10/8 全日本キック 新宿FACE興行「Naokick’s」 観戦記

Mask_Takakura2006-10-08

すげえ人の数だな!ホントに床が抜けるぞコレッ!

全日本キック新宿FACE三連戦。二日目は青春塾祭り「Naokick's」だ。


青春塾初の主催興行となった本日の興行、メインイベントには今日の主役である「自分大好き」石川直生が出場、MAキックの猛者の大高一郎と対戦する。またセミファイナルでは全日本キックで試合をするのは約一年ぶりとなる「微笑みの神童」山本優弥が登場、最近は成長著しい貴之ウィラサクレックと激突。う〜ん、大高も貴之もかなりの強豪、二人とも勝てるのかねぇ?

また今日の興行では何故かファッションショーを開催、モデルとして藤原あらしとサトルヴァシコバが登場するという。だ、大丈夫か?大コケしないか?その他にも四十内としえの引退セレモニーにはジョシカク選手を代表する選手である渡辺久江が出場するなど、非常にバラエティに富んだ内容となっている。今日は選手にプロデューサーにと急がしそうな石川だが、その手腕に期待しよう。


チケットを購入、立見席3500円 + ドリンク代500円は昨日と同じだが、今日の興行はパンフレットも作られていたのでコレも購入。1000円。で、観客は…超、超、超満員。昨日の満員ぷりなんて話にならないくらいの客入りで、恐らく509人定員のあの会場に700人近く入っていただろう。今日ばっかりは本気で「床、抜けるぞ!」と感じていた。う〜ん、大入りはいい事だが…危険だなぁ。また今日の観客は、いつもに比べて女性客が圧倒的に多かった事も記述しておく。あんなに女性の多いキックの会場は初めてだよ、マジで。

オープニング第一試合 体は小さくても気は強い

女子ライトフライ級 2分3R
○YUKAЯI(153cm/48.2kg/青春塾)
●MITSUKI(165cm/48.6kg/DRAGON GYM)
[判定 2−0]

圧倒的に小さい体を持つYUKAЯIだったが、1RからMITSUKIのミドルキックをしこたま喰らいながらも、思い切りよく前に出続けてストレートを連発で叩き込む。MITSUKIも首相撲からのヒザ蹴りで猛反撃するも、2R終盤からは顔面にパンチを貰い過ぎて失速、3RはYUKAЯIのパンチを前に下がる一方に。

勝敗は判定へともつれたが、2−0でYUKAЯIが勝利。

オープニング第二試合 デビュー戦とは思えない攻防

スーパーフェザー級 3分3R
○梅原ユウジ(173cm/58.5kg/REX JAPAN)
●小松喬(170cm/58.4kg/青春塾)
[3R 1分27秒 KO]
※右ハイキック/小松は3Rに二度目のダウンでKO負け

両者これがデビュー戦。

試合の序盤はローキックを出しながら下がる梅原に対して、小松もローキックやミドルキックで牽制しつつパンチ出しながら前進、梅原も迎撃のパンチを繰り出しつつ組み付いてブレイク…という展開が続いた。小松は梅原のパンチをダッキングを駆使してかわす。巧いねぇ。

しかし梅原は2R中盤以降、組み付くと首相撲からヒザ蹴りに移行するようになり、これが小松を苦しめた。しこたまヒザ蹴りを喰らった小松は徐々に失速、そこへ梅原のローキックが何発も叩き込まれる。更には回転の速いラッシュで襲い掛かる梅原、小松は防戦一方で大ピンチ。

迎えた3R、梅原は組み付いてのヒザ蹴りの猛連打で小松からダウンを奪うと、その後も休む事なく攻め、最後はストレート〜右ハイキックでKOを奪った。


小松も悪くはなかったけど、それ以上に梅原が見事だったなぁ。それにしても、両者ともこれが第一戦だとは思えない程に打撃が鋭かった。両者のこの先の活躍に期待しよう。

オープニング第三試合 途中まではKOペースだったんだけどね

バンタム級 3分3R
○石村修一(167cm/52.5kg/スクランブル渋谷)
●塚原健(168cm/52.9kg/青春塾)
[判定 3−0]

