10/25 PANCRASE 後楽園ホール興行 観戦記

Mask_Takakura2006-10-25

これが現在のパ(略)

本日は後楽園ホールPANCRASEを観戦。


で、その前に。


PANCRASEの事で話題にしたいのが…、ランキングの改定に踏み切った事だろう。これまでは離脱したGRABAKAの所属選手が残ったり、ここ一年は来日していない外国人などが存在したりで、そのランキングは現在の実状を反映したものとはいえなかったのだが…、ついにPANCRASEはここ一年、試合をしていない選手をランキング外としたのだ。その結果、どの階級も良くも悪くもかなりスッキリしてしまったが…、今のPANCRASEの姿を堂々と晒したその潔さが今後の興行に好影響を与えるものと信じたい。頑張れよっ、PANCRASE!


さてさて今回のPANCRASE、本隊であるismからは北岡悟がメインイベントに出場。他にも大石幸史佐藤光留と、現在のPANCRASEを担う面々が登場。三者三様の個性を持つ彼らがどのような闘いを見せるのか注目したい。またセミファイナルにはPANCRASEウェルター級の最強外国人であるカーロス・コンディットも出陣。第四試合にはフェザー級四強の一人である山本篤も試合に挑む。彼らもまた現在のPANCRASEにとって重要な選手達、活躍を期待したい。


チケットを購入、C席5500円。観客の入りは…、残念ながら超不入り。あの後楽園ホールでリングサイド席を一列にした上で約四割程度の入りだ。まあ、これもまた現在のPANCRASEの姿なんだけどね…。今はこんな客入りでも…頑張れよっ、PANCRASE!

PANCRASE GATE 第一試合 時間切れはドローっていうのもどうなんだろ?

ライト級 5分2R
△太田純一(171cm/65.8kg/GOKITA GYM)
松本晃市郎(173cm/65.7kg/今田道場)
[時間切れ]

1R、殆どの時間でスタンドでの打撃戦となったがお互いに決定打はなし。1R中盤には松本がテイクダウンを奪ったが、太田は下から腕十字で逆襲。2R、太田が何度かタックルを仕掛けるも、松本はこれを捌いたり潰したりしながらスタンドでストレートをヒットさせていく。松本が首投げを決めたとこで試合終了、時間切れドロー。

ま、勝者を判定するなら松本だろう。

PANCRASE GATE 第二試合 これは凄い体だ、文句なし

ウェルター級 5分2R
吉田直輔(174cmcm/74.2kg//和術慧舟會A-3)
●市川ランデルマン(169cm/72.7kg/チーム太田章) ※市川真祥から改名
[2R 41秒 腕十字固め]

腹筋がバリバリの6パック、物凄い筋肉を持つ吉田がグラウンドで終始市川を圧倒。

1R序盤はバックを奪ってスリーパーを狙ったり、腕十字を狙ったり。1R終盤はテイクダウンを奪ってネックロックを極めようとした。そんなこんなで迎えた2R、タックルでテイクダウンを奪った吉田はそのまま腕十字をガッチリ極めた。市川がタップして試合終了。

う〜ん、吉田は本戦に出ても見劣りしないレベルだったなぁ。今後の活躍に期待したいね。

PANCRASE GATE 第三試合 同じ階級と思えんのぉ

ミドル級 5分2R
△大類宗次朗(177cm/81.3kg/SKアブソリュート)
△仲間竜也(165cm/81.0kg/GRABAKA)
[時間切れ]

この試合は「GARABAKA vs SKアブソリュート」という新旧PANCRASE ismのライバル対決なのだが、そんな事実を吹っ飛ばすかのように仲間の体格がずんぐりむっくり。そもそも165cmという身長でミドル級っていうのもムリがあるように感じるのだが…。

試合はお互いにグラウンドで上になったり下になったり。1R、グラウンドでバックを奪った大類はスリーパーを狙うも、仲間はリバースして上になる。ハーフマウントからパスを狙う仲間、大類はそれをさせずに試合は膠着、ブレイク。2R、仲間がテイクダウンし上になるも大類はリバースに成功、ハーフマウントからパスガードしバックを奪う。今度は仲間がリバースに成功、しかし大類は足を捕らえて極めにいくが試合は終了、規定により判定なしでドローとなった。

