S-CUP オープニングファイト

オープニングマッチ第一試合 ありゃ、意外に巧いのね

フレッシュマンクラスルール 3分3R
○阿部マサトシ(163cm/56.6kg/日本/AACC/修斗バンタム級 世界三位)
●鈴木友則(167cm/55.85kg/日本/湘南ジム)
[判定 2−0]
※鈴木は2Rに減点1

オープニングファイトには「アベ兄ィ」の愛称で知られるAACC代表の阿部裕幸実弟である阿部マサトシが出場。フリジッドスター氏(id:frigidstar)曰く「昔から『兄よりも打撃のセンスがある』と言われていた選手ですよ」という言葉通りに試合を優位に進める。


1Rから慣れた動きから積極的にワンツーやローキックを重ねる阿部、2R中盤にはスクラップバスターのような投げで鈴木をリングに叩きつける。対する鈴木、2Rに相手の打撃の合間にローキックを割り込ませるが、二度もローブローを繰り出してレッドカード(減点1)を貰ってしまう。

試合はそのまま阿部が勝利するかと思われたが、ローブローの為か阿部は3Rはすっかり失速。鈴木はミドルキックやフックを連発して流れを引き戻す。それでも阿部はなんとかワンツーやローキックで反撃を試みた。

試合終了、判定の結果2−0で阿部が勝利。ジャッジの一人がドローにしたようだが…それはないだろ、鈴木には減点もあるんだし。


阿部の打撃は慣れていたねぇ。もっとキックの試合をこなしても面白そうだな。少なくとも兄貴よりは全然センスあるよねぇ、ホントに。

オープニングマッチ第二試合 S-CUPの陰に隠れた好カード

フレッシュマンクラスルール 3分3R
尾崎圭司(169cm/69.45kg/日本/チーム ドラゴン)
●金井健治(172cm/69.4kg/日本/ライトニングジム)
[判定 2−0]
※金井は1Rにシュートポイント1

この試合は僕が密かに注目していた一番。R.I.S.E.のエースとしてSBを席巻する尾崎圭司と、SBの次世代を担う金井健治が激突。まだそこまで有名ではないが、お互いに隠れた実力の持ち主。これをダークマッチとして提供するのだからS-CUPは贅沢だな。


1R、土井広之をセコンドに従えた金井は得意のローキックを連打。これにワンツーを交えて攻め続け、中盤には首投げによりシュートポイントを1ポイント獲得。対する尾崎は1Rは様子見モード、自分からは攻めようとしない。

しかし2R、尾崎は一転して積極的に前に出る。ワンツー、ローキック、ボディブロー、テンカオといった上中下段の打撃を次々に繰り出す尾崎、合間にバックスピンキックや裏拳といった回転系の技を繰り出す。対する金井、尾崎の勢いには押されたが…下がりながらもワンツーやローキックを連発して対抗。休む事なく打撃を連発する両者、いい試合になっているな。

迎えた3R、前に出る尾崎はワンツー、テンカオ、ミドルキックといった打撃で攻める。金井はやや疲れたのか手数が出ず、投げでポイントを稼ごうとするも尾崎に潰されてしまう。こうしてペースを握った尾崎は裏拳で一発KOを狙うも、狙いすぎるあまりに金井に防御される。ならばとソバットを放つ尾崎、だが金井は終盤は前に出てワンツー、ローキック、ハイキックといった打撃で巻き返しを図る。しかし尾崎もワンツーを連打して金井に隙を与えない。

試合終了。判定の結果は…僕はドローだと思っていたが、実際には2−0で尾崎が勝利。僕は2Rは互角だと思ったが、ジャッジのうち二人は尾崎ペースと見たようだ。


須藤信充には敗北した尾崎だが、この一戦を見る限りそのショックは払拭したようだ。宍戸大樹戦を目指し、尾崎のSBでの闘いは続く。金井も今日は負けたが、尾崎を相手にここまでやれたのは胸に誇っても良いだろう。決して弱い選手ではないので、また頑張って欲しい。