3/15 DREAM さいたまスーパーアリーナ興行 簡易観戦記

格闘技の『夢』舞台、満を持してついに開幕!

本日はDREAMを地上波にて観戦。


「PRIDEの後釜団体」という金看板を背負って、今日の旗揚げ興行を迎えたDREAM。マッハ・川尻・青木といった元修斗勢をズラリと揃え、いきなり「ライト級GPの開催」というインパクトで世間と勝負したまでは良かったが…。

世間に届くだけのスター選手がいなかったのが悪いのか、世間が格闘技から離れてしまったのか。土曜日の19:00〜21:00というゴールデンタイムの放送にも関わらず、平均視聴率は8.9%という結果に終わった。ハッキリ言って惨敗だな。ま、HERO'Sも最近は、回を重ねる毎に視聴率が下がっていた印象があるし、こういう結果に終わったのも仕方がないんじゃないかなぁ。


ってなワケで、いつものように、mixiをチャット代わりにしてPON君(id:pon-taro)、psyzohさん(id:psyzoh)、そしてD氏と喧々諤々しながら観戦。今回も、そこで出てきた感想なんかも観戦記に織り交ぜてみましたぜ、ダンナ。

第一試合 いつまでも超人なんていう『夢』を見てる場合じゃないでしょ

無差別級 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
ミノワマン(175cm/89.0kg/日本/フリー)
●イ・グァンボム(188cm/131.0kg/韓国/清州韓国ファイトクラブ)
[1R 1分25秒 膝十字固め]

ミノワマンの煽り映像は「佐藤大輔氏の仕事」という感じのクオリティだったが、ナレーターの人の声が弱いためにせっかくのオチ(相像→想像)が霞んでしまった。ぬぅ、たとえフジに「立木文彦氏の声はNG」と言われたとしても、他の「声の太い人」を使って欲しかった。

ミノワマンのセコンドは柳澤龍志伊藤崇文PANCRASE関係者による布陣だが…柳澤はともかく、現役のPANCRASE所属選手である伊藤が、離脱したミノワマンのセコンドについているのにはかなり驚いた。伊藤はもう、PANCRASEのリングに立つ気はないのかなぁ…。


試合は、あっという間に終了。タックルでテイクダウンを奪ったミノワマンが、あれよあれよ膝十字固めを極めて一本勝ち。この間、わずかに85秒。PONさん曰く「(イは)足関節というのを初めてやられたのだろうなあ」、そんな感じだったね。

試合終了後は、いつも通りにSRF(スタンディング・リアル・フィスト)を突き上げるミノワマン。これを見たDさん曰く「SRFも、あの試合の後じゃ熱が出ねえだろうなあ」。さすがにリングサイドの観客は大騒ぎしていたけど、その熱が後ろの観客に届いているようには見えなかった。


っていうか、なんだか美濃輪も迷走しているなぁ。素人を相手に勝利してSRFもないだろうに。こんな試合を繰り返して「超人」もヘッタクレもないよ。素直にプロレスラーに転進した佐藤光留の方が、よっぽど潔いっちゅーかねぇ。本当に美濃輪はドコへ行こうとしてるんだろ?

第二試合 まずは道場という『夢』を実現した男、これからは一戦一戦が大事

ウェルター級 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
○桜井 "マッハ" 速人(171cm/76.0kg/日本/マッハ道場)
門馬秀貴(182cm/75.3kg/日本/和術慧舟會A-3)
[1R 4分12秒 KO]
※グラウンドパンチ連打

煽り映像の中でさり気なく、門馬秀貴が所属する和術慧舟會を「虎の穴」「名門道場」と紹介していた。ふむ、こういう形で和術慧舟會の名前が世の中に紹介されたのは初めてじゃないのかな?対するマッハ道場は「街道場」だそうで。本当は桜井"マッハ"速人だって、レスリングの名門として知られる木口道場の出身なのにね。


試合は、ちょっとユルめの身体の桜井が圧倒。

一本足から右ストレートを突き出す門馬に対して、桜井は右ローで牽制し首相撲から膝蹴りを放つ。門馬は引き込むも、桜井は付き合わずに立ち上がって再び右ロー。これをカットできずに門馬はスリップダウンを喫する。かなり効いているようだ。

