8/26 全日本キック 後楽園ホール興行(地上波) 喰い足りない観戦記

とにかく、メインイベントの大乱闘が放送されるかどうか

頑張って朝まで起きて、フジテレビの格闘技番組「SRS」で放送される8/27の全日本キックの模様を視聴。地上波の30分番組の中で果たして何試合放送されるかはわからんが、とりあえず視聴。

僕が注目したのは、この日大荒れに荒れたメインイベントの模様が放送されるかどうか。石黒竜也の反則攻撃の連発は日本キック界に大きな波紋を呼び、悪い意味でキック界の歴史に残る一戦となった。果たしてフジテレビは、この試合の模様を放送するのか?放送するのか?やれるのか?ま、お手並み拝見と行こう。

ハァ?何があったの?という方は、下記のスポナビへのリンクを参照

http://gbring.com/sokuho/result/result2006_08/0827_ajkick.htm

SRS枠での放送だから、試合だけが放送されるわけではない

まずは後楽園ホールの近くにある「ファイティングカフェ・コロッセオ」の内部が放送される。僕としては「食べ物は揚げ物ばっかりの場所」って印象しかないのだが、オーナーがK-1のジャッジをやっている大森敏範さんだとは知らなかった。

そして後楽園ホールへ潜入、まずは入り口近くの様子を放送。僕はよく売店で「万世の『万かつサンド』」を買って食べる。正直、後楽園で買うと高くつくんだけど、歯ごたえが柔らかくて旨いんだよね。

万世の「万かつサンド」

http://www.niku-mansei.com/htmf/menu/menu03.htm

とはいえ、もう少し試合を流す事はできんのか?

次は有名選手との挨拶。最初に「自分大好き」石川直己が登場。表情を見るとちょっと緊張しているようだったが、水道橋博士が「こんなにルックスの良い方だったら、どんどんと出て頂きたい」の一言に、自ら大きく頷いていた。これぞ「自分大好き」の面目躍如。

続いて、大ボス「野良犬」小林聡が登場。五代目ビジュアルクイーンの西山茉希は以前、番組内で小林のニックネームを負け犬」と発言した事があり、この放送を見ていた小林聡は超不機嫌。「あわせる顔がない…」とばかりにうつむく西山に小林が一言。


「罰として電話番号を教えてくれる?」


恐らくこの手で足立区の夜をブイブイいわせているのだろう。

第四試合 まあ、これは絶対に放送されると思っていた

ウェルター級 3分3R + 延長3分1R
金統光(藤原ジム/全日本ウェルター級 六位)
●宝樹まもる(勇心館/全日本ウェルター級 七位)
[2R 2分15秒 KO]
※3ダウン/宝樹は1Rにダウン1、金は2Rにダウン1

ようやく試合。まずは谷川Pも注目しているという宝樹まもるの試合が放送された。宝樹ファンの僕としては嬉しい限りなのだが、残念ながら試合は思いっきりダイジェスト。ちなみに解説は布施鋼治、ゲスト解説は山内裕太郎。おおっ、山内が解説かいっ!大丈夫かっ…と思っていたが、なにせダイジェストだったのでよくわからなかった。


1R、宝樹が普段はやらないようなトリッキーな動きを見せる。実況は「これが宝樹です」といっていたが全然違う。ここで編集が入り、次の瞬間には金の右フックを喰らって宝樹がダウン。さすがはダイジェストだ。

2R、下がらない宝樹が中距離から左ストレートをヒットさせて金からダウンを奪う。確かにパンチの一発一発は強いんだよなぁ、本人も一発に弱いけど(笑)。

転がってきた千載一遇のチャンス。立ち上がった金をどんどん追う宝樹はロープに追い詰めると足を止めてフックを連打。金も覚悟を決め手打ち合いに望み、試合は乱打戦となった。会場が沸き上がる中で打ち勝ったのは金、右ストレートが入って宝樹がダウン。あちゃ〜、これは致命的だな。もうダメかな?

