドルキックを叩き込む。しかし竹下は前進を止めず、またしてもWINDYに組み付いてテイクダウンを奪う。

観客からは歓声が沸き起こる中、マウントを奪った竹下は三角絞めを経て腕十字の体勢へ移行、これがガッチリと極まった…のだが、WINDYはなかなかタップしない。「やはり女性の関節は柔らかいのかなぁ?」なんて思っていたら、竹下は更にアームバーへと移行。今度こそガッチリ極まってWINDYがタップ、観客からは歓声と大きな拍手が起こる中で竹下が劇的な一本勝ちを修めた。



うん、いい試合だった。The Next Cinderella Tournamentで観た時から「いい選手だなぁ」と思っていた竹内だけど、まさかWINDY姐さんから一本を取るとはね。まあPANCRASEでは寝技の時間は基本的には無制限だから、グラウンド30秒ルールが存在するSMACK GIRLでは勝敗が逆転する可能性があるけどね。いずれにせよ竹下の極めの強さは素晴らしい。もっと観たい選手だなぁ。

第四試合 大逆転だねぇ

ウェルター級 5分2R
大石幸史(174cm/74.2kg/PANCRASE ism/PANCRASEウェルター級 四位)
●野沢洋之(171cm/74.7kg/スタンド)
[1R 4分53秒 KO]
※右フック

その実力は誰もが認めるところでありながら、このところは戦績が奮わない大石幸史。昔はレスリング一辺倒、そして今は空手一辺倒…という両極端なスタイルを持つ大石、誰か彼に二つのスタイルをバランスよく使う事を教えてあげて欲しいねぇ。で、今日の相手はスタンド所属の野沢洋之、キックボクシング出身の選手だ。


試合ではストライカーの野沢がキレのある打撃で大石を攻め込む。試合開始と同時に飛び膝蹴りで観客を驚かせた大石に、野沢はカウンターのワンツーを叩き込む。早くも苦しくなった大石は珍しくもタックルを敢行して野沢からテイクダウンを奪う。が、野沢がガチガチのクロスガードで防御した為、あっという間にブレイク。大石、苦しいな。

何度かのコーナー際での差し合いを挟んで迎えた1R終盤、野沢の右フックがクリーンヒット。大きく崩れる大石を見た野沢はチャンスとばかりにラッシュを仕掛ける。次々繰り出されるパンチを前に大石は防戦一方、とうとうコーナー際に追い込まれた。ここぞとばかりにパンチを連打する野沢、大石も意を決してパンチを返す大石、試合は大乱打戦に発展。そんな中、試合終了直前…大石の強烈な右フックがハードヒット、野沢はドサッと倒れた。尚もパンチを入れようとする大石、これをレフェリーが止めて試合終了。思わぬ逆転劇に観客が歓声を上げる中、大石は足早に花道を後にした。



う〜ん、これはなかなか凄い逆転劇だったが…試合全体として大石が劣勢だったワケで。やっぱり空手のスタイルは競技の性質上、どうしても打撃を喰らいやすいんだろうなぁ。まあ何にせよ、勝ちは勝ち。反省は次の試合に活かす事にして、今日は素直に勝利の美酒に酔って欲しいね。

第五試合 意外に強いねぇ

ミドル級 5分2R
佐藤光留(174cm/81.9kg/PANCRASE ism/PANCRASEミドル級 三位)
●マタファノフ・スヴャトスラフ(175cm/81.5kg/ロシア/SKアブソリュート ロシア)
[判定 3−0]
※スヴャトスラフは顔にオイルを塗っていたため減点1

PANCRASEで無差別級路線をひた走る佐藤光留だったが、今年一月の試合で桜木裕司に敗北してからは、適正体重であるミドル級の試合が続いている…のだが、肝心な試合内容がドロドロの泥試合が続いている為、このところはどうにも評価を落としている。今日の相手は先週のPANCRASEで戦慄のスープレックスを披露した元スペツナズ隊員、ウマハノフ・アルトゥール…の練習であるマタファノフ・スヴャトスラフ。ガッチリした体格の持ち主のスヴャトスラフ、身体能力は非常に高そうだ。佐藤、今日は勝てるかな?


試合についてはダイジェストで。

全体的には佐藤が技術でスヴャトスラフを圧倒。佐藤は試合全体を通して、片足タックルで次々にスヴャトスラフからテイクダウンを奪うと、グラウンドではパスガードを決めてサイドやマウントといったポジションに遷移。

スヴャトスラフは下から力で強引に脱出しようとするが、上からパンチを落として体勢を維持、隙を見ては足関節技を極めようとする。スヴャトスラフは力で強引に足を抜いて逃れていくが、その後で佐藤はすかさず片足タックルを仕掛けて攻勢をキープする。う〜ん、今日の佐藤は力強いね。まあ結局、足関節技が極まる事はなかったんだけどね。

対するスヴャトスラフ、確かに身体能力は高そうなんけど…どうにも技術に劣るというか。2R終盤、佐藤のマウントをリバースしたスヴャトスラフが上になる場面があったものの、結局は何もできずにブレイクされてしまった。う〜ん、折角の逆転のチャンスだったのに…これではスヴャトスラフに勝ち目はない、というか。