この後、門馬は右ストレートで流れを変えようとしたが、マッハは門馬の左ボディにカウンターの右フックを合わせてダウンを奪い、グラウンドで一気にパンチを連打。グッタリして動けない門馬を見たレフェリーが試合を止めた。


ふ〜む、もう少し接戦になると思っていたんだけど…思いの他、実力差があったなぁ。意外だ。そりゃそうと、最後のグラウンドパンチだが、パッと見た限りではマッハの右ストレートが、門馬の延髄にガツガツとヒットしていたように見えた。PONさん曰く「マッハさん!そこ延髄!そこ延髄ぃぃぃっ!」。でもこの場合は、試合を止めないレフェリーの方が悪いと思うな。

第三試合 『夢』の舞台の地上波放送、なんだってその一発目がこの試合なの?

DREAMライト級GP 2008 一回戦 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
ヨアキム・ハンセン(175cm/70.0kg/ノルウェー/フロントライン アカデミー)
朴光哲(175cm/70.0kg/日本/KRAZY BEE)
[判定 3−0]

DREAMにとっては記念すべき、地上波TV放送の一発目はこの試合から。う〜ん、なんでこんなに地味なカードから放送したんだろう。意図がよく判らん。


さてさて。昨年はCAGE FORCEライト級王座決定トーナメントにて準優勝する活躍を見せた朴光哲だが、この日は「北欧の処刑人」ヨアキム・ハンセンを相手に何もできず。スタンドではハンセンのパンチを見切ることができずに被弾を続け、グラウンドでは1R序盤に腕十字を極められかけてしまう。その後もハンセンのタックルを切れずに下になり続ける朴、ここまでまったくいいところがない。PONさん曰く「『大人と子供』って感じですな」。う〜ん、僕もここまで何もできない展開になるとは思わなかった。

ハンセンは1R終盤にスタミナを切らすも、90秒のインターバルでしっかりと回復。2Rになっても試合はハンセンのペースで進む。朴は右ボディ以外に有効打もなく、最後までスタンドでも、グラウンドでもハンセンの牙城を崩せなかった。psyzohさん曰く「ハンセンさん絶好調」。うん、本当にそんな感じだったねぇ。

試合終了。判定の結果、3−0でハンセンが勝利。


ちなみにハンセンは昨年10月に修斗で光岡英二に完敗し、その光岡はCAGE FORCEのトーナメントで朴に敗れている。そして今日、朴はハンセンに完敗。う〜ん、この三角関係はよく判らん。まあ、修斗に上がった時のハンセンは、なんだか調子が悪そうだった印象があるけどね。

第四試合(ダイジェスト) 僕は「宮田はどんどん強くなっている」という『夢』を見ていたようです

DREAMライト級GP 2008 一回戦 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
ルイス・ブスカペ(172cm/70.0kg/ブラジル/ブラジリアン トップチーム)
宮田和幸(172cm/69.6kg/日本/フリー)
[1R 7分37秒 チョークスリーパー]

HERO'Sの舞台の中では唯一、試合の中で成長を見せる存在だった宮田だが、今回はブスカペを相手に一本負け。あのブラックマンバを相手に一本勝ちを修めた実力は本物だと思っていたのだが…、それ以上に、僕はブスカペの実力を過小評価していたようだ。ブスカペは今成正和帯谷信弘に勝っているから、その辺の事はちゃんと実力として評価しないとダメだよね。反省反省。

第五試合(ダイジェスト) 「スペツナズ出身」という肩書きには、かなり『夢』を見せてもらったんだが…

DREAMライト級GP 2008 一回戦 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
永田克彦(170cm/69.8kg/日本/Team Kings 新日本プロレス)
●アルトゥール・ウマハノフ(170cm/69.0kg/ロシア/SKアブソリュート ロシア)
[判定 3−0]

psyzohさん曰く「ウッウッウマウマー!負け…」。ふ〜む、ダイジェストを見る限りでは…どっちが勝って、どっちが負けたのか、サッパリ判らないような内容だったけどなぁ。それにしてもウマハノフは、大舞台ではよく負けるのぉ。