身長が低い仲間が健闘した印象かな。勝敗はドローでいいと思う。

第一試合 立ち技選手が奮戦

フェザー級 5分2R
○山澤勇紀(163cm/62.8kg/スタンド)
●村山トモキ(170cm/63.6kg/AJジム)
[判定 3−0]

全日本キックの前座戦線で活躍する村山トモキがPANCRASEにて総合格闘技に挑戦。PE'Zの「ハレノソラシタ」に乗って入場する村山、対戦相手は立ち技を得意とする選手を多く排出しているスタンドに所属する山澤勇紀。村山はグラウンドになったら一環の終わりと思われるので、スタンドでどれだけ打撃をヒットさせるかが試合のカギを握っているだろう…。

と思ったら、村山はグラウンドで大健闘を見せてくれた。


1R、村山はローキックを連打して牽制するも、山澤は二度に渡ってテイクダウンし、マウントを奪ってパンチを連打。グラウンドで大苦戦する村山だが、時間は掛かったものの二度ともどうにか自力でグラウンドを脱出、終盤には首相撲からの膝蹴りやハイキックを繰り出して反撃する。

2R、村山はしつこいローキックの連打で山澤を崩していくも、山澤はローキックににストレートを合わせて反撃しタックルを敢行。村山はこれを捌いて上になるも、山澤は下から三角絞めで逆襲。腕を抜いた村山は試合終了直前に飛び膝蹴りをヒットさせてマウントを奪うが…、ここで試合終了のゴングが鳴る。

判定の結果、グラウンドで圧倒的優位に試合を展開した山澤が3−0で勝利した。


全日本キックファンの僕としては、村山がグラウンドの練習の成果を存分に発揮しただけでも嬉しいね。ただ、スタンドの勝負で押し切れなかったのが痛かった、のだが…。これは後で会場にいたドキタローさんに聞いたのだが、山澤はかつてボクシングで国体三位になった実績があるそうだ。どうりで立ち技で押し切れないワケだ、ローキックにカウンターを合わせるのが巧かったしなぁ。

第二試合 恵まれた体を活かしきれていないなぁ

ミドル級 5分2R
瓜田幸造(176cm/80.6kg/掣圏会館)
●藤井陸平(185cm/81.7kg/和術慧舟會RJW)
[判定 3−0]
※藤井は2R、バッティングで減点1

掣圏会館瓜田幸造は今日も水木一郎の「ローラーヒーロー・ムテキング」に乗って入場。対戦相手はの非常に恵まれた体格を持つRJWの藤井陸平。厄介そうな相手だが、瓜田は勝てるのだろうか。

と思ったら、藤井には悪いが…案外、見かけ倒しでございまして。


瓜田は1R開始早々、タックルで接近しつつ右フックを叩き込む。で、この一撃で藤井は瓜田の打撃にビビッてしまう。腰は常に引き気味でパンチに伸びがない。何発か放ったミドルキックは有効打とはなったものの、ベテランの瓜田は喰らっても堂々としたもの。1R中盤には藤田がテイクダウンに成功するも、グラウンドで上になっても有効打を放てずブレイク。1R終盤、今度は引き込んでグラウンドで下になった藤田、立ち上がった瓜田を蹴り上げる中、1Rは終了。全体的に動きの堅い藤井に対し、瓜田はリラックスしている様子。

2R、開始早々藤田の頭がフック気味にヒット。「ガッチーン!」という音が会場に響き瓜田は悶絶、暫しインターバルが取られる。この行為に藤井にはイエローカードが出される。で、この後は試合終了まで打撃戦となった。単発の打撃ながらも手足がバラバラになってしまう藤井に対し、瓜田は要所で右ストレートや右フックをヒットさせていく。藤井はダメージこそ小さかったが、時折放つタックルは瓜田に粘られ、打撃を出しても手足がバラバラ。う〜ん、バタバタしてるなぁ。

判定の結果、有効打を当て続けた瓜田が3−0で勝利した。


一緒に観戦していたzenさん(http://zenzen.jugem.jp/)曰く「藤田は明らかに恵まれた体を持て余しているなぁ」。う〜む、もっと丁寧な攻めを覚えれば大化けしそうなんだけどなぁ。ま、まずは場数を踏んで度胸をつける事かな?