…と思っていたら、本当にダメだった。この一撃が足に来ていた宝樹、なんとか立ち上がったものの金はチャンスを前に休む事なく攻め続けた。もはや勝負あり、一方的な展開の中、宝樹が3ダウンを奪われるまでには時間が掛からなかった。喜びを全身で表現する金をセコンドの小林が祝福する。


宝樹まもるはもう39歳、一発に弱いのはどうにもならないのだろう。それにしても、噂に聞いていた程の乱打戦ではなかったのは拍子抜けだ。


第六試合 おいおいフェイントかよ

スーパーウェルター級 3分3R + 延長3分1R
○佐藤皓彦(172cm/69.6kg/JMC横浜GYM/全日本スーパーウェルター級 六位)
●吉武龍太郎(172cm/69.6kg/アイアンアックス/全日本スーパーウェルター級 二位)
[3R 40秒 TKO]
※吉武が額をカット

この試合は浅草キッド玉袋筋太郎がリングアナとなり選手を紹介。なかなかいい声でクセもなかったし、これならどこでもリングアナができるんじゃないかなぁ。


で、肝心な試合は…。


放送ナシ。


おいおい。

試合を流せよ、試合を!

ビジュアルクイーンの西山がリング上から四方に礼をしつつ初々しく挨拶。綺麗な人だなぁ。

第八試合 おっと、この試合を放送したか

スーパーウェルター級 3分3R + 延長3分1R
○望月竜介(U.W.F.スネークピットジャパン/全日本スーパーウェルター級 三位)
●白川裕規(S.V.G./全日本スーパーウェルター級 四位)
[1R 2分54秒 KO]
※3ダウン

なんでも水道橋博士と望月はジム仲間らしい。試合前に博士に激励される望月、放送も望月プッシュで構成されていた。確かに望月は強いけど、相手の白川も勢いに乗せると怖い選手、油断は禁物。お互いに重いパンチを武器にしているので打ち合いに期待したが…。


試合開始、応援団の声援を背に前に出る白川だが、前に出たタイミングで望月のカウンターの右ストレートがヒット。これで白川はダウン、ガードが甘いなぁ。で、これを機に前に出る望月、右ストレートの連打で二度目のダウンを奪う。追い詰められた白川は、KAWASAKIばりに前進しつつ腰の入らないワンツーを連打して望月を追い込むが、所詮は焼け石に水。望月はそのラッシュに右ストレートを合わせて白川から三度のダウンを奪った。

同じジムに通う選手の勝利に博士は大喜び。谷川Pもガッチリと望月と握手を交わしていた。そういえばこの興行は「裏K-1 MAX」という位置づけだったんだっけね。K-1 MAXプロデューサーの視界に入った選手はいるのかな?


調子に乗せると勢いづく白川だが、落ち着いていても強打を放てる望月であれば白川のガードの粗をアッサリと攻略するだろうと予想していたので、これは順当な結果だと思う。次は山本優弥戦なんてどうでしょう?

第九試合 さて、肝心のメインイベントは?

スーパーウェルター級 3分3R + 延長3分1R
金沢久幸(AJKF/全日本ウェルター級三位 & IMTC世界ウェルター級 王者)
●石黒竜也(東京北星ジム/NJKFウェルター級 二位)
[判定 3−0]
※石黒は1Rに減点1(踏み付け)、2Rに減点2(頭突き&場外逃避による試合放棄行為)/金沢は2Rに減点1(セコンドの乱入)


放送ナシ。


ただでさえPRIDE騒動でゴタゴタしているのに、「大麻合法」と書かれたパンツを履き、ピーポ君を投げ捨てながら忌野清志郎の「君が代」で入場されたら、もうこの時点で放送中止は決定だわな(笑)。ま、試合もとても放送できるような内容じゃなかったし、これはこれで潔いと思う。


■石黒竜也の入場曲、忌野清志郎君が代
http://www.youtube.com/watch?v=q1hNnPoX_Jg

雑感

というわけで放送は終了。感想としては「全然喰い足りねぇ」の一言。こりゃ、SAMURAIでの放送の映像をなんとしても入手せにゃならん。

それにしてもメインイベント、あの様子ってCSでも放送できるのかなぁ?


以上、長文失礼。



どうしても見たい人のために、YouTubeの動画をば

黒竜也 vs 金沢久幸 その1

黒竜也 vs 金沢久幸 その2

黒竜也 vs 金沢久幸 その3