第六試合(ダイジェスト) 多分、観ている側が『夢』を見そうな試合だったのでしょう

DREAMライト級GP 2008 一回戦 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
石田光洋(日本/T-BLOOD)
チョン・ブギョン(韓国/フリー)
[判定 3−0]

テレビ放送がダイジェストだったって事は、まあ「いつもの石田の試合」って感じの内容だったんだろうな。倒して、コツコツ殴って、判定勝ちって感じなのだろう。まあ、BoutReviewの記事なんかを読むと、チョンの下からの腕十字には苦戦したようだが…、例えそういうのがあったとしても「いつもの石田の試合」だったんだろうな。ま、とりあえず勝っているなら「ヨシ」ってことで。

第七試合 『夢』の舞台に、『夢』を与え続けた男が帰ってきた

ヘビー級 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
ミルコ・クロコップ(188cm/101.0kg/クロアチア/チーム クロコップ)
水野竜也(186cm/95.5kg/U-FILE CAMP登戸)
[1R 55秒 KO]
※グラウンドパンチ連打

今日、出場した選手の中では断トツのネームバリューを持つミルコップ。昨年はUFCで辛酸を舐めさせられ続けた事実は格闘技ファンの間では有名な話だが、地上波放送では「海の向こう話など関係ない!」とばかりに「あのミルコが、553日ぶりにリングに戻ってきた!」と煽りまくる。成程、確かにオクタゴンは『リング』ではないから、こういう言い回しが通用しちゃうのね。モノは言いよう。

CM前のステッカーで散々その存在を宣伝され続けた末に、結局は地上波放送の大トリを務めたミルコップだが、この日集まった面々は全員で水野を応援。理由、DさんとPONさんは「ミルコップが嫌いだから」。psyzohさんと僕は「水野が好きだから」。しかしまあ、僕の周りにはミルコップを嫌う人が結構多いな。


そして試合は…。水野は積極的に前に出たのは良かったものの、組み付きを外されて膝蹴りを喰らうと、あっという間に万事休す。この後は膝蹴りや左右のフックを喰らい、力なく倒れたところにミルコップの容赦ない追撃。レフェリーが慌てて止めるのもムリはない話だった。


う〜ん。正直、水野ならもう少し「何か」ができると思っていたんだが…残念だなぁ。勝って欲しいとは言わないが、せめて一太刀でもいいから、ミルコップに爪痕を残して欲しかったよ。

第八試合 トーナメントの大外から、『夢』の舞台の主役に躍り出た男が一人

DREAMライト級GP 2008 一回戦 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
エディ・アルバレス(177cm/69.9kg/米国/ファイト ファクトリー)
アンドレ・ジダ(172cm/69.9kg/ブラジル/ウニベルシダージ ダ ルタ)
[1R 6分47秒 KO]
※マウントパンチ連打

アンドレ・ジダの紹介映像の中にて、ついに「"adidas"の靴のロゴを大事に履いていた結果、"a" と"s" が擦り切れて"dida"が残り、それをそのままリングネームとして使っている」という感動秘話が披露された。僕としては、いつかは地上波で流れ欲しいと思っていたエピソードなワケだが…、残念ながら、この話には「捏造疑惑」があるようだ。とはいえ、僕はこの話は非常に好きなので、たとえ話が作り話だったとしても…ココは是非、ウソを突き通して欲しいところだな。

そんな「お涙頂戴」なジダに対するのは…何の因果か、日本格闘技界の「キワモノ」と呼ばれたMARSで日本デビューを飾ったエディ・アルバレスである。このアルバレス、デビューの場所は微妙でも、その実力は本物だった。身体能力の高さを見せつけながら秒殺勝利を挙げた姿は、一目見た観客に「まだ見ぬ強豪」の印象を植え付けるには充分な内容だった。

そんな両者の対戦。両者共に生観戦している身としては「打撃戦になれば面白くなるだろう」と思っていたが…、その内容がまさか「今大会のベストバウト」にまで昇華されるとは思わなかった。


