2/11 VALKYRIE ディファ有明興行 観戦記

闇が全てを覆うとも、忘れてはならぬ

本日はディファ有明VALKYRIEを観戦。


さてさて。個人的な話で恐縮なのだが…。最近の僕はこう見えても仕事が非常に忙しく、休日や祝日ですら仕事をしている事が多かったりする。で、正直に言うとこの日のVALKYRIEは「仕事が忙しいから、今回は観戦が難しそうだなぁ」と考えていた。つまり、生観戦の予定はなかったのだ。イヤ、これ本当。

闇を祓う光明の、暖かき温もりを

そんな僕が今回、ムリヤリ仕事に隙間を作ってVALKYRIEを生観戦をするに至った、その理由は…。


今回の興行のメインイベントである『辻結花 vs V一』の再戦が非常に魅力的だったから…ではなく。僕が今、一番好きな女子格闘家である中井りんが参戦するから…でもなく。PANCRASEファンとして、WINDY智美の出場するVALKYRIEは何がなんでも観戦しなくてはいけないから…でもなく。そして、今回より開催されるフェザー級 初代王者決定トーナメントの行く末が気になったから…でもない。イヤ、まあどれも、それなりには気になるんだけどさ。


僕が今回VALKYRIEを観戦するきっかけとなったのは…、VALKYRIEの元スーパーバイザーである長尾メモ8氏のこの文章を読んだからである。イヤ、これ本当。

電脳如是我聞「建国記念日に格闘技を観ると縁起がよい」

http://d.hatena.ne.jp/memo8/20100204

祈りは力なり、力は祈りなり

メモ8氏が紹介しているこの話は、いわゆる「天岩戸」って話で、僕自身も知っている話ではあるのだが…。この文章を読んでいて、なんとなく…、本当になんとなくなんだけど、「建国記念日には、是非とも格闘技を観なくてはならない!」という気になったのだ。イヤ、これ本当。


この神話の主役である天照大神は犬の神様、じゃなかった女性の神様。とくれば、これはもう女子格闘技を観戦しない事には日本人として始まらないのである。まあ、つい最近までニコニコ動画で人気のあった「大神」の某女性実況プレイ動画を見ていたのも、非常にタイムリーだったんだけどね(大神はアマテラスが主人公で、ゲーム中に『天岩戸』をモチーフにしたエピソードが出てくる)。

大神(OKAMI)

大神(OKAMI)

大神 PlayStation 2 the Best

大神 PlayStation 2 the Best

ま、「お前、この興行のタイトルである『VALKYRIE』は、思いっきり北欧神話の半神じゃねぇか!」って突っ込みもあるかもしれないが、そんな話はどうでもいいじゃないかね、キミィ。

Super1500 ワルキューレの伝説

Super1500 ワルキューレの伝説

ってなワケで、今日は他人には理解され難いモチベーションでVALKYRIEを観戦。チケット代も5000円と、いつもより良い席を購入してみた。ちょっと高く感じるけどね。観客の入りはスモールサイズのディファで約九割。正直、今回はいままでの中で一番、観客が入ったんじゃないかなぁ?


第三試合(未観戦) エサをお食べ

ウェルター級 3分3R
中井りん(修斗道場四国)
●佐藤瑞穂(和術慧舟會東京本部)
[3R 1分50秒 アームロック]

序文にも書いたとおり、僕が今一番好きな女子格闘家はこの中井りんなのである。どこが好きなのか?と問われれば、リング全体を使った試合運び、デビュー戦で相手の鼻を折ってしまった打撃の強さ、柔道を下地とした極めの強さもさる事ながら、その強さをベースに試合の中でしっかりと自己主張が出来るところが好きなのだ。単純に、観ていて気持ちが良いんだよね。

そんなこんなで、僕自身「女子格闘技界の新エースとなるのは中井だ!」と思っていたのだが、四国で生活しているという事もあり、ここ最近はまったく音沙汰を聞かなくなっていた。そんな彼女が「1年2ヶ月ぶりに女子総合格闘技界へ復帰!」という事で、僕はこの一戦を楽しみにしていたのだが、この日は午前中に別件があった為、僕が会場に着いた頃にはこの試合は終わっていたのだった。ぐぅ、無念。


んで、その無念をフリジッドスターさん(id:frigidstar)に話したところ、彼が撮った写真を何枚かお裾分けしてもらったのだが…。




ど…ど…どうしてこうなったっ!?
以前、観戦した時よりも随分とまあ、逞しい身体をお持ちになられましたなぁ、というか(苦笑)。

太ったとかではなくて、本当に四肢が太くなったなぁ。何でも今回は、以前よりも二階級もアップしての試合らしいけど…そりゃあ、こんな身体になったら体重なんて落とせないわな(笑)。そして何より驚いたのは、彼女はこの身体で、以前と同じくバク転で宙を舞ったらしいのだ。いや〜っ、本当にすげぇ身体能力だな。