序盤はお互いがローキックで攻め合う中、時折パンチを混ぜる…という展開だったが、1R中盤あたりから石村がローキックの合間にワンツーのラッシュを仕掛ける場面が増えるようになる。2Rになると石村はワンツー〜ローキックでガンガン攻め、中盤にはワンツーのラッシュでその攻勢が決定的になる。

しかし2R終盤、塚原のカウンターのストレートを喰らってしまった石村は大失速。フラフラになった石村が攻めようとするが…こちらも疲れが溜まっている状態だ。こうして3Rはグダグダの展開に。お互いにバテバテの状態での打撃戦でリードを奪ったのはやはり石村。ヘロヘロのワンツーとローキックがよくヒットすれば、塚原の顔面からは出血。こうして最後までラッシュを仕掛けた石村が判定勝利を修めた。


途中までは石村の圧勝ペースだったんだけどねぇ。ま、カウンターを貰ったんじゃ仕方がないか。

第一試合 クリンチが多かった

ライト級 3分3R
○寺崎直樹(173cm/60.8kg/青春塾)
●佐藤翔太(174cm/61.0kg/S.V.G.)
[判定 2−0]

この試合からは本戦。この試合では序盤から佐藤がローキックやワンツーを放ちながら前進し、寺崎にクリンチ…という事を繰り返していた。この厄介な戦法を前に寺崎は殆ど反撃ができずにいたものの、2R終盤にワンツーをヒットさせて佐藤に鼻血を噴かせ、3R序盤にもワンツーが次々にヒット。佐藤はこれまで以上にクリンチを繰り返した結果、とうとうレフリーに注意されてしまった。

試合終了、試合の行方は判定へと委ねられた。僕は「いかにクリンチを繰り返そうと、手数の多かった佐藤の勝ちは動かないだろう」と思っていたが、実際の結果は2−0で寺崎が勝利。


う〜ん、佐藤の打撃〜クリンチの流れは立派な戦略のように思ったんだがなぁ。まあ今日は「青春塾祭り」だし、佐藤には涙を飲んでもらいますか。

第二試合 いきなりレベルが高くなった!

スーパーウェルター級 3分3R + 延長3分1R
○後藤友宏(175cm/69.2kg/TEAM GO/元NKBウェルター級 二位)
●大蔵“PHOENIX1号”(179cm/69.5kg/PHOENIX)
[2R 1分41秒 KO]
※大蔵が額をカット

あの「スネーク」加藤督朗の一番弟子として活躍する大蔵“PHOENIX1号”。左右どちらでも放てるミドルキックとローキックが魅力の選手である。対戦相手は元NKBウェルター級二位の後藤友宏、上半身に纏った筋肉が凄まじいなぁ、「ヘラクレス」瀬尾尚弘みたいだ。後藤のセコンドには青春塾の面々がついていた。


さて、普段NKBを観戦しない僕はこの試合も「大蔵が勝つだろう」と思っていた。ところが蓋を開けてビックリ、後藤はかなりの強豪だったのだ。

1Rから、恐ろしく重いミドルキックとローキックを連発する後藤。「バッシーン!」という音が会場に響く度に観客から驚きの声が上がる。しかし大蔵も真っ向から対抗。右ローキックを連発しつつ、右ストレート〜左ボディブロー〜右ローキックという対角線のコンビネーションで後藤に喰らいつく。試合は「後藤の重い打撃 vs 大蔵の流れるコンビネーション」となった。ぬぬぅ、いきなり試合のレベルが上がったなぁ。

試合は互角のまま2Rを迎えたが、ここから後藤は大蔵のコンビネーションを避けながら、縦ヒジを立てながら突進。何発かヒットすると大蔵の顔面からは出血。直後にドクターチェックが入り、やがてレフリーが試合を止めた。


世の中、広いなぁ。まだまだ後藤のような強豪がいたとはねぇ。対する大蔵、今日は残念な結果となったが、コンビネーションは相変わらずキレがあるし、これにめげずにまた試合をして欲しいね。

第三試合 あまりにも実力差がありすぎた…

ライト級 3分3R + 延長3分1R
○海戸淳(167cm/60.7kg/S.V.G./全日本ライト級 七位)
●長谷川誠(174cm/61.2kg/青春塾)
[2R 2分29秒 KO]
※3ダウン

ここ最近の5戦はすべて敗北と、どうにも勝ち星に見放されている長谷川誠。今日の相手は実力の割には下位ランクに甘んじているテコンドー戦士、海戸淳。勝てば長谷川のランキング入りが確定するが…果たして?


