9/28 DRAGON GATE 後楽園ホール興行 観戦記

Mask_Takakura2006-09-28

フラフラとDRAGON GATEを観戦

本日は後楽園ホールにて久々にDRAGON GATEを観戦。


今回は「後楽園ホールDRAGON GATEが来てるし、久々にテンポのいいプロレスが見たいなぁ」というのが観戦の動機。だから対戦カード等の予備知識は一切なし。何かとアングルが大きく変化するDRAGON GATEの「今」について行けるかは心配だけど、まあマイクパフォーマンスとかを聞いていれば充分に補完できると思うので、とりあえず今日は単純にDRAGON GATEのプロレスを堪能させてもらおう。


というワケでチケット購入、立見席3000円。これは僕のDRAGON GATE観戦史上では最安値だったりする。この値段で国内最高峰のプロレスが観れるのはありがたい話だな。パンフレットは未購入、DRAGON GATEのパンフは中身がない上に高いから嫌いなんだよね。観客は今日も超満員、相変わらず女性人気が高いな。

DRAGON GATEと言えば、オープニングのマイク合戦だが

僕は本日は遅れて会場入りした為、オープニングは観てません。あしからず。

第一試合(未観戦) 観てないんでね

六人タッグマッチ 30分一本勝負
 斎藤了(170cm/85kg/DoFIXER)
 ドラゴン・キッド(161.8cm/70kg/DoFIXER)
堀口元気(173cm/75kg/DoFIXER)
vs
●K−ness(174cm/83kg/Final M2K)
 新井信一郎(176cm/85kg/Final M2K)
 小野寺大和(172cm/82kg/Final M2K(預かり))
[12分23秒 バックスライド・フロム・ヘブン]

未観戦なのでメモ書き程度で。
◆いつの間にかにK-nessが復帰したのね。
小野寺大和は新人だけど、なんで新人はことごとくFinal M2Kが預かるんだろう?
◆今日の興行にはマグナムTOKYOが未出場。珍しいな。

第二試合 相変わらず弱いね

タッグマッチ 30分一本勝負
 戸澤アキラ(170cm/80kg/戸澤塾)
○岩佐拓(180cm/85kg/戸澤塾)
vs
 しゃちほこマシーン(身長不明/体重不明)
ストーカー市川(165cm/43kg)
[5分58秒 エビ固め]
※KOされた市川の上にしゃちほこを覆い被せる

戸澤アキラ、岩佐拓、しゃちほこマシーン、ストーカー市川。濃いキャラクターが揃いに揃った第二試合は、やっぱりお約束満載のお笑いプロレスに。


僕は市川の試合を観るのは久々だったのだが、相変わらず弱い。戸澤のボディスラム一発でヘロヘロになり、岩佐のフットスタンプで悶絶する市川。自ら飛んだフライング・ボディプレスは飛距離が足りずに自爆。

それでも市川は健気に反撃。華麗にコルバタやトペ・コンヒーロで宙を舞えば、しゃちほこは回転エビ固めでこれをアシスト。観客も歓声で二人の活躍を後押ししたが…、所詮はしゃちほこと市川。あっという間に岩佐に反撃されて、最後は倒れた市川の上に、岩佐が水魚のポーズを取ったまま失神したしゃちほこを覆い被せてカウント3を奪った。サッカーで言うところのオウンゴールって奴か。


う〜ん「やっぱり、市川は弱いねぇ」という一言以外は特に感想はないかな(苦笑)。

第三試合 なんだか妙に熱いね

タッグマッチ 45分一本勝負
横須賀享(173cm/88kg/Final M2K/オープン・ザ・ドリームゲート 王者)
 望月成晃(175cm/90kg/Final M2KRenaissance/IJタッグ 王者)
vs
 ドン・フジイ(175cm/105kg/Blood GenerationRenaissance/IJタッグ 王者)
●神田裕之(175cm/88kg/Renaissance)
[13分48秒 片エビ固め]
※夢限

この試合はOriginal M2K対決(望月成晃横須賀享 vs 神田裕之)が焦点だと思ったのだが、実際には脇にまわるハズのドン・フジイが大活躍。それもそのはず、彼は最近、横須賀が持つオープン・ザ・ドリームゲート王座への挑戦を表明したのだ。う〜ん、この辺はちゃんと団体を追いかけていないと分からんな。