第三試合 いや〜、こんな大技が炸裂するもんかねぇ…

フェザー級 5分2R
○藤原大地(165cm/63.8kg/PANCRASE 稲垣組)
●浅野倫久(163cm/63.8kg/KILLER BEE)
[1R 39秒 膝十字固め]

PANCRASEの中でもっとも結束力が固い稲垣組から、本日は藤原大地が出場。対戦相手はMARSにも出場経験のある浅野倫久。KILLER BEE所属という事もありスタンドでの打撃戦を強要されそうだが、藤原は打ち勝てるのか。

と思ったら、試合は思わぬ秒殺劇に。


試合開始と同時にニールキックを浴びせる藤原、これをアッサリとかわした浅野だが、藤原はそのまま浅野に絡み付いてグラウンドへ移行、そしてもう膝十字の体勢へ移行しているではないか。素人目にもガッチリ極まっていて脱出は不可能、程なくして浅野はタップ。思わぬ秒殺劇に観客も驚きを禁じえず、本人も会心の一撃だったらしく写真撮影の際にはかなり上機嫌だった。


う〜ん藤原、見事という他はない。それにしても、ああいう大技がアッサリと決まるのはなんなんだろ?浅野が無警戒だったのもあるかもしれないけど、それ以上に今の稲垣組に「勢い」を感じる、というかねぇ。

第四試合 おっと、これはフェザー級に新戦力が出現だな

フェザー級 5分2R
山本篤(170cm/63.5kg/KILLER BEE/PANCRASEフェザー級 三位)
柳澤雅樹(169cm/63.5kg/PPT)
[判定 3−0]

今年六月に行われたフェザー級王座決定トーナメントでは、前田吉朗の飛び膝蹴り一発でKO負けを喫した山本篤、今日は再起戦である。対戦相手はパレストラパンクラス・チーム所属の柳澤雅樹、山本としては王座挑戦の為にも格下相手に負けるワケにはいかない。

と思ったら、この柳澤が意外にいい選手だった。


試合の図式は、両ラウンド通して共通していた。スタンドで山本がローキックやストレートで牽制するも、柳澤はすぐに組み付いて引き込むと、グラウンドでは柳澤が下からガンガン攻める。柔らかい体を活かしながらオモプラッタ、腕十字、三角絞めが次々に技を仕掛ける柳澤、だが山本もこれらをしのぐと上からパンチを落とす。そして再びスタンドとなり柳澤が引き込んで…という事の繰り返し。

とにかく柳澤の下から攻めはかなり鮮やかで、グラウンドでは面白いように山本に技を仕掛けていた。対する山本はどうにか下からの攻撃をしのぎながらパンチとなり、持ち味が出たとは言い難い。それでも、試合終了まで柳澤に決定的な場面を作らせなかったのはさすがだ。

試合終了、試合の行方は判定へ。zenさん曰く「柳澤の攻めを有効と見てドローでもいいとは思いますけど、ダメージをとるPANCRASEの判定なら山本でしょうね」。で、実際にその通りになり、山本が3−0で勝利。


ぬぅ、柳澤はキャッチが入るような技の仕掛けができなかったのが痛かったかなぁ。とはいえ、いい選手である事には変わりはないだろう。フェザー級戦線を掻き乱す存在として、これからも定期参戦する事を期待したいねぇ。

十二月の二連戦に向けて、キーマン二人が挨拶

休憩明けには二人の選手が挨拶を行った。

まずはネイサン・マーコートがついに返上したPANCRASEミドル級王座を巡って12/2に中西裕一と対戦する竹内出が「キッチリ勝ちます」と内容が地味目の挨拶。まあマーコートとは1勝2敗の竹内だから、もう一度闘いたい気持ちもあっただろうね。

次に現われたのは「PANCRASE ismの道場長」伊藤崇文、こちらは12/10のPANCRASE ism主催興行の宣伝だ。「現在はismにとって厳しい状況ですが、1mmでも前に進めば…と思っております」。う〜む、伊藤の言葉は本音そのものだな。頑張れよっ、PANCRASE!