僕としては、また彼女が活躍する試合が観たいのだが…、果たして彼女の体格と実力に見合う選手は日本にいるのかなぁ、特に体格(笑)。

第四試合 花咲谷復活

フェザー級 3分3R
○WINDY智美(PANCRASE ism)
吉田正子(フリー)
[判定 3−0]

このところは勝ち星に恵まれていないWINDY姐さんことWINDY智美。ちょっと気になって調べてみたが、2008年12月の中井りん戦以来、間にジェット・イズミとのドローこそ挟んではいるが、なんと一年以上も勝ち星に見放されているのだ。う〜ん意外だ、あのWINDY姐さんがねぇ…。まあ、WINDY姐さんが敗北を喫したのは中井りん、高林恭子、MIKU、そして藤井惠といった面々で、つまりはグラウンドを得意とする選手ばかりだ。う〜む、キックボクシング出身のWINDY姐さんはグラウンドは苦手にしているからなぁ。

そんなWINDY姐さんと今日対戦するのは…これまた寝技師の吉田正子だ。この二人は約六年前となる2004年4月に対決しており、この時は腕十字で吉田が一本勝ちを挙げている。WINDY姐さんとしては、ここで吉田から勝利を挙げることで、この一年間の「悪い流れ」を断ち切りたいところだね。




1R、打撃戦が本職のWINDYに、本来は寝業師の吉田はパンチで対抗。WINDYはワンツー〜右ローというコンビネーションを多用し、吉田はWINDYの打撃の打ち終わりにパンチを入れていく。だが、さすがに打撃戦ではWINDYの方に一日の長がある。段々とWINDYのプレッシャーが強くなる中、吉田が胴タックルを敢行したところで1Rは終了。



2R、前のラウンドで自信をつけたWINDYはワンツー〜右ロー、ワンツー〜左ミドルといった打撃を連発するも、吉田はこれを待っていたかのようにタックルを敢行し、WINDYを一気に金網へと押し込む。だがWINDYは首相撲からボディへ膝蹴り。スタンドでは分が悪い吉田は、WINDYを引き込むと下からラバーガードに捕らえて三角絞めを仕掛ける。寝技は吉田の領分、WINDYはこの体勢から何もできずに苦戦してしまう。吉田はここから一気に極めたいところだったが、ここで2Rは終了。



3R、まずはスタンドの展開。WINDYはワンツーを起点としてコンビネーションで吉田を追い込む。対する吉田は組み付いて引き込むも、WINDYはグラウンドでサイドをキープしパンチを入れる。こうなると吉田は厳しい。下からしがみついて打撃を防御する吉田に対して、WINDYは試合終了直前に立ち上がり、思い切りの良いフットスタンプを連発して攻勢をアピール。



試合終了。判定の結果、3−0でWINDYが勝利した。



う〜む、PANCRASEファン&元全日本キックファンとしては、WINDY姐さんの久々の勝利は嬉しいのだが…。吉田って、あんまり打撃が得意じゃないのに、妙にスタンドで勝負したがるところがあるよなぁ。悪いところを補うのもいいけど、「餅は餅屋」って言葉もあるわけだし、もっと自分のグラウンドに自信を持って、更なる磨きを掛ければ良いのになぁ。

第五試合 クシナダの決意

VALKYRIEフライ級 初代王者決定トーナメント 準決勝 3分3R
○玉田育子(AACC)
●ハッピー福子(総合格闘技道場コブラ会)
[判定 3−0]

ここからは、VALKYRIEフライ級の初代王者決定トーナメントの試合が二試合。第一試合はベテラン玉田育子に、改名から二戦目となるハッピー福子が挑む一戦となった。

そんな中、玉田のトーナメントに賭ける気持ちは強く「ご指導していただいている先生や支えてもらってるみんなに、ベルトを取って恩返しがしたい」と語る。対するハッピーは「選手の求めてるものは頂上で、ベルトだと思いますし、タイトルマッチを定期的に組んでいただけると、ベルトの価値も上がると思いますので…」と、客観的に王座の存在を評価。ふ〜む、二人の間には随分と王座に対する思いに差があるねぇ。




1R、まず玉田が打撃を繰り出しながらハッピーに組み付くと、ハッピーが引き込んで試合はグラウンドへと移行。玉田は下から技を仕掛けようとするハッピーを捌き、ガブリの体勢からバックマウントを奪ってパンチを入れていく。長い間、玉田のバックマウントは続き、そのまま1Rは終了。



2R、またしても玉田が自らハッピーに組み付いて金網へと押し込む。粘るハッピーの足を引っ掛けてテイクダウンを奪った玉田は、ハーフマウントから時間を掛けて肩固めを仕掛ける。これはハッピーに防がれたが、玉田はバックマウントから足を使ったボディシザースでポジションをキープ。ハッピーはリバースして上になるのが精一杯だ。



