10/9 HERO’S 横浜アリーナ興行(地上波) 簡易観戦記

ξ ゚∀゚)ξいよいよ、ワタシのカオルが優勝する日がきたわっ、キャーーーッ!

今回のトーナメントだけど、僕の中では非常に影が薄かった。ま、ミドル級世界最強王者決定トーナメントは混戦極まりながらもJ.Z.カルバンが頭一つ飛び抜けていたように感じるし、ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメントは反対に陣容の薄さから秋山成勲の優勝が目に見えていたからだ。オマケに桜庭和志が後で欠場を発表。こうして僕の観戦へのモチベーションはどんどん削がれていった。

ま、それでも観戦するのは、なんだかんだで気になるからなんだけどね。

第一試合 ξ ゚皿゚)ξいきなりこんなゴリラ出して、何をしようってワケッ!?

無差別級 5分2R + 延長1R
アントニオ・シウバ(195cm/136.3kg/ブラジル/FIGHT CO.)
●カイシノフ・ゲオルギー(210cm/130.5kg/ロシア/マルプロジム)
[1R 1分8秒 KO]
※左フック

アントニオ・シウバってもう少し強い選手だと思っていたけど、この試合を見る限りでは「そうでもないのかな?」と思わざるを得ないよなぁ。あんまりテクニックとかはなさそうだね、彼。

第二試合 ξ ゚∀゚)ξワタシのトコロクンってば、やっぱりステキ!キャーーーッ!

無差別級 5分2R + 延長1R
所英男(170cm/68.9kg/日本/リバーサルジム)
金子賢(183cm/72.4.kg/日本/フリー)
[1R 1分50秒 腕十字固め]

世界最強を標榜するPRIDEの男祭りでは相手のチャールズ”クレイジーホース"ベネットが手加減したお陰でそこそこ健闘した金子が、このHERO'Sでは何もできずに完敗…というのがなんとも面白いなぁ。良く考えれば、逆の展開はありそうなんだけどね(HERO'Sで金子が健闘、PRIDEで金子が惨敗)。やっぱり、前田日明の命令は所にとって絶対なのかね?

関係ないが、金子に対する前田の態度を見て、かつて坂田亘を私刑に処した前田の姿を思い出した。怖ェ。

第三試合 ξ ゚〜゚)ξなんか、あっという間に終わってつまんないわ

ミドル級世界最強王者決定トーナメント 準決勝戦 5分2R + 延長5分1R
J.Z.カルバン(173cm/70.0kg/ブラジル/アメリカン トップチーム)
ハニ・ヤヒーラ(169cm/66.0kg/ブラジル/アタイジ ジュニア柔術)
[1R 39秒 フロントスリーパー]

一回戦、準々決勝と連続で圧勝で終えた者同士の対決。この時、カルバンは打撃、ヤヒーラは寝技で勝利。さてどうなるか?と思ったら…意外や意外、カルバンが寝技で圧勝。この時点で、トーナメントの優勝はカルバンだと思った人は少なくないだろう。

勝敗を分けたのはパワーの差だろう。カルバンは力も強いんだね。最後のフロントスリーパーなんて首を捻じ切らんばかりだったし。

第四試合 ξ ゚∀゚)ξワタシのカオルってば、ホントにキャーーーッ!

ミドル級世界最強王者決定トーナメント 準決勝戦 5分2R + 延長5分1R
宇野薫(172cm/70.0kg/日本/和術慧舟會東京本部)
●イヴァン・メンジヴァー(168cm/66.0kg/カナダ/トリスタージム)
[判定 3−0]

スタンドが中心の試合内容は実力拮抗。2R終盤に宇野がバックを奪った場面以外は、特に白黒がつく場面はなかったように思えるんだがなぁ…。彼らには5分2Rは短すぎた。それこそ、5分5Rくらいでジックリと観戦したい試合内容だったな。

第五試合 ξ ゚−゚)ξワタシ、この人にはあんまり興味ないのよねぇ…

ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント 準決勝戦 10分1R + 5分1R + 延長5分1R
秋山成勲(177cm/81.0kg/日本/フリー)
●ケスタティス・スミルノヴァス(178cm/85.0kg/リトアニア/リングス リトアニア)
[1R 3分1秒 KO]
※左ストレート

打撃でも頭角を現している秋山だけど、この試合はそれが如実に出たね。打撃中心の「リトアニア高田延彦」を相手に打撃だけで勝ってしまう、という。ますます何が「柔道最高!」なのかサッパリわからないけど、最後の右ハイキック〜左ストレートは鮮やかだったと思う。

もっとも、スミルノヴァスの体調はあまり良さそうには見えなかった。桜庭和志戦での「幻のKO」がKOと認められていれば、もっと良いコンディションで試合に望めたかもしれないのにねぇ。

あと、試合後の谷川Pのキラーっぷりが凄かった。「桜庭選手も蹴れば良かったんですよ。パンチでいっちゃうから…」。全国放送で急にこんな事言われても。桜庭のムスッとした表情が容易に想像できるねぇ。

第六試合 ξ ゚〜゚)ξあの人の目、大丈夫かしら…?

ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント 準決勝戦 10分1R + 5分1R + 延長5分1R
メルヴィン・マヌーフ(177cm/85.0kg/オランダ/ショータイム)
大山峻護(178cm/85.0kg/日本/フリー)
[1R 1分4秒 KO]
※右フック

大山は気が強いのか知らないけど、打撃ができるワケでもないのに真正面から向かって行っちゃうんだよなぁ…。そりゃ、打撃のできる選手からして見ればやりやすいだろうね。かつてヴァンダレイ・シウバ戦で玉砕した頃から変わっていないねぇ…。

それにしてもマヌーフのシルエットは美しいなぁ。

第七試合(未観戦) ξ ゚ー゚)ξこの人知ってる!ワタシのKIDに4秒で負けた人よねっ!