というワケで試合は終了、判定の結果は3−0で佐藤が勝利。



本当は極めて欲しかったけど、全体的には佐藤の力強さが伝わってきたね。というか、佐藤がこんなに強そうに見えたのは初めての経験だった。普段からこれくらいの地力を発揮してくれればねぇ…。

第六試合 退屈だなぁ

ライト級 5分2R
伊藤崇文(176cm/68.9kg/PANCRASE ism/PANCRASEライト級 二位 & 1995 NEO BLOOD TOURNAMENT 優勝)
●松田恵理也(174cm/68.4kg/TEAM 坂口道場/2006 NEO BLOOD TOURNAMENT ライト級 優勝)
[判定 2−0]

PANCRASEの道場長」伊藤崇文の年齢は34歳、「引退」という二文字もちらつく今日この頃。今年はキックボクシングを含めて3戦をこなしたが…0勝2敗1分と奮わない。せめて自身が所属するismの主催興行では勝利を得たいところだ。対戦相手は今年のNEO BLOOD TOURNAMENTの優勝者、松田恵理也。11年前に同トーナメントを優勝した先輩として、ここは意地でも負けられない。


試合はこれまたダイジェストで。

伊藤は試合全体を通して、スタンドでは得意の左ミドルキックで松田を蹴り、タックルで何度もテイクダウンを奪い、グラウンドでは上からパンチをコツコツと落としていく…のだが、全体的に決定打となるような打撃や関節技が出てこない状態、試合はやや膠着気味に進行していく。

2R中盤、伊藤はパスガードを決めてサイドを奪い、更にはマウントへ移行するも、松田は下から腕十字を仕掛けて逆襲…と、お互いにリスクを犯して仕掛けあった場面はここだけ。観る側には厳しい試合だなぁ。

という訳で試合はあっという間に終了。判定の結果、3−0で伊藤が勝利。



う〜ん、全体的にピリッとしなかったというか。「もっと頑張れ『PANCRASEの道場長』」の一言だね。

第七試合 惜しいなぁ

ライトヘビー級 5分3R
△ニルソン・デ・カストロ(184cm/89.4kg/ブラジル/シュートボクセ アカデミー)
川村亮(180cm/89.1kg/PANCRASE ism/PANCRASEライトヘビー級 三位)
[判定 1−0]

今年九月、川村亮PANCRASEに奇跡を起こした。

川村はこの日、PRIDEで三崎和雄を撃破したシュートボクセの猛者、ダニエル・アカーシオと対戦。試合前、誰もがルーキー川村の惨敗を予想する中、川村はアカーシオのテンプルに右フックを叩き込んでKOを奪った。誰もが思わず席を立ち上がって川村の勝利を喜び、川村は泣きながら「こんな僕ですけど、PANCRASEを背負っていきます!」と宣言。それはファンの誰もが待っていた「PANCRASEのニューヒーロー」誕生の瞬間だった。

あれからわずか三ヶ月、川村はまたしても強豪に挑む。今宵の相手はアカーシオとは同門、シュートボクセ所属のベテラン、ニルソン・デ・カストロ。またしても強豪を迎え討つ川村、ヒーローに休息の時間はない。


1Rは終始、パンチによる牽制合戦に。一定の距離をキープしつつお互いのパンチが交差するも有効打はなし。それでも川村は前進を続けてカストロにプレッシャーを与えていく。アウトボクシング全盛の日本の総合格闘技界において、前に進んでいく姿は素晴らしい。対するカストロ、川村を首相撲に捕えようとするも、川村は巧く突き放したり、コーナー際で粘ったり。健闘する川村、しかしカストロの右ローキックを捌けていないのが気になる。


2R、カストロは1Rの流れを受けて右ローキックを連発して川村の動きを止め、首相撲からの膝蹴りやストレートを刻む。徐々に劣勢に回る川村だがカストロの打撃を恐れずに前進を続ける。「思えばアカーシオ戦でも、この『前に出る姿勢』が奇跡を起こしんだよなぁ…」なんて考えていたら。

ラウンド終盤、川村の右フックがカストロのテンプルに吸い込まれた。

予期せぬ一撃に体勢が崩れるカストロ、またしても「奇跡」を目撃した観客が大歓声を上げる中、川村は一気に前に出てワンツーを連打、テイクダウンを奪って上から鉄槌を落としていく。ここで2Rは終了、立ち上がるカストロの動きは鈍い。川村、またしても奇跡を起こすか?