横須賀に正面から向かうフジイは序盤だというのにプランチャを敢行。気合が入っているな。望月の重いキックにも耐えるフジイ、ドロップキックを繰り出して観客の歓声を浴びたが、パートナーの神田がFinal M2Kに捕まった。腕十字、キーロックで右腕を攻められ、その合間には身体にミドルキックを喰らったり、腕にストンピングを落とされ大ピンチ。しかし神田はパワースラムで反撃しフジイにタッチ。

フジイは横須賀にチョップの猛連打を浴びせ、エクスプロイダーを喰らいながらもパワースラムで反撃し、WARスペシャルで勝負を賭ける。神田も望月を腕十字に捕らえてアシスト、フジイはここが勝負処だったが…残念ながらロープに逃げられた上、神田が望月の三角蹴り+横須賀のパワーボムという合体技を喰らって大ピンチ。フジイはのど輪落としで横須賀を投げ捨てるが、続いてのフライング・エルボーは自爆。

試合は終盤。フジイは横須賀とのラリアット合戦に敗北し悶絶、それでも逆さ押さえ込みで勝利への執念を見せる。しかし神田が捕まった。望月のツイスター(旋回する垂直落下式ブレンバスター)、横須賀の横須賀カッターを次々にカウント2でクリアした神田だが、横須賀のジャンボの勝ち!(ラリアット)を喰らい、最後は夢限(ダブルアーム式横須賀カッター)。Final M2Kの必殺技フルコースの前に、神田はカウント3を聞くしかなかった。


試合終了後、フジイは「あの挑戦表明は勢いだけで言ったんじゃないんだ!」と王座への挑戦を再アピール。横須賀はこの熱い想いを受け入れ、挑戦権の証である鍵をフジイに渡そうとするが…、どういうワケだが肝心な鍵が見つからない。

そこへ乱入してきたのが「DRAGON GATEでもっとも嫌われている男」MUSCLE OUTLAW'ZのGAMMA。おもむろに口からオエッと手元に何かを吐き出すと、なんと手には鍵があるではないか!「お前には、王座に挑戦させねぇ!」とアピールするGAMMAに観客は大ブーイング。

「但し!俺が連れてくる『アメリカからの刺客』に勝てば鍵を渡してやる」とチャンスを与えるGAMMA。何もかも理不尽な条件だが、結局はフジイは受諾し「これからのドン・フジイにご期待ください!」の一言でマイクを締めた。


ふ〜む、こんなに熱いフジイを観るのは初めてだな。フジイ絡みのアングルと言えば自転車兄弟とかアイパーとかターボやんとか、なんだか良くわからないものが多かったのにねぇ。

第四試合 またまた熱い展開だね

オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合
シングルマッチ 60分一本勝負
吉野正人(172cm/75kg/MUSCLE OUTLAW'Z/オープン・ザ・ブレイブゲート 王者)
●森隆行(171cm/70kg/戸澤塾Pos.HERATS)
[19分06秒 変形横十字固め]
※吉野がの防衛に成功

どこでこうなったのかはサッパリ分からないが、この試合では戸澤塾特待生・森隆行(a.k.a. アンソニー・W・森)が、吉野正人の持つオープン・ザ・ブレイブゲート王座へ挑む。この二人といえば元Itarian Connectionなわけだが、今の吉野はMUSCLE OUTLAW'Zの所属。乱入対策か軍団初のベルト奪取の為か、森の応援には戸澤塾が総出で駆けつけた。もちろん吉野のセコンドにはMUSCLE OUTLAW'Zが総登場。試合前からリング上が険悪な雰囲気に。


試合開始、まずリードを奪ったのは森。吉野が痛めている左肩を攻めれば、苦悶の表情を浮かべる吉野に応援が集まる。しかし吉野はそれを否定するようにローブローであっさりと逆転すると、いきなり岸和田が乱入し対角線からのボディアタックで森にダメージを与える。戸澤塾サイドは「反則だろ!」と抗議しリングに上がろうとするが、この行為を「悪の知恵袋」玉岡がレフリーにチクる。戸澤塾は泣き寝入りするしかなかった。悪知恵ではMUSCLE OUTLAW'Zが圧倒的に上だな。

いよいよMUSCLE OUTLAW'Zはやりたい放題。玉岡がレフリーの気を逸らしているうちに、吉野は鉄の棒で森の首を絞め、Gammaは森の顔面をモップで磨く。それでも森は正攻法で向かっていくが、別に反則を使わなくても吉野は強い。棚橋弘至より先に使っていたスリングブレイド、物凄い回転数のエビ固め、異様に滞空時間の長いミサイルキックが森を襲う。