ミドル級世界最強王者決定トーナメント リザーブファイト 5分2R + 延長5分1R
宮田和幸(172cm/70.0kg/日本/フリー)
イアン・シャファー(172cm/70.0kg/オーストラリア/ファイブリングス オーストラリア)
[1R 49秒 TKO]
※シャファーが左目周囲を負傷

ほほぅ、あのシャファーを宮田が秒殺ねぇ。身体能力や将来性の高さは誰もが認めるところだし、KID戦の秒殺負けなど気にしないで、これからガンガン試合をこなして欲しいね。

第八試合(未観戦) ξ ゚−゚)ξ「二人ともいい男」って聞いたけど…、ワタシはパス

ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント リザーブファイト 10分1R + 5分1R + 延長5分1R
カーロス・ニュートン(176cm/84.0kg/カナダ/ウォリアーMMA)
石澤常光(181cm/85.0kg/日本/TEAM JAPAN)
[1R 22秒 KO]
※右アッパー

石澤の所属の「TEAM JAPAN」って…、まだそのネタを引きずってるのかい。さすがは「世界一、中西学が好きな男」だな、そんな事はいいからタマにはプロレスやれ。

んで、未観戦なので何とも言えないが、前回の桜庭の事もあるし…早めに止めたのは正解だと思うな。そんな事はいいからタマにはプロレスやれ。

第九試合 ξ ゚皿゚)ξなんなのよっ!ワタシは若くていい男を見に来たのよっ!

無差別級 5分2R + 延長1R
ドン・フライ(185cm/107.8kg/アメリカ/フリー)
キム・ミンス(186cm/113.7kg/韓国/リングス コリア)
[2R 2分47秒 KO]
※右フック

PRIDE男塾の塾長も、痛み止めのクスリの後遺症でかつての姿は見る影もなく。頭は禿げ、体は緩み、足は細くなり…。それでも尚、自分より大きい選手をKOできるのだから凄い。試合全体を見るとさすがに衰えは隠せないけど、それでも最後にヒットした右フックは見事でした。まあ、キムがあまりにも打撃に対応できなさすぎのような気もするけどね。

ところで、HERO'Sでリングスを名乗る人々は、何故にこうも負け続けるのだろうか…。前田はこの現状をどう思っているんだろ?

第十試合 ξ ゚皿゚)ξなによっ!引き分けでしょ!だって、テレビでそう言ってたモンっ!

ミドル級世界最強王者決定トーナメント勝戦 5分2R + 延長5分1R
J.Z.カルバン(173cm/70.0kg/ブラジル/アメリカン トップチーム)
宇野薫(172cm/70.0kg/日本/和術慧舟會東京本部)
[判定 2−0]
※カルバンがミドル級世界最強王者決定トーナメント優勝

宇野、完敗。「果たして宇野が前の試合を秒殺勝利していたとしても、カルバンに勝てただろうか?」と思わせるくらいの完敗ではあるなぁ。と同時に「あのカルバンを相手に一本取られなかったのは凄い!」とか、ちょっとネガティブだけどそういう種類のリスペクトの念もあるなぁ。いずれにせよ、このトーナメントにおけるカルバンの強さはケタが違っていた。こんなに強いなら、PRIDE武士道での活躍の方が見てみたい…というか、ぶっちゃけHERO'Sでは敵がいないでしょ?

あ。山本”KID”徳郁がいるか。早よう帰ってこんかねぇ。

第十一試合 ξ ;∀;)ξ今日はこの人に救われたわっ!柔道最高っ!

ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント勝戦 10分1R + 5分1R + 延長5分1R
秋山成勲(177cm/81.0kg/日本/フリー)
メルヴィン・マヌーフ(177cm/85.0kg/オランダ/ショータイム)
[1R 1分58秒 腕十字固め]
※秋山がライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント優勝

最初はマヌーフの打撃のラッシュを前に体を屈ませていたところを見ると「まだまだ多くの穴がある」のは明白だが…、それでも尚、僕が「秋山って、強いんだなぁ」と思ってしまうのは、今まで過小評価していた事も去る事ながら、フィニッシュの「アームホイップ 〜 腕十字」の流れが美しかった事と無関係ではない。いや〜、あれは良いモノを見たって気になるね。

だが、この王座に対して「本当に最強なのか?」という疑念は決して晴れたとは言えないだろう。今からがスタートライン、というかね。大晦日桜庭和志戦は兎も角として、それ以降の試合で彼が何を残していくのか?注目していきたいと思う。

あと。負けた直後にも関わらず、喋れない秋山をおどけてフォローするマヌーフの姿にちょっと感動。

雑感、ξ ゚Д゚)ξところで私の”KID”って、マダー?

結局のところ、トーナメントの優勝者は予想通りだったとはいえ、そこまでの道程は予想の範疇を超えていた。僕が思っていた以上にカルバンは強かったし、僕が予想した以上に秋山も強かったと思う。今は彼らの勝利を素直に祝いたい。おめでとうっ!

だが…、これからのHERO'Sは前途多難。カルバンの相手が務まる程の強豪を探すのも、秋山の対戦相手を探すのも、目の上のタンコブであるPRIDEの目が黒いうちは困難を極めるだろう。その上、HERO'Sの場合は視聴率という強敵も存在する。今回は所vs金子に救われた形になったが、この先、谷川Pはどんな秘策を出してくるやら。あんまり突飛な事はして欲しくないんだけどねぇ…。


ξ ゚皿゚)ξ以上、長文失礼…って、また私の”KID”の姿がないじゃないっ!? どういう事っ!?