1R、リーチに劣る海戸はリングを回りながらミドルキックで蹴り、長谷川が近づけばワンツーで迎撃する。長谷川は逃げる海戸を追いかけてローキックを放つが、素早く距離を取る海戸を相手にまったく自分の試合ができていない。う〜ん、ちょっと実力差がありすぎるなぁ。

迎えた2R、海戸はミドルキックで長谷川を蹴りつつ、接近戦では左フックを叩き込み最初のダウンを奪う。立ち上がる長谷川だが、海戸は左ミドルキックで蹴り、右ストレートで二度目のダウンを奪う。それでも立ち上がる長谷川だが、もはやフラフラ。

ここからは海戸が爆発。勢いに乗ってワンツーを連続で叩き込み、ソバットで長谷川のミゾオチを蹴る。二度目のソバットがズバリとヒット、海戸は左ボディブローで追撃し、ワンツーのラッシュから最後は左ミドルキック。くの字に体が折れた長谷川が力なく三度目のダウンを喫した。


ぬぅ、あまりにも実力が違いすぎたなぁ。連敗で自分を見失っている長谷川に対して、海戸の壁はあまりにも高かった。対する海戸は今年に入って、勝てる試合を落とし続けた印象があるが、久々に回転系の技を出したところを見るにつけ、今日は調整試合としては最高の結果を残したといえるだろう。

第四試合 こんなに緊張した渡辺は初めて観た

スペシャル・エキジビションマッチ 2分2R
渡辺久江(フリー/DEEP女子ライト級 王者)
−四十内としえ(青春塾)
[勝敗なし]

この試合は長年、青春塾を支え続けた四十内としえの「寿」引退試合。正直、格闘家としては大きな実績を残していない選手なのだが、今日は石川直己の粋な計らいでこのエキシビジョンマッチが組まれた。対戦相手はなんと…今、ジョシカクで一番旬な選手である渡辺久江だ。実は渡辺と石川は友人関係、今日のこのカードも石川がお願いしての事なのだろう。


両者共に大きめのグローブとレガースを着用しての試合となったが、これが初のエキシビジョンだと思われる渡辺は勝手が分からず大苦戦。前に出続ける四十内を相手に下がりながら打撃を繰り出す渡辺だが、その手数は圧倒的に少なくてエキシなのに展開が地味になってしまった。それでも合間に放つボディブローはかなりの破壊力、「ジョシカクで唯一、KOを奪うパンチを持つ女」の面目躍如だ。しかし四十内も前進してのローキックとワンツーで渡辺を最後まで攻めた。


試合終了後、観客から暖かい拍手が贈られる中、マイクを握った渡辺は「寿引退という事で、非常におめでたいですね。今日は凄く緊張しました」と本音を露呈。続いて現役最後のマイクを握った四十内は「青春塾に入ってからの五年間、充実した日々を過ごせました!」と挨拶、周りの人々に感謝の言葉を述べ、最後に「これから『青春塾祭り』はもっと盛り上がります!応援よろしくお願いします!」と締めた。


僕はこの人の試合は一回しか見た事がないので、現役時代の試合の事は書けない。しかしパンフレットを読む限りでは「所属選手には声を枯らして応援」「石川が山本真弘と対戦する時は、ビデオを一コマずつ止め、山本のコンビネーションをすべて書き出した」「ある対戦相手は『闘った後、こんなに清々しい気分になれる選手はいない』と言った」など、その人柄の伝わるエピソードが色々と記述してあった。恐らく寿引退した後も、彼女は青春塾の影の支柱として活躍するのだろう。


