4/1 ZERO-1MAX 靖国神社相撲場興行 画像付き観戦記

今日はお祭り




篝火!



祭太鼓!



子供の国歌斉唱!



そしてプロレス!

というわけで

本日は靖国神社相撲場にてZERO-1MAXの奉納プロレスを観戦。

さて、これを読んでいる人の中には「奉納プロレス」という言葉の堅さから、無意味に肩肘を張る人もいるかもしれないが…、実際にはそんなに難しく考える必要はない。だいたいにして靖国神社の入り口には、参拝客狙いの「出店」がビッシリとひしめいているワケで、こうなれば「奉納プロレス」だって「祭りの余興」として楽しめばいいだけの話なのだ、と、川崎球場でプロレスを観戦するのが大好きな僕は思うわけだ。「桜の綺麗な靖国神社で屋外プロレス観戦!」、ホラ、ちょっと言葉を変えるだけで粋になるじゃないですか、ねぇ。

で、靖国神社相撲場ってところは、靖国神社の奥の奥、どん詰まりの場所に位置している。春の靖国神社は桜が本当に綺麗で参拝者も多いのだが…、さすがにここまで奥になると訪れる人も少なくなるのか、観客の数は思っていたよりは多くなかった。イヤ、確かに満員といえる人数は集まっているんだけど、何せこの相撲場に来るまでの参拝客がバカみたいに多かったものだから、どうしても比べてしまう、というか。

それにしてもいい天気だ。屋外興行は雨が降ったら全てが台無しになるだけに、この晴天は素晴らしい。そして、相撲場に一本だけ生えている桜の木。これがいい。靖国神社の他の場所と比べると「桜の木が一本」というのはちょっとガッカリではある、が…。



その一本が素晴らしい大樹だったりする。本当に見事。試合前には大谷 晋二郎が「今日はプロレスを観るもよし!酒を飲むもよし!桜を見るもよし!思いっきり楽しんで行ってください!」なんて粋な事を言ってくれたので、今日はこれを肴に酒を飲みながら観戦する事にしよう。

第一試合 村浜 武洋が悲しい

シングルマッチ 20分一本勝負
○村浜 武洋(163cm/68kg、となっているが、実際は…)
●小笠原 和彦(177cm/88kg)
[5分46秒 腕十字固め]

最近、村浜 武洋の名前を聞かないなぁ…と思っていたが、昨年末にヒザを故障、最近ようやく復帰したらしい。んで、久々に見る村浜は…驚くほどに太ってしまった。まあプロレスラーらしくはなったけど、ヒザの事を含めてもう格闘技はやれないかなぁ?対する小笠原 和彦が試合前に板割りの演舞を行ったが…、ヤヤ受けに終わる。
試合はお互いが「打撃系格闘技の経験者」という事もあり、プロレスらしくない打撃勝負が中心に。客に媚びる事はなかったが、かといって内容で盛り上げる事もできず。最後は村浜が垂直落下式ブレンバスターから腕十字固めにつなげて勝利。僕としては村浜の元気のなさが気になった。このまま「SBのエース」「プロレス界の小さな巨人」は埋もれていくのかなぁ…。

第二試合 NOSAWAとアメージング コングがウケている

6人タッグマッチ 20分一本勝負
 藤田 ミノル(181cm/131.5kg(?))
 神風(186cm/107kg)
○佐々木 義人(176cm/95kg)
vs
 NOSAWA(180cm/87kg/フリー)
●Bic Mouse(身長不明/体重不明)
 アメージング コング(175cm/105kg/アメリカ/女性)
[13分33秒 片エビ固め]
※アルゼンチン コースター

この日は天気は良かったが気温が低く、僕はあまりの寒さに店内で売っていたウィンナーを買いに行っていた為に、そんなに試合を観ていない。で、このウィンナーがバカ高くてムカついた。靖国の屋台で100円で売られていたものが、なんと300円な上に生焼け。くそったれ、足元見やがって。もう少し良心的な商売してくれよ。

さて試合内容は「NOSAWA仕事全開」って感じで、NOSAWAを知っている人にはその一言で片付くのだが、屋外という開放的空間でお客の年齢層が混在している会場では「お笑いプロレス」は非常に映える。
今日のネタは、マスカラスのマスクを被ってのフライング クロスチョップ、竹刀を使っての面打ち…を相手にかわされて自爆、相手をコーナーに打ちつけてのスリープラトン攻撃…なのだがNOSAWAだけが失敗の連続…、等。これらのネタは特に子供にウケていた。