ピンチに陥る森を見た戸澤塾は応援団と化して必死に声援を贈ると、これを聴いて息を吹き返した森が再び腕攻めを開始、勝負処でノーザンライトスープレッス〜腕十字を極める。痛めた腕を攻めらて悶絶する吉野、観客も大歓声で森を後押しするが…、またしてもMUSCLE OUTLAW'Zが乱入。三人同時の顔面ドロップキック、岸和田のセントーンが炸裂しグッタリする森、観客は大ブーイング。

吉野はトドメを刺すべくリング内にイスを大量投入し技を仕掛けようとする。しかし、復活した森はアーブブリーカーで切り返した。イスに左腕をぶつけた吉野は思わず絶叫、森は腕を極めてのスープレックで追撃し一気に勝負をつけようとしたが…、ここでまたしてもMUSCLE OUTLAW'Zが介入しリング上で大暴れ。

度重なる狼藉についに戸澤塾がキレた。塾生が一斉にリングインすれば観客はこれを大歓声で歓迎。あっという間にMUSCLE OUTLAW'Zを蹴散らすと、戸澤と岩佐のラリアットが吉野の喉を捕らえる。更には普段は戸澤塾の旗持ちしかしていない謎の男までもがラリアットに加入、更にボディスラムを決めれば、普段は寡黙な男の大活躍に観客のボルテージが最高潮に達する。

仲間の加勢を受けた森はかつて岸和田を落とした事もある三角絞めで勝負に出る。大ピンチを迎えた吉野だが…、なんとかこれを自力で脱出。しかし観客は興奮状態、「勝てるぞ森!」の声が大きくなる中、森は丸め込み技を多用し強引にフォールを狙う。しかし、一瞬の変形横十字固めでカウント3を奪ったのは吉野の方だった。この結果に観客は落胆。


試合後、納得がいかない森は「もう一回、挑戦させろ!」と叫ぶが、吉野の代わりにマイクを握った玉岡は「それが人にお願いする人間の態度か!」と一喝し「一つだけ条件を飲んだら、やってやるわ」と自分が王者でもないのに喋りまくる。その条件とは…「あの旗持ちのオッサン、何やアイツッ!素人がうちに吉野さん何してくれてんのじゃっ!次の後楽園ではあいつをリングに上げて、俺たちと試合をしろ!」。

これに応えたのは戸澤塾の旗持ちの謎の男。いきなり「自分は素人だから、リングの上では何をするかわからんぞ」と凄むと「オレがリングに上がるのは構わんが、それでは釣り合いが取れない。そっちも一人、素人をリングに上げてくれ。その素人っていうのは…玉岡、お前の事だよ!」と、レフリーである玉岡に試合をするよう要求。玉岡はこれを渋々承諾、次回後楽園ではこの二人がリングに上がる事になった。

MUSCLE OUTLAW'Zが退場する中、マイクを締めたのは謎の男。もちろん最後はこの一言だ。

戸澤塾とは、男を磨く塾である!」。


普段はお笑い担当の戸澤塾だけど、MUSCLE OUTLAW'Zと絡んだ事で随分と引き締まったな。それにしても、一番下っ端のハズの旗持ちの謎の男が戸澤塾の誰よりも硬派なのが面白い。

しかしまあ、本当にDRAGON GATEはあの手この手で観客を喜ばせるねぇ。普段は試合をしない素人がリングインしただけで、後楽園の盛り上がりが今年最高潮と思える程のものになったしねぇ。巧いことやるもんだ。

第五試合 婦女子が喜ぶ展開なのかね?

八人タッグマッチ 60分一本勝負
 CIMA(173cm/83kg/Blood Generation/オープン・ザ・トライアングルゲート 王者)
 B×Bハルク(178cm/78kg/Pos.HERATSBlood Generation/オープン・ザ・トライアングルゲート 王者)
 ジャック・エバンス(173cm/75kg/アメリカ/ROH/Blood Generation/オープン・ザ・トライアングルゲート 王者)
○マット・サイダル(172cm/78kg/アメリカ/ROH/Blood Generation)
vs
 マグニチュード岸和田(175cm/105kg/MUSCLE OUTLAW'Z)
 GAMMA(170cm/82kg/MUSCLE OUTLAW'Z)
●ジミー・レイブ(181cm/90kg/アメリカ/ROH/MUSCLE OUTLAW'Z)
 Dr.マッスル(身長不明/体重不明/MUSCLE OUTLAW'Z)
[28分28秒 片エビ固め]
※シューティング・サイダル・プレス