四十内選手、お疲れ様でした。これからも青春塾を支えてください。


四十内としえ
2006年10月8日 引退
生涯戦績 9戦5勝4敗

これは意外、ファッションショーは面白かった。

10分の休憩後、リング上ではファッションショーが行われた。

ファッションの事には疎い僕だが、3ピースバンド(エレキギター、ドラム、ウッドベース)の渋い音楽に合わせてスタイルの良い男女が、自信満々に颯爽と歩く姿は素直にカッコ良かった。恐らく新宿FACEが狭い会場である事や、バンドの小気味の良い音楽に乗せられてしまっているんだろう。それにしても、モデルの女性の足は細いなぁ…。そんな中、ちょっとニヤニヤしながら登場したのはサトルヴァシコバと藤原あらし。ま、ヴァシコバがニヤニヤしているのはいつもの事なわけだが…。

意外だったのは藤原あらし。一言でいうと「可愛い」のだ。もともと少年がそのまま大人になったような顔立ちを持つ藤原だけに、バッチリ正装すると余計にそのあどけなさが残ると、いうか。とにかく、普段は見られない一面を見た気分だ。くそ〜っ、嫁さんさえいなければなぁ…(?)。

第五試合 「微笑みの神童」の完全復活

スーパーウェルター級 3分3R + 延長3分1R
山本優弥(175cm/69.8kg/青春塾/全日本ウェルター級 一位)
●貴之ウィラサクレック(177cm/69.8kg/ウィラサクレック フェアテックスジム/全日本Sウェルター級 七位)
[2R 1分23秒 KO]
※貴之が鼻骨を骨折

最近はK-1 MAXを主戦場にするも敗北が続いた「微笑みの神童」山本優弥が、約一年ぶりに全日本キックに帰って来た。今年二月に肩を脱臼した山本、脱臼対策の為か上半身の筋肉が以前よりも増していた。今日の相手は、このところ成長著しい貴之ウィラサクレック。ダンシングオヤジのダンスに進行を妨げられながら入場してきた貴之だが、その左ミドルキックはかなりの脅威。山本は得意のコンビネーションを叩き込めるか?


1R、勢いよく打撃を放ったのは…やはり貴之。得意の左ミドルキックには中々のキレがあり、溜めを作っての左ストレートが山本を襲う。更には出血を狙って縦ヒジで突進、露骨にKOを狙う姿勢で攻勢。対する山本、ガードを固めて防御するばかりで殆ど手を出さなかったが…、1R終盤に貴之をロープ際へと追い詰めた山本は得意のパンチのコンビネーションを次々に叩き込む。う〜ん、まるで格の違いを見せ付けているかのような試合ぶりだな。余裕を持ってて大丈夫か?

2R、貴之はこれまでと変わらず左ミドルキック、左ストレート、縦ヒジを武器に山本を攻める。すると中盤、縦ヒジをガードした山本がヘラヘラと笑いだす。これぞ「微笑みの神童」の真骨頂、観客の歓声の中で山本は再びパンチのラッシュを叩き込んだ。次々に顔面に打撃を喰らった貴之だったが、ここで何故かドクターチェックが入った。よく見れば成程、貴之の鼻が曲がっている…っていうか、折れてる!当然、試合を続行させる事など不可能、レフリーが試合を止めた。

勝った山本は「望んだ勝ち方とはちょっと違いましたが、勝つ事が出来ました。肩を脱臼しキックで初めて辛い時期を過ごしましたが、今日は自分みたいな人間を応援してくれてありがとうございます」と挨拶、観客の歓声を浴びていた。


ぬぅ、正直もっと貴之が実力で肉薄すると思っていたんだが、終わってみれば山本の圧勝だったな。格の違いというか何というかねぇ…。これからは先はK-1 MAXでの活躍が続く事になるだろう山本だが、今日披露した上半身の筋肉とコンビネーションがあれば、K-1 MAXで頭角を現すのも時間の問題だろう。「微笑みの神童」の今後に期待。