試合開始と同時に拳が交差する熱い展開の中、まずはアルバレスがテイクダウンで主導権を握る。続いての打撃戦ではジダの大振りな左右フックがヒット。怯むアルバレスは右フックで反撃するも、ジダはカウンターの右フックを叩き込む。アルバレスは尻餅をつくも、組み付いてくるジダには冷静に対応し、逆にテイクダウンを奪った。Dさん曰く「お互いの身体能力の高さが開始1分で理解できるなあ」、そんな熱い展開だ。

試合は再びスタンド。強気はジダは大振りなパンチをブンブンと振りながら前に出るも、アルバレス首相撲からコツコツとアッパーを当て、テイクダウンを奪ってパンチを入れる等、確実にジダにダメージを与えていく。段々と両者の地力の差が現れてきたな。

やがてグラウンドでマウントを奪ったアルバレスは、ここぞとばかりに渾身の右のパンチをガンガン落とす。ジダは何とか逃れようとするも、アルバレスはお構いなしにパンチを連打。グッタリするジダ、白いマットが鮮血に染まる様子を見たレフェリーが、慌てて試合を止めた。


勝利したアルバレスは、コーナーポストからのムーンサルトで勝利をアピール。PONさんとDさんが異口同音にその美しさに賞賛を贈る中、psyzohさんは「船木さんのムーンサルトが!」。流石はPANCRASEファン…と言いたいところだけど、それって随分と古い話じゃないかい?(苦笑)


しかしまあ、試合内容も熱かったし、何より「PRIDE vs HERO'S」という図式で見られていたDREAMの舞台で…よりによって、あのMARSが初来日の舞台だったアルバレスが大活躍した!というのが痛快で溜まらないねぇ。ガハハハハ。ちなみにアルバレスが来日した興行は、たったの2000円で観戦可能だったんだよね。ああ、あれは観ておいて得したな。

第九試合 テレビの前で『夢』を見そうになった人は少なくないのでは?

DREAMライト級GP 2008 一回戦 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
川尻達也(171cm/69.9kg/日本/R-BLOOD)
●ブラックマンバ(183cm/69.8kg/インド/フリー)
[判定 3−0]

これは試合中の会話。

Dさん曰く「川尻はスタンドで殴りあうんじゃなくて、腰の強さで強引にテイクダウンして、インサイドガードからのパウンドで無理矢理KOを取る選手。五味とは違うのよ」。これに反応したPONさん曰く「そっか、四肢の長さがあまりにも違うから、「尻で立」っても殴れないのかぁ。今ごろきづいた…」。Dさん応えて「ということは、リーチで負けてるマンバは相性最悪だよな」。

で、この試合は二人の言葉が全ての展開となった。


1R序盤、川尻はマンバの左ミドルをキャッチしてテイクダウンするも、マンバの長いリーチを前に得意のグラウンドでのパンチを放つ事ができない。対するマンバ、何とかグラウンドを脱出しようとするも、川尻は片足を持ったまましつこくタックルを仕掛け続けてマンバを逃がさない。こうして試合は川尻優勢のまま進み、1R中盤にはスタンドでバックを奪ってスリーパーを仕掛けるも、マンバは倒れ際にグラウンドで上になって逆転。川尻はなんとかグラウンドを脱出して立ち上がり、再びしつこい片足タックルを仕掛けてテイクダウンを奪うと、1R終盤にスリーパーや肩固めを仕掛けるが…、ここまで攻めっ放しの川尻はスタミナ切れの状態に。

迎えた2R、川尻のスタミナは回復することはなかった。片足タックルで再びテイクダウンを奪った川尻だが、パスガードしてサイドを奪うが…、ここから打撃に繋ぐことができない。下から抵抗するマンバに対し、川尻は抑え込むのが精一杯。う〜む、この日の川尻はグラウンドで上になっても何もできないねぇ。1Rに極めに拘ったのも、得意技のグラウンドパンチを繰り出せないことに対する裏返しに行動っぽいなぁ。

試合は判定へともつれ、3−0で川尻が勝利したものの、両者のスタミナの差は歴然。15分間、ぶっ通しで攻め続けた川尻はバテバテなのに対して、マンバは涼しい顔。ふ〜む、これではどっちが勝者で、どっちが敗者かわからん。