3R、このラウンドも玉田はいきなりハッピーに組み付き、バックに回っておぶさってのスリーパーを仕掛ける。ここまでピンチの連続のハッピーだが、玉田を振り落としてグラウンドでインサイドの体勢になると、上からパンチを落とす。だが、玉田は下からも技を仕掛けてハッピーを休ませない。これを嫌ったハッピーが立ち上がると、玉田はすかさず下から足関節技を狙っていく。う〜ん、今日の玉田からは執念を感じるなぁ。



ここで試合は終了。判定の結果、3−0で玉田が勝利。



ふ〜む、両者のベルトに対する想いの差が、そのまま試合に出た感じだね。それにしても、前回のVALKYRIEを観戦した時は、ハッピーは極めの強さを活かして一本勝ちを奪っていたから、この試合でも一本勝ちを期待していたんだけどなぁ、残念。ま、それだけ玉田のグラウンドが強いって事だね。

第六試合 本当の強さ

VALKYRIEフライ級 初代王者決定トーナメント 準決勝 3分3R
○大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
●高木佑子(総合格闘技闇愚羅)
[判定 3−0]

まだデビューから間もない高木佑子が、VALKYRIEフライ級 初代王者決定トーナメントに抜擢された。デビュー戦ではハッピー福子を相手に一本負けを喫した高木だが、グラウンドの攻防では下地の強さを感じさせる選手だったのを覚えている。だが、今日の対戦相手はこのトーナメントの優勝候補である大室奈緒子。正直、勝つのは難しいと思うので、せめていいところが観たい。




1R、いきなり両者はパンチによる打ち合いを展開したが、高木が右ローを放つと、そのカウンターで大室はパンチを連打しながら突進、高木に組み付いてテイクダウンしてサイドを奪う。ここからマウントへと移行してパンチを放つ大室だったが、高木はなんと下からTKシザースを決めて上になる。だが大室は腕十字で逆襲、高木が抜けたところで1Rは終了。う〜ん、中身が濃いなぁ。



2R、高木は右ミドルと左前蹴りを巧く使って攻めるが、大室は組み付いてテイクダウンを決めると、インサイドからパスガードしてサイドへ移行、上からパンチを落としていく。劣勢の高木はガードポジションへと戻し、もう一度シザースを決めようとするも、今度は大室がインサイドをキープ。まあ、そう何度もあんな大技が決まるワケはないか…。



3R、高木は右ミドルをクリーンヒットさせるも、大室は組み付くと高木を倒してハーフマウントに。得意のグラウンドから攻め込みたい大室だが高木に粘られてしまい、やがて大室が立ち上がりブレイクに。両者スタンド、高木は右ローを放つも、大室が再び組み付く。ここは高木が引き込んでグラウンドへと移行するも、大室はサイドを奪って腕を取りにいく。



試合終了。判定の結果、3−0で大室が勝利した。



うん、やっぱり高木のグラウンドは結構、いい線いっていたんだな。負けてしまったのは残念だけど、VALKYRIEの軽量級エースである大室を相手にデビュー間もない高木がここまでやれたのは大きな収穫なんじゃないかなぁ。僕はこの選手、絶対に強くなると思います。応援しております。

第七試合 太陽は昇る

VALKYRIEフェザー級 チャンピオンシップ 5分3R
○V一(Max柔術アカデミー&Yogaスタジオ/Girls S-CUP 2009 準優勝)
辻結花(総合格闘技闇愚羅/VALKYRIEフェザー級 王者)
[1R 1分14秒 チョークスリーパー]
※Vが新王者に

本日のメインイベントは、VALKYRIE旗揚げ戦のメインイベントの再戦となった。


女子格闘技界の頂点の座に長く君臨する、辻ちゃんこと辻結花も今年で35歳である。当時の無敗のエースを破って鮮烈なデビューを果たしたり、やる気のない相手にタオルを投げられて号泣したり、猪木祭の最後の試合を務めたり、トーナメントを制覇して王座を獲得したり、同門対決で妹分と分かれたり、一度負けた相手に強烈なリベンジを果たしたりしながら、気が付けば8年間もこの世界のエースとして活躍を続けている。

決して自分を飾らず、どんな試合でも常に高いモチベーションで試合に挑み、そして強豪を相手に勝利を積み重ねる辻。気が付けば女子格闘技ファンは彼女を、他の選手とは違う「尊敬の念」を持って観る様になっていた。これはもう、彼女の努力の賜物以外の何物でもないだろう。