第六試合 プロデューサゆえの苦悩

59kg契約 3分5R
石川直生(176cm/58.9kg/青春塾/全日本Sフェザー級王者)
●大高一郎(171cm/58.7kg/山木ジム/MA日本フェザー級 三位 & 元MA日本フェザー級 王者)
[判定 3−0]
※大高は5Rにダウン1

メインイベントには今日の主役が登場、「自分大好き」石川直生。今日は光で影でマルチに働いているであろう石川だが、リングに上がればいつも通りに天井に向かって水を噴く。対戦相手は、以前には山本真弘を苦戦させている経験も持つ元MA日本フェザー級王者の大高一郎、「山木魂」あふれる気性の激しさを持つ選手だ。石川はこの選手をKOし、興行を締める事が出来るか?


1Rから優位に立ったのは石川、長身から繰り出されるヒザ蹴りとヒジ打ちの連打が何度も大高を襲う。しかし大高もワンツーをハードヒットさせて対抗し一歩も引かない。2R序盤、大高の左フックが何発もヒットしたが、石川はこれまでと同じく首相撲からのヒザ蹴りとヒジ打ちで応戦、更にはボディブローで大高のスタミナを奪う。

3Rもこれまでと同じく「石川の首相撲からの攻撃 vs 大高のパンチ」となったが、この辺りから石川が大きくリードを奪うようになる。大高のワンツーがハードヒットする場面もあったが、このラウンドは殆どの時間で石川が攻め続けた、そして石川のヒジ打ちで大高は左のコメカミから出血。いよいよドクターストップか?

4R、大高の前進にカウンターの前蹴りを合わせまくる石川、いよいよ大高が攻めれなくなった。石川は組み付いての投げで荒っぽく大高を投げ捨て、ヒジ打ちで更なる出血を誘いつつワンツーでKOを狙うが、粘り強い大高はそれでも攻めの姿勢を崩さない。5R、後がない大高は序盤、ワンツーのラッシュで石川を攻め立てるが…、中盤以降は石川が鬼神の攻めを見せる。これまで以上に組み付いてのヒジ打ちとヒザ蹴りを連発、なんとか青春塾祭りの締めをKO勝利で飾ろうとする。

そして試合終了直前、ついに石川はヒザ蹴りでダウンを奪った…が、これは大高が「ダウンじゃねぇよ!」と主張。確かにこのダウンは、大高が押し倒される際に石川のヒザ蹴りが当たっただけであり、ダウンはなかった。しかし、これがなくても石川の勝利が動かないのは明白だろう。


判定は3−0で石川が勝利。マイクを持った石川は「最後まで観戦していただきありがとうございます。最後は自分がKOで勝利して締めたかったんですけど、最後の僕がダメでした」と第一声から反省の弁。「『青春塾祭り』には沢山の人の力を借りました。本当は勝って『第二回もお楽しみに!』と言いたかったんですが…、これからも精進して次に繋げていこうと思います。今日はありがとうございます」と続けてると、天井からは紙吹雪が。こうして初の「青春塾祭り」は…メインこそちょっと締まらなかったが、概ね大盛況で幕を閉じた。


まあ正直…、大高は強いよ。だから「石川が圧勝した」というだけでも「大したモンだ」とは思うんだよねぇ。昨年の IKUSA-U60 以来、石川は本当に成長しているし。

でも…、今日はなにがなんでもKOして欲しかった。ここ最近の勝利に対する執念、特に大宮司進戦でのエゲツなさ、前回の正巳戦での鬼のような強さを目撃している立場としては、もっと勝利に対して手段を選ばない石川が見たかった、というかねぇ。

ま、折角の「青春塾祭り」だし、今日は「プロデューサーとして忙しかった疲れが出た」という事にしよう。次の試合では、修羅のような攻めを見せる石川が観たいね。

雑感

超満員の観客、KO続きの試合、そして見事に興行に溶け込んだファッションショー。「Naokick's」という興行自体は大成功である。もう文句なし。まあメインが締まらなかったのはご愛嬌だね。


石川プロデューサー、本当にお疲れ様でした。


以上、長文失礼。