第五試合 コスプレでも何でもいいけど、もっと胸がスカッとするような試合をしてくれ

ミドル級 5分2R
佐藤光留(174cm/81.5kg/PANCRASE ism/PANCRASEミドル級 三位)
●岩見谷智義(173cm/81.6kg/高田道場)
[判定 3−0]

今日は残り四試合のうち、三試合がPANCRASE ism所属選手の試合。彼等が勝たない限りPANCRASEの人気復活はありえないだろう。熱戦と勝利に期待したい。


第五試合には、すっかりメイド服も板についてきたPANCRASE ismの佐藤光留が出場。今日はメイド服を着た女子プロレスラー春日萌花に先導されて入場してきた佐藤、入場曲はいつも通りにパチンコ猛獣王の「サバンナチャンス」。鈴木みのるに噛み付いたのも今は昔、すっかり方向性が倒錯してしまった佐藤だが、まだまだ総合格闘技は素人の岩見谷智義には圧勝しなくてはならないだろう。

と思ったら、佐藤は「悪い意味」でいつも佐藤だった。


試合は終始、スタンドでの打撃戦となったが…、お互いに華麗なる打撃を持っているワケでもなく、ひたすら単発の打撃が時折交差するという、膠着した内容になった。

佐藤は先の竹内戦でも繰り出していた「内へ外へのローキック」をこの試合でも連発、対処方法を知らない岩見谷もモモがあっという間に赤くなる。対する岩見谷はボディへストレートを単発に放つのみで殆どの時間、佐藤にモモを蹴られ続けた。2R序盤、佐藤の右ハイキックがヒット、ぐらつく岩見谷に佐藤はラッシュを仕掛け…る事もなく、ひたすら淡々とローキックを放つ。煮え切らない佐藤のファイトに観客が業を煮やす、PRIDEならば大ブーイングを免れない状況だ。

試合終了直前、岩見谷はストレートをヒットさせると、佐藤をテイクダウンしてバックを奪う。佐藤はいつも通りに前から腕を捕っていたが、ここで試合は終了。判定の結果、3−0で佐藤が勝利。勝った佐藤はネコミミのカチューシャを頭につけて、春日萌花と一緒にマスコミの写真撮影に応じていた。


大凡戦。ほとんど未経験者を相手にこんなファイトしかできない佐藤に何の魅力もないな。見ているこっちが恥ずかしくなるし、こんな選手に金を払っている事がバカバカしく思えてくるよ、マジで。

第六試合 豪快なKO劇とは裏腹な大石の行動、一体何が?

ウェルター級 5分2R
大石幸史(171cm/74.9kg/PANCRASE ism/PANCRASEウェルター級 四位)
キム・インソク(170cm/70.9kg/韓国/KPW CHANWONファイトファクトリー)
[1R 2分31秒 KO]
※右フック

第六試合には、デビュー当時はレスリング一辺倒、最近は立ち技一辺倒という大変に偏ったファイトスタイルを持つ大石幸史が登場。恐らく両方のスタイルがミックスされれば大石はかなり強いと思うのだが、今のところは彼がそのようなスタイルになる気配は観られず。う〜ん、個人的にPANCRASE ismの未来を背負う選手として期待してるんだがねぇ。

と思ったら、今日の大石は不可解な行動に出た。


試合開始と同時に勢いよく蹴りを放つキム。ローキックを連発し、キレの良いワンツーやハイキックも繰り出すキムを相手に、大石は様子見モードに突入。観客の誰もが「今日の相手は厄介だな…」と思い始めたその時、大石はおもむろにキムに接近しアッパーカット。アゴに入って軽く怯むキムが反撃しようとしたところに、大石の右フックがカウンターでヒット。その場にバッタリと倒れるキム、豪快なKO劇に観客も沸いたが…。

大石は勝ち名乗りを受ける事もなくあっという間にリングを降りていった。なぜだ?なにか不満でもあるのかねぇ?