あとはアメージング コングの巨体から繰り出される迫力ある技に観客は大きく反応していた。力強いチョップでヤンヤヤンヤ、二人まとめてなぎ倒すラリアットでヤンヤヤンヤ…といった具合で、特に年配層にはウケがよかったよに思う。NOSAWA仕事を含めて、「わかりやすさ」は一見さんを喜ばせるには大事な要素だ。

フィニッシュは佐々木 義人がアルゼンチン バックブリーカーの体勢から相手を前に落としていた。もう一つ迫力に欠ける技のような気がする。

第三試合 大仁田 厚が大嫌い

ハードコアルール(反則&場外カウント無し) 20分一本勝負
○大仁田 厚(181cm/105kg、となっているが、実際は…/フリー)
 田中 将斗(181cm/108kg)
 ランジェリー 武藤(174cm/80kg/格闘探偵団バトラーツ) ※澤 宗紀
vs
 イチローキング 矢口(188cm/140kg/フリー)
●ヤヤ 矢口(身長未調査/身長未調査)
 ケルベロス(身長未調査/身長未調査)
[9分5秒 エビ固め]
パワーボム

さすがに大仁田 厚はプロレスをやらなくなって長いわけで、体はすっかり細くなってしまった。それとは別に、僕は最近「Wild Thing」がかかっただけでムカついてくるようになった。FMW時代からあんまり好きじゃなかったけど。

で、試合内容はいかにも大仁田…って感じの場外乱闘が中心の展開に。客席になだれ込みお客を巻き込んでの大暴、観客も盛り上がっていた。で、リングに戻ってからは大仁田は殆ど仕事をせず。田中 将斗が弾丸のような動きで会場を沸かせ、ランジェリー 武藤がその名の通り、シャイニング ウィザードやシュミット式バックブリーカームーンサルト プレス(但しトップロープから滑り落ち、股間を打ち付けて失敗)の武藤ムーブを披露。観客にはバカウケで、本物の武藤を知っている人にも知らない人にもウケていた。人気も高く、フィニッシュ付近になると「大仁田になんて目立たせるなっ!お前が目立たないでどうするっ!?」なんて声も。これは単に会場に「アンチ大仁田」が多いだけかも。

フィニッシュは大仁田のパワーボム。サンダーファイヤーではなく普通のやつ。一回、持ち上げるのに失敗しており、マニアがあざとく「えええぇぇぇ〜っ!?」とツッコミを入れていた。そんなダメフィニッシュの後でも、最後はしっかり大仁田劇場、「オイ!オイ!オイ!」…、その後は何をいってたかはすっかり忘れたし興味もない。

何ていうか、もう大仁田はいらないよ。国会議員が靖国でプロレスするのって問題じゃないのか?折角の酒がマズくなるよ、まったく。

第四試合 菅原 拓也 vs 日高 郁人でいい試合

タッグマッチ 20分一本勝負
 菅原 拓也(178cm/93kg/フリー)
景虎(170cm/90kg/みちのくプロレス)
vs
 日高 郁人(172cm/80kg)
●浪口 修(174cm/84kg)
[13分35秒 片エビ固め]
一騎当千

今日は屋外という事もあって家族連れも多かったのだが、この試合では僕の目の前に座っていた男の子が急に大泣きし始め、これが気になって仕方がなかったので観戦に集中できなかった。まあ今日みたいな興行形態であればこんな事もあるわな。

試合では主に菅原 拓也と日高 郁人の絡みで会場を盛り上げていた。日高はアイル ビー バック、フランケン シュタイナー(仕掛けられた菅原が頭から落ちていた!)、スイングDDTの波状攻撃。菅原は十三不塔で対抗、フィニッシュ前にはタイミングよくブラックボックス。今日はお互いの良さが出ていたように思う。

このメンバーの中にあって景虎は非常に小さく見えたが(恐らく170cmないんじゃないかなぁ?)、パワー全開で存在感をアピール。浪口は打点の高いドロップキックを受けながらも、最後は一騎当千でフォール勝ち。この試合で観客はピリッと締まったように思える。

全然関係ないが、いつも通りにノートを取っていると桜の花が次から次へと落ちてくる。風情があってよろしい。この季節に屋外プロレスが開かれない事が不思議に思えてくる。



第五試合 王 拳聖よりも酔っ払う

異種格闘技戦「プロレス vs 酔拳シングルマッチ 20分一本勝負
○王 拳聖(身長未調査/身長未調査/中国)
●山笠 "Z" 信介(180cm/90kg)
[4分49秒 レフェリーストップ]
※寝ている山笠に正拳突きを連打