本日のメインイベントは、お馴染みBlood Generation vs MUSCLE OUTLAW'Zの全面対決。う〜ん、DRAGON GATEにしては長い事、このアングルを引っ張っている気がするなぁ。まあCIMAの人気が絶対的である以上、ROHの新戦力をファンに定着させるには、この抗争を繋げていくのが一番いい方法なんだろうなぁ。それでも、エバンスのウィンドウ・ミルには大きな拍手が集まったし、ジミー・レイブの選手コール時には大量のトイレットペーパーが投げ込まれたし、ROHの選手もかなり定着してきたな。

試合開始…の前に、まずは子供のようにトイレットペーパーを投げあう両軍。どうも、この抗争の根底には「近親憎悪」というテーマがあるらしいな。で、この試合を捌くレフリーはMUSCLE OUTLAW'Zお抱えの悪徳レフリー、玉岡。Blood Generationはこの問題をどう解決するのか?


試合開始、先発はもっとも「近親憎悪」の関係にあるCIMAとGAMMA。お互いの筋肉美を自慢する両者、力比べは互角。続いてエバンス vs レイブ、エバンスが両足を揃えてのニールキックを披露。その身体能力の高さに観客から拍手が起こる。ハルク vs 岸和田は大型選手同士によるタックル合戦を展開、これはハルクが勝利。サイダル vs Dr.マッスル、サイダルはいきなり飛びついての雪崩式フランケンシュタイナーを敢行、とんでもない離れ業に観客が驚嘆の声を上げるが、僕の目を惹いたのは「謎のマスクマン」Dr.マッスル。これが初見だったが、下半身を動かさずにヌルッ無言でリングインする姿が不気味でいい感じ。この動きを編み出すまで、結構研究したんだろうなぁ。


顔見せが終わったところで、まずはハルクが捕まる。岸和田はサマーソルトドロップの後、反則技のチョークスリーパー。CIMAは「アレは反則だろ!」と抗議するが玉岡は知らん顔。タッチを受けたCIMAだが、こちらもMUSCLE OUTLAW'Zに捕まった。岸和田は強烈なショルダースルーで投げ飛ばし、GAMMAのキャメルクラッチ + Dr.マッスルの顔面ドロップキックという連携を喰らう。更に…GAMMAが口に含んだ水はCIMAの顔面へと垂らされた。精神的ダメージを負ったCIMAは場外で動けなくなる。リング上ではレイブにエバンスが、その場で飛んでいるのに打点の高いムーンサルトプレスを披露していたが…。


復活したCIMAは試合を度外視して鬼の形相でGAMMAに攻撃を開始した。GAMMAを場外で連れまわしながらチョークや噛み付きで流血を誘う。顔を真っ赤に染めるGAMMA、リングに戻ったCIMAはお構いなしに顔面をストンピングし「さっきのお返しだ!」とばかりに顔面に水を噴く。今度はGAMMAが場外でグッタリ、Blood Generationもこの勢いに乗じて試合の主導権を握る。


今度はGAMMAが怒った。物凄い勢いでCIMAの元へと向かい場外で連れまわす。マットをはがしてツームストン・パイルドライバーを決め、リング上へCIMAを連れ戻すと、まずは鼻クソを飛ばし、ハサミを持ち出して髪の毛を切り、自分の血を拭いたタオルを顔面へとなすりつける。あまりの狼藉ぶりに観客のブーイングは最高潮に達した。この時、他のBlood Generationはというと…、エバンスとハルクは岸和田とレイブの攻撃でKO状態、サイダルはDr.マッスルを追って何処へと消えてしまった。


それでも死力を振り絞って反撃するBlood Generation。CIMAがトルニージョで宙を舞い、エバンスはサスケ・スペシャル一号(側転してから場外へムーンサルト)で追撃。更にはCIMAがパーフェクトドライバーを決めるも、玉岡レフリーのカウントは異常に遅い。ハルクもムーンサルトキックを決めたが…、ここまでやられてMUSCLE OUTLAW'Zが黙っているワケがない。団体最巨漢の岸和田の猛攻が始まった。ハルクにターゲットを絞った岸和田はラリアット、GAMMAとのサンドイッチ・ドロップキック、垂直落下式ブレンバスターと猛攻撃。お互いの実力が高いレベルで拮抗、観客が夢中で歓声を贈るのも頷ける。