マンバは身体能力の高さこそ証明したものの、結局は川尻を相手に何もできなったなぁ。なんだか、いつものHERO'Sの光景に川尻が染まってしまった試合って感じだね。散々「優勝候補」と煽られながらも、今日は実力を発揮できなかった川尻。次戦は正念場となるか?…いや、ならないだろうな。最近の格闘技界って、一度でもTVがプッシュすれば、後はずっと守ってもらえる傾向が強いしねぇ。ぬるいよなぁ。

第十試合 『夢』舞台のメインは、なんとも玉虫色の結果に

DREAMライト級GP 2008 一回戦 1R10分 + 2R5分(インターバル90秒)
青木真也(180cm/69.6kg/日本/パラエストラ東京)
−J.Z.カルバン(173cm/79.0kg/ブラジル/アメリカン トップチーム)
[1R 3分46秒 無効試合]
※カルバンが青木の首筋に縦肘を打ち込み、青木は頸神経損傷によりドクターストップ

何はともあれ、青木の入場曲の「バカサバイバー」は本当にいい曲だな。PONさん曰く「入場曲はやっぱりデッチ上げでも『一体感』を作れるのがいいなぁ」。まさにその通りだね。地上波放送を見る限りでは、彼の入場時が一番、会場が「出来上がっていた」ように見えたね。


ってなワケで「『PRIDE王者』青木 vs『HERO'S王者』カルバン」という図式の中で行われた一戦は、思わぬ形で幕を降ろす事になった。お互いの距離がなかなか縮まらない中、青木は要所でわざと寝て相手をグラウンドに誘うも、カルバンはこれに付き合わない。緊張感のある攻防の中、カルバンの右ハイを間一髪かわした青木がタックルを敢行。これをガッシリと受け止めたカルバンは縦肘を落とすも、このうちの一発が青木の後頭部にヒット。苦しそうに倒れる青木、観客がカルバンにブーイングを贈る中でテレビ放送はCMへ。ふ〜む、会場ではかなり揉めたのだろう。

んで、CMが明けても青木は苦しそうで、リング上には島田裕二レフェリーと中山健児ドクターの姿が。曰く、後頭部に打撃を受けた青木のダメージは深刻で回復は難しいので、試合はドクターストップによる無効試合とする、との事。ふ〜む、メインイベントがこういう形で幕引きするとは、DREAMも随分と幸先が悪いねぇ。


それにしても、カルバンが放った「ガブッた相手への縦肘」って、ルールで認められているのかなぁ。あんな打撃がルールで認められているのなら…そりゃあ、流れの中で「後頭部への一発」なんていうのは当然のように出てくるわな。僕は、あのテの打撃が認められているルールが不思議でしょうがないんだけどなぁ。このような事態を招きたくないなら、即刻この行為を禁止すべきだろう。

ちなみにこの後、約三週間の期間を経てDREAMのスタッフによって下された裁定は「カルバンの肘が青木の首に入ったかは、ビデオを見返しても微妙。なので次の大会で再戦を行なう」というモノ。う〜ん、僕は首に入ったかどうか、よりも、それを行えば首に入りそうな攻撃をルールで認めている事が問題だと思うのだが、そこにはまったく言及がなかったのには驚いたなぁ。DREAMはこれからも「相手をガブった状態での縦肘」をルールで認めるつもりなのかなぁ。今回の件は…もし別な試合で同じ状態になった時、誰かが同じ行為に及べば、同じ結果しか返ってこない気がするのだけどなぁ。

雑感

う〜ん、地上波を見る限りでは、今日の興行はまったくダメだったなぁ。そもそも地上波放送の一発目が、グダグダな内容に終始したハンセン vs 朴ってどういう事っ!?。テレビをつけて、いきなりあんな内容の試合をやっていたら、そりゃ視聴者はチャンネルを変えるでしょ。マッハ vs 門馬あたりを放送すりゃ良かったのに。


それにしても、メインイベントでのアクシデントに対するDREAMの運営陣による裁定は、ひどく「おざなり」なのが気になるなぁ。正直、青木 vs カルバンでもう一儲けしよう、という魂胆が見え隠れするというかなぁ。背広組がこんな事をしていると、いつか選手が致命的な大怪我を覆いかねないでしょ。僕はあの縦肘は、すぐにでもルールで禁止して欲しいんだけどなぁ…。


以上、長文失礼。