第四試合で泣き出していた子供が泣き止んだのはいいのだが、今度は慣れない酒でアルコールが全身に回っていて試合に集中できない。何故だか今日は、試合に集中できない状況が多いな。

さて試合。セクシーなネーチャンとインチキくさい男を従えて入場しきたのは「酔拳の使い手」王 拳聖。入場するなり山笠 "Z" 信介に木刀を渡し、自らは三節棍をブンブン振り回す。お互いに武器を持ってのチャンバラ劇はもはやプロレスでも何でもないワケだが観客にはウケまくっていた。それにしても王の三節棍捌きは見事。だがプロレスになってからは王は防戦一方、得意の突きの連打も山笠に体で全て受け止められた。「こうなっては仕方がない」と出てきたのは酒の入った瓢箪。
浴びるように酒を呑んだ王の逆襲が始まる。千鳥足から意表を衝いての突き、倒れこんでのヒジ打ち、そして高速ハイキック。近くに座っていた若者曰く「バーチャファイターのような」酔拳を披露する王、観客も大喜びだ。途中、酒が入りすぎて眠ってしまう、というベタベタにベタな場面もあったが、攻めてきた山笠のスリーパーホールドをうまくかわし、倒れた山笠に正拳突きを連打し攻勢に出る。



さあ、山笠どうする?という場面だったが、何とここでレフリーストップ、試合は五分を経過する事なく決まってしまった。これには会場のあちこちから「えええぇぇぇ〜っ!?」という声が飛ぶ。まあ観客からしてみれば、まだまだ「中国四千年の歴史」を観ていたかったのだろう。
ちなみにこの時の僕の感想としては「最初の三節棍以外は『まあまあ』だな」という感じ。我ながら厳しい意見だと思うが、今考えるとこの試合はアルコールが回っていてロクに観戦できていないだけ、かもしれん(苦笑)。

第六試合 後藤 達俊でワッショイ、ワッショイ

タッグマッチ 20分一本勝負
 川田 利明(183cm/105kg/フリー)
●高岩 竜一(178cm/99kg)
vs
 安田 忠夫(193cm/120kg/フリー)
○後藤 達俊(180cm/115kg/フリー)
[11分15秒 片エビ固め]
※バックドロップ

先日、新日本プロレスを離脱したばかりの後藤 達俊に声援が集まっていた。そんな事いったら、安田 忠夫や高岩 竜一だって新日本離脱組なのに。

さて試合内容なのだが…、正直まるで覚えていない。この時のノートを見てみても…、「子供が『ハゲとハゲだ!』と笑っている」だの、「あんまり仕事していない」だの、どうにも失礼な事しか書いていないのだ(笑)。これでは文章を書きようがないのでこの試合は省略。

ま、書く程の試合でもなかったのだろう…と、酔いから醒めている今でも失礼な事を書いてみる。



第七試合 Y2P-160kgとスティーブ コリノがとにかく「どピンク」

タッグマッチ 20分一本勝負
△佐藤 耕平(193cm/115kg)
 崔 領二(190cm/105kg)
vs
△Y2P-160kg(身長不明/体重不明)
 スティーブ コリノ(183cm/100kg)
[時間切れ引き分け]

巨漢で陽気なY2P-160kgがどうにも人気者で、会場のあちらこちらから「吉江〜っ!!」という声が飛んでいた。スティーブ コリノも「バカー!」と叫んで観客を盛り上げる。それにしても二人のコスチュームが必要以上に「どピンク」で、折角の夜桜よりも目に入ってしまう。なんて無粋な連中なんだ。



試合についてだが、一人一人ですら個性の強いコリノ&Y2Pだが、タッグを組めばその個性は更に強烈になるわけで、将来ある若手二人組は彼らの個性にやられっぱなしだった。

コリノは相手の股間を蹴り上げての「アタマ、イーッ!」、ジャンピング ニーパットからの「オーッ!」、「チョーシューッ!」と叫んでのサソリ固め、「ブレーンバスターッ」と予告してからの自爆…等、一つ一つの技にイチイチ大袈裟なアクションを挟む。今日みたいな雑多な観客には非常にウケがよく、彼のアクションには老若男女問わず笑い声が聞こえてきた。そして、その巨体が動くだけで観客が歓声を上げていたのがY2P。ユーモラスな外見、フライング ソーセージやヒップアタックといった体重を利用した「わかりやすい技」。こちらもコリノに負けじとウケが良かった。