そんな辻に挑むのは、旗揚げ戦で辻に敗北してからの一年三ヶ月の間、メキメキと実績を積み重ねたV一(ヴィーはじめ)。辻への挑戦者を決めるために行われたフェザー級次期挑戦者決定トーナメントでは藤野恵実や高林恭子といった実力者から勝利を挙げた末に、自らの力でリベンジの機会を得ると、寝技師であるにも関わらず/Girls S-CUP 2009に参戦し、得意の投げ技を連発して準優勝を成し遂げた。う〜む、こうやって見ると、本当にここ最近でVの名前って一気に上がったんだなぁ。



今回は左肩脱臼による欠場からの復帰戦となる辻。前の試合から10ヶ月のブランクが空いた王者は、女子格闘技界期待の成長株を相手に、「妖怪油すまし」が決めることができるのか?それとも挑戦者の「妖怪テケテケ」が炸裂するのか?…何の話かわからない人は、僕が前に書いた観戦記を見るように。

2009/10/24 VALKYRIE ディファ有明興行 観戦記 Ver1.1

http://d.hatena.ne.jp/Mask_Takakura/20091024




試合が開始すると、すかさず前に出るV。だが辻は金網際でカウンターのタックルでテイクダウンを奪う。僕はこの時、「ああ、これは『ここから辻がグラウンドでコツコツとパンチを落とす』というパターンだな」と勝手に想像していたが、Vは金網を利用してスルリと立ち上がってしまった。



僕は「おおっ!女子格闘技界で、アマレス出身の辻のタックルから脱出する選手が出てくるとは!」と勝手に感心していた、その次の瞬間。Vはスタンドで辻からスルリとバックを奪うと、一気にスリーパーを極めながら辻をグラウンドへと引き込んでしまう。思わぬVの攻勢に観客が歓声を上げる中、ついに辻がタップ。



女子格闘技の頂点、ついに陥落!この歴史的瞬間を目の当たりにした観客は、歓声を上げてVを祝福。呆然する辻の横で、Vの涙はしばらくの間、枯れる事がなかった。会場を立ち去る辻に向かって、頭を下げ続けるV。本人もこの勝利の価値がいかに大きいかを判っているのだろう。



やがてマイクを持ったVが、涙ながらに自らの心境を言葉にし始めた。

今日の試合まで沢山の人に協力していただいて、勝ててほんとにホッとしています。沢山の人に格闘技を見ていただきたくて、沢山の人に声を掛けたんですけど…。「あなたの負ける試合は見たくないから」と言って来てくれなかった人も何人かいました。

すごい悔しかったですけど、そういったこともバネにして頑張ろうと思ってこの場に立ちました。でも、そうやってやる気にさせてくれたのは、やっぱり辻さんという方がいたからなので、すごく尊敬しています。

これでなんとか、一番最初に世代交代をしたと思います(場内拍手)。ここで止まらないでどんどん上へ行きたいと思います。上の人は大きな壁になってほしいと思うし、自分の下の世代の選手はどんどん続いて来てほしいと思います。

う〜ん、重い。『あなたの負ける試合は見たくないから』かぁ…重いなぁ。正直、この試合でVが辻に勝つ姿を想像していた人は少ないだろうし、僕もVが勝つとは思っていなかった。でも練習している本人は、試合で負けるために練習しているわけじゃないからねぇ。この言葉を聞いた時、Vはすごくガッカリしただろうなぁ…。

そして、そんな心ない言葉を掛けられても、不満や愚痴を態度に示さずに練習を重ね、勝利を掴み、そして試合後は相手への尊敬の念を忘れない。素晴らしいね。久しくこの国の格闘技界が忘れている事が、このVの態度に凝縮されているように思う。いい選手だ、本当にいい選手が辻を破ってくれたと思う。




そして僕も会場に行ったら、声を出して選手を応援したり、励ましたりしないとダメだなぁ、と何度目かの反省をさせられてしまったよ(苦笑)。う〜ん、僕は試合中はメモしたり写真撮ったりで忙しいんだけど、それで選手が喜ぶワケじゃないからねぇ。せめて観戦記を書く事が、試合をする選手の励みになってくれればいいけど…。あ、K-1の観戦記は除いてね(苦笑)。



雑感

「ようやく、女子格闘技界の歴史が動いたなぁ」というのが正直な感想だなぁ。


思えば女子格闘技界における辻の存在はとても大きく、その強さは不動のものだった。ビジュアルばかりを売りにして、肝心な試合では格下の相手から一本を奪う事しか考えていないようなトップ選手がひしめくジョシカクの世界で唯一、トップにいながらも常に自分よりも強い選手と闘い続けたのが辻という選手なのだ。


そんな辻から、ついに日本人で一本を獲れる選手が出てきたのは非常に感慨深いなぁ。正直に言うと「ちょっと遅かったかなぁ…」という気もするけど…ともあれ今日の一戦が、女子総合格闘技界の明日をも変える大きな一歩になることを、僕は強く願う。




以上、長文失礼。