しかし3R、攻める川村の動きが鈍い。チャンスだというのにスタミナを失ったらしい。対するカストロ、苦し紛れにサミングを放って口頭注意を受ける。両者共に苦しそうだな。

川村はカストロの反則に怯む事なく前に出てワンツーを連打、カストロ首相撲で襲ってきてもアッパーを叩き込んで攻勢をキープ。ここまで来れば観客も「KO勝ちは無理でも、このまま判定に行けば川村が勝利するだろう」と安心し始めていた。

だが中盤、カストロの左ハイキックが顔面にヒット。川村は力なくダウン。

思わぬ逆転劇を前に観客が動揺する中、カストロは川村の上になってパンチを落とす。一転してピンチを迎えた川村は立ち上がるも、今度はカストロの左フックが川村の顔面を捉える。再び崩れる川村、カストロがグラウンドでバックを奪ってパンチを落とす中で試合終了。


判定。僕は「1Rはドロー、2Rは川村、3Rはカストロ、試合全体ではカストロ」という印象。実際の判定は、審判の一人がカストロを支持したものの、残り二人はドロー裁定、結果はドローとなった。



う〜ん、惜しいなぁ。2R終盤、川村が右フックを叩き込んだシーンでは「おっ!川村は今日も勝ったなっ!」と思ったんだが…。まあ、なかなか奇跡は何度も起きない、か。

とは言え、常に前に出るその姿勢は相変わらず素晴らしい。日本人嫌いで有名な某っちも「川村は悪くないね」と評価していた。今日は勝ち星を逃したけれど、それでもあのカストロを相手にドローまで持ち込んだのだから、まずは「御の字」だねぇ。今後の活躍も大いに期待したいところ。

第八試合 惨敗だなぁ

セミファイナル ウェルター級 5分3R
石毛大蔵(176cm/74.9kg/SKアブソリュート/PANCRASEウェルター級 王者)
アライケンジ(176cm/71.6kg/PANCRASE)
[判定 3−0]

アライケンジに突然、チャンスが舞い込んだ。今日はセミファイナルに出場するアライ、対戦相手は現在のウェルター級王者である石毛大蔵。打撃が得意なアライにとって、同じく打撃を得意としている石毛は相性の良い相手と言えるだろう。これはひょっとしたら、ひょっとするかもしれん。


試合については、今回三度目のダイジェストで。

試合は全体をアウトボクシングによる打撃戦となったが、リードしたのはウェルター級王者の石毛。1Rでは距離を置きながら要所でアライにワンツーやボディブローを叩き込む。対するアライは右フックを返していくも、打撃のヒット数は石毛が俄然上だった。

こうして試合のペースを握った石毛は2R以降、積極的にアライに組み付いてテイクダウンを奪いつつ上からパンチを落とす。対するアライはグラウンドで下になると本当に何もできなくなってしまう。2Rに二度、3Rに二度テイクダウンを奪った石毛、対するアライは下から脱出を図るが…石毛は事前に動きを察知して上をキープ、たとえ立ち上がられても首相撲からの膝蹴りでダメージを与えていく。最後はアライからマウントを奪った石毛が上からパンチを落とし、試合は終了。

判定の結果、3−0で石毛が勝利。



なんていうか、アライに勝ち目はまったくなかったな。「ひょっとしたら…」とか書いた僕がバカだった、というか。第一、最近は普段は重い体重から下げるのが当たり前の総合格闘技界において、リミットから3.5kg近くも足りない、というのもどうか?どうなのか?恐らく寝技の練習はおろか、立ち技の練習もやっていないんだろうなぁ…。得意の打撃戦でこれ以上ない程の惨敗、アライはこの先どうするんだろ?

第九試合 アッサリしてたねぇ

ライトヘビー級 5分3R
近藤有己(180cm/87.9kg/PANCRASE ism/PANCRASEライトヘビー級 王者)
●イアン・ナイ(182cm/82.3kg/メキシコ/カポエイラ アンゴラ スポーツ センター)
[1R 1分30秒 チョークスリーパー]

本日のメインイベントには、PANCRASEのエースである近藤有己が登場。近藤は前回のPANCRASEの試合で伏兵ジョン・フランソワ・レノグと引き分けてしまう不覚をとった。その後、レノグはPRIDEのリングで、かつての近藤のライバルである菊田早苗を相手に敗れはしたが大善戦。こうして株を上げたレノグに対し、今日は近藤がリベンジ戦に挑む…ハズだった。だがレノグは興行の直前に欠場を発表。代わりに出場するのは、カポエラ使いのイアン・ナイ。正直なにもかも拍子抜けだが、とりあえず近藤が勝たない事には今年のPANCRACEは締まらない。


で、試合はあっさりと終了。ジンガを踏んで観客を喜ばせたナイに対して、試合開始早々から近藤は組み付いてテイクダウンを奪う。んで、グラウンドで上になった近藤はすかさずバックを奪ってスリーパーを極めた。程なくしてナイがタップ、試合は終了。


勝った近藤はマイクで「この試合が今年最後だとは思っていません。年末出られるよう勝手に準備しています」と、年末の興行戦争へ参加する事をアピールした。



う〜ん、順当すぎる程に順当すぎる結果というかねぇ。っていうか、この試合で今年のPANCRASEはオシマイなのね。なんというか、こんな試合が最後になっちゃうとはねぇ…。ま、エースが無事に勝利を手にした事は良かったとは思うけどね。

雑感

序盤はスカッとした一本勝ちが連発したが、中盤〜後半はダレダレの試合が続いたので、全体的にはイマイチだったなぁ。ただ、川村の前に出る姿勢には好感をもった。来年の活躍には大いに期待したいね。


以上、長文失礼。