反対に損な役回りになってしまったのが佐藤 耕平 & 崔 領二コンビ。試合自体は互角に渡り合っていたが、何せ相手チームの存在感が抜群なので何をしても没個性になってしまう。それでも試合終了間際、佐藤がY2Pの巨体をジャーマン スープレックス ホールドで投げきり、崔が相撲場の天井を雲梯(うんてい)の要領で伝いながらコリノにフットスタンプを決め、ギリギリセーフで存在感を示していた。そしてあっという間に20分が経過、勝敗はドロー。

う〜ん、今日みたいなお祭りイベントでも、若い二人組にはもっと正面からぶつかれる相手を選んだ方が良かったんじゃないかなぁ、と思う。またはこの二人が激突する、とかさ。なんか彼らのプロレスが窮屈そうに見えちゃった。ま、「どピンク」コンビが盛り上げたので、カード的には成功なんだろうけどね。

第八試合 大森と大谷がピシャッと締める

AWA世界ヘビー級選手権 シングルマッチ 60分一本勝負
○大森 隆男(190cm/110kg/挑戦者)
●大谷 晋二郎(181cm/107kg/王者)
[21分25秒 片エビ固め]
※アックスボンバー 大森が新王者に

奉納プロレスのメインイベントはAWA世界王座戦。う〜ん、靖国神社の英霊に捧げるものが「アメリカの王座戦」というのはかなり本末転倒な気がするのだが…。まあ、それは置いておこう。挑戦者の大森 隆男はアックスボンバーズを従えて入場、王者、大谷 晋二郎は火祭り刀を手に携えて入場する。



この試合はさすがにメインベントにして王座戦という事もあり、笑いに走る事もなく二人はじっくりとプロレスをしていった。

大谷は大森の腕を殺しに掛かる。ショルダーアームブリーカー、ジャンピングアームブリーカーといった渋い技も使いつつ、腕に向かってのミサイルキック、腕十字で大森のアックスボンバーを封じていく。もちろん、これらの流れの中に顔面ウォッシュを入れる事は忘れない。靖国神社という場所には失礼な技だな。

対する大森、こちらは大谷の足を殺す。監獄固め、ニードロップ、ニークラッシャー。散々に足を痛めつけられた大谷はこれで飛び技を封印させられてしまう。「ただ単に、相撲場の天井が低いから飛び技を使えないだけじゃないの?」とか無粋な事を言ってはいけない

試合終盤。大森はエプロンでのアックスギロチンドライバーで大谷に大ダメージを与えると、なんと掟破りの逆ドラゴンスープレックスからフルネルソンバスターへと繋ぐ大技攻勢に出る。大谷も本家ドラゴンスープレックスで対抗するが…大森の勢いは止まらない。リング内で二度目のアックスギロチンドライバーを決めると、最後は大谷が一回転する程のアックスボンバーが炸裂!強烈な一撃で大森が再びAWA王座へ返り咲いた。



マイクを持った大森は「この一年間、ずっとこのベルトのことだけを考えてきました」と感慨深げにコメント。観客が祝福する中、最後は所属選手を全員呼んで「3、2、1、ZERO−1、Ummmm…MAX!」で興行を締めた。



と、色々と書いてはみたものの、実はこの頃になると夜風が寒くて寒くて、本当に寒くて試合に集中するどころじゃなかったなぁ、というのが本音かな。あと僕は、どうしても顔面ウォッシュは好きになれないねぇ。今日みたいに靖国神社なんていう場所で、桜が綺麗な場所で、顔面ウォッシュなんて技はどうにも汚らしい、というか。ま、それをいうと…、大仁田なんていうのはもはや「存在が無粋でしかない」というか。

雑感

まあ見ての通り、今日はまるで「プロレス観戦」というものに集中しておりません(笑)。でも、いいんですよ。大谷も言ってたでしょ?「プロレスを観るもよし!酒を飲むもよし!桜を見るもよし!」って。その言葉に忠実になった結果、こうなったワケですよ、ねぇ。



綺麗な夜桜が見れただけで今日は満足しています。あ、そうそう、「お前、普通に花見しろよ」なんて無粋なツッコミはナシでお願いしますよ。


以上、長文失礼。