しかしMUSCLE OUTLAW'Zは悪の集団。CIMAとハルクの合体トカレフ(From コーナー to コーナー)が岸和田に決まり、エバンスがスターダスト・プレスで追撃してフォール。観客の誰もがBlood Generationの勝利を確信したが、玉岡レフリーはこれを見て見ぬふり。再びブーイングが起こる中、息を吹き返した岸和田が猛反撃を開始。ラリアットの連発でCIMAとエバンスをダウンさせると、GAMMAがパワーボムで投げ捨てたハルクには必殺フライング・ボディプレス。Blood Generationはメンバー全員が虫の息、もはや勝利は絶望的、と思われた。


その時、どこかへ消えていたDr.マッスルがリング内に復活、ハルクにトドメを刺すべくMUSCLE OUTLAW'Zの面々に凶器を要求する。GAMMAは鉄の棒を手渡たしたが…。


次の瞬間、Dr.マッスルの凶器はGAMMAへと振り下ろされた。次々にMUSCLE OUTLAW'Zに凶器を振るうDr.マッスル、マスクを脱げばその正体は…やっぱりサイダル。観客が狂喜乱舞する中、息を吹き返したCIMAはレイブにシュバインを決め、最後はサイダルの美しいシューティング・サイダル・プレス。CIMAが玉岡レフリーに強引にカウント3を叩かせ、観客の歓声は最高潮へと達した。


しかし、これで終わらないのがBlood Generation vs MUSCLE OUTLAW'Z、試合後にはCIMAとGAMMAによる壮絶な舌戦が展開された。


GAMMA
髪の毛切られてスッキリしただろコラ!

CIMA
殺すぞコラ!キューピーみたいな頭しやがって!(観客爆笑)
三十過ぎてから金髪に染めて、何がしたんじゃコラ!(観客爆笑)


CIMAの切り返しは巧いな。


CIMA
大体、お前のコスチュームは何や?だっさいコスチュームしやがって。
お前の短い足が、そのタイツで更に短く見えるんじゃ。(観客爆笑)

GAMMA
お前のフリフリ付きのコスチュームに比べりゃ100倍イケてるわ!(観客爆笑)


GAMMAが一本取り返したな。


CIMA
確かにこのコスチュームはダサい。(観客爆笑)
しかしなぁ、このオレ様が身に付ける事でカッコ良くなるんじゃ。(観客拍手)
つまり、お前らのダサいコスチュームもオレが着ればカッコ良くなるんじゃ!(観客歓声)

GAMMA
何言ってるんじゃ!お前のダサいコスチュームこそ、オレが着ればカッコ良くなるんじゃ!


段々と雲行きが怪しくなったきた。


CIMA
こうなったら次の後楽園、オレ達のコスチュームを入れ替えて勝負するぞ!(観客ポカーン)
オレはやるとなったら徹底してやるぞ!髪も金髪に染めたるわ!

GAMMA
オレもお前の、わけのわからんウルトラマンみたいなメガネ掛けて入場したるわ!(観客爆笑)


という訳で、次回の後楽園ホールでは、両者のコスチューム入れ替えマッチが実現する事となった。


CIMA
ま、闘うまでもないけどな。この団体で一番カッコ良いのは、この…

GAMMA
(遮って) このGAMMA様や! (観客爆笑)


近親憎悪、ここに極まれり。いとあわれ。


なんだこりゃ?こんな事をして誰が喜ぶんだ…と思ったら、DRAGON GATEを支える婦女子のファン層が喜ぶのか。まあ今日の会場の反応を観ていると、そこまで喜ぶ婦女子も少なさそうな感じだったが。ちなみに試合のレベルは相変わらず高かった。このレベルを3000円で観れるのであれば、プロレスは決して廃れないと思うな、マジで。

雑感

試合内容は相変わらずのレベルの高さだが、それ以上にアングルであの手この手を使ってファンを喜ばせているなぁ、という感じ。それにしても「コスチューム交換マッチ」なんて発想、他の団体からは出てきそうにないよなぁ…。DRAGON GATEファンの中心層が婦女子である事を利用している、というか。団体内でGAMMAが必要以上に下品に振る舞っているのも、婦女子の怒りを引き出すトリガーなのだろう…という訳で、DRAGON GATEがターゲットにしている層が婦女子である事を痛感した興行だった。


これは以前も書いた事だけど。ある女性ファン曰く。

「望月選手の事を『モッチー』とか言っちゃう男性ファンって、どう思う?女性ファンが言うならまだしもねぇ」。

こういう発言がDRAGON GATEのすべて、というかね。


以上、長文失礼。