折角の豪快なKO劇も、大石の謎の行動を前に霞んでしまったなぁ。そういえばPANCRASE ismに所属する選手は、離脱する前に不可解な行動をとる人が多いんだよなぁ。渋谷修身の「どいつもこいつもふざけるな!」とか、「みんな大好きです。ありがとう」とか。まさか大石もそうなっちゃうのかな?PANCRASEの今後を思うと、ちょっと心配。

第七試合 ズバリ!今日もコンディットは強かった!

ウェルター級 5分3R
○カーロス・コンディット(187cm/74.7kg/アメリカ/ファイターズ イン トレーニング/PANCRASEウェルター級 三位)
●田中達憲(170cm/74.9kg/和術慧舟會兵庫支部)
[1R 2分13秒 KO]
※顔面への踏みつけ

今、PANCRASEでももっとも勢いのある外国人選手がこのカーロス・コンディットだ。187cmという恵まれた体に加えて長い四肢を持ち、PANCRASEデビュー戦で北岡悟に敗れた以外は「立ってよし、寝てよし」の素晴らしいファイトを披露し観客を魅了する。しかし今日の対戦相手は強豪、現在のPANCRASEウェルター級王者である石毛大蔵から勝利を奪っている田中達憲だ。コンディットといえど苦戦が予想される。

と思ったら、やはりコンディットは強かった。


試合開始、田中は片足タックルでコンディットでテイクダウンを奪うと、あっさりとポジションをサイドへ移行。あのコンディットを相手にこのファイト、思わぬ強さに観客も驚いたが…コンディットはリバースに成功、そのまま立ち上がる。田中も立ち上がって試合は振り出しへ。そこで田中は再びテイクダウンを奪いに行ったが…。

コンディットはこれを潰すと、強烈なサッカーボールキックを一閃。一撃でグッタリする田中に、コンディットは上からパンチを浴びせ、最後は顔面への踏みつけ。まったく動けない様子の田中を見たレフリーが試合を止めた。


ぬあああぁぁぁ〜っ、強すぎるっ!つくづく北岡は、いいタイミングでコンディットに勝ったんだなぁ…という事を実感させられるような圧勝劇だったというかねぇ。ハッキリ言ってPANCRASEでは頭一つ突き抜けた強さの持ち主といっても過言ではないだろう。近い将来、PANCRASEウェルター級は彼を中心に回っていくだろうなぁ。

第八試合 お手本のような秒殺劇

ウェルター級 5分3R
北岡悟(180cm/74.9kg/PANCRASE ism/PANCRASEウェルター級 二位)
●ホン・ジュピョ(180cm/74.5kg/韓国/CMA KOREA)
[1R 24秒 アキレス腱固め]

本日のメインイベントには、お馴染み北岡悟が出陣。PANCRASE ismのエースとしてメインイベントへの出場や王座挑戦の機会が増えている北岡だが、今日は謎の韓国人選手のホン・ジュピョと対戦。ここは得意のフロントチョークかヒールホールドによる圧勝を期待したいところ。

と思ったら、圧勝どころか秒殺になってしまった。


試合開始早々にタックルを決めた北岡、上からあっさりとアンクルホールドを決めた。程なくしてホンがタップして試合は終了、文字通りの秒殺劇に観客も戸惑いを隠せない様子だ。


あまにも短すぎて感想らしい感想もないのだが…まあ、勝てる時にこういう勝ち方をしておくのは、決して悪いことではないでしょうな。それにしても北岡、今度の十二月の興行に出場すれば、一年間に六試合に出場する事になるのか。なかなかコンスタントで良いですな。

雑感

異様に客入りの悪かった今回のPANCRASEだが、不思議とシックリと馴染んでしまった。ひょっとして、もうこの雰囲気に慣れたのかな?


興行内容は秒殺や一本勝ちは多かったが、全体的には印象に残らない…というのが本音かなぁ。やはり興行に対する期待感の薄さが、全体を淡白にしている気がする。ちょっと昔の期待感に満ちていた頃のPANCRASEを想うと、悲しくなる光景だなぁ。まあ、ismの選手が全員勝ったのは良かったかな?


でもまあ細かく目を通せば、色々と小粒に内容が揃っているようにも思うし、こういう興行が積み重なれば、再びPANCRASEも上昇の芽が出るように思う。頑張れよっ、PANCRASE!


以上、長文失礼。