6/4 WBCミニマム級王座戦 パシフィコ横浜興行 簡易観戦記
僕にとっては、ずっと前から「未知の強豪」でした
今回はテレビCMで、ボクシングの生中継の存在を知ったのだが、防衛戦を行なうのがイーグル京和と知ってビックリ。京和の防衛戦って、あんまりテレビで放送されないからねぇ。
SB(シュートボクシング)のゲストの常連さんである京和の試合は、一度でいいから「ちゃんと見たい」と思っていただけに、この放送はありがたい話だね。
第六試合 元世界王者、ここにあり
Sフライ級 3分8R
○川嶋勝重(大橋/前WBC世界Sフライ級 王者、現九位)
●明在成(韓国/韓国フライ級 七位)
[3R 1分39秒 KO]
※3ダウン/明は1Rにダウン1
返り咲きを狙った世界王座戦で敗れた後、四国八十八所巡りを敢行したという川嶋。「やっぱり、山田家のうどんは旨いのかなぁ?」と思った僕は、水曜どうでしょうの大ファンです。っていうか、今月末にはテレビ朝日で新作の放送かぁ。ま、もうYouTubeで見ちゃったんだけどさ。
水曜どうでしょう 無料放送「ユーコン川・160kmの旅」
http://encul.impress.tv/host/pj/dou/suidou/try.htm
んで、試合については…。放送時間は僅かだったけど(3ダウンを奪った3Rのみ放送)、元世界王者である川嶋と、一国のランカーでしかない明との差が如実に現われた内容だったなぁ。破壊力もコンビネーションもすべて、川嶋が上!と言わんばかりの圧勝劇。ま、世界ランカーですらない選手が相手なので、これがすぐに世界王座戦に繋がるとは到底思えないけど、とりあえず存在感は示せたんじゃないのかな。
第八試合 世界王者、ここにあり
WBC世界ミニマム級 タイトルマッチ 3分12R
○イーグル京和(159cm/47.6kg/角海老宝石/WBC世界ミニマム級 王者)
●八重樫東(160cm/47.4kg/大橋/WBC世界ミニマム級 六位)
[判定 3−0]
※京和が防衛に成功/八重樫は10Rにダウン1
いや〜っ、ようやくだなぁ。ようやく…SBのメインイベントで、よく花束を渡しに来るイーグル京和の試合をフルラウンドで見れたよ。ちなみにボクシング界では最軽量となるミニマム級、その世界王座戦が生放送される事は異例の扱いらしい。う〜ん、不遇の階級だねぇ。
んで、試合については…。これが世界戦が七戦目となる京和と、これがデビュー七戦目となる八重樫との差が如実に現われた内容だったなぁ。破壊力も試合運びもすべて、京和が上!と言わんばかりの圧勝劇、と言いたいところだが…。
なんでも八重樫は、2Rに発生したバッティングでアゴの骨を折ってしまったらしい。つまり八重樫は、残りの10Rはその状態で闘っていたのだ。10Rのインターバル中にようやく審判団が異変に気付いていたようだが、こういうのはレフェリーがもっと早く見てあげるべきなんじゃないの?まぁ、この骨折がなかったとしても、1Rから伸びまくった京和の右ストレートを、八重樫が捌けるとは思えないけどさ。
とはいえ、八重樫は最後までチャレンジャーらしく果敢に攻めていた。足を使ってのヒット&アウェイ殺法は見ていて気持ちが良かったなぁ。デビュー最速の世界王座奪取は失敗したけど、何もそれが彼の「ボクシング人生のすべて」ではないでしょ。年齢だって24歳、まだまだこれからだし。まずはアゴの骨折を完治させて、また出直して欲しいね。
それにしても、京和の右ストレートは破壊力があるなぁ。踏み込んでから放つからリーチも長いしね。スタミナもありそうだし、果敢に攻める姿勢も素晴らしい。こんなにいい選手なのに、王座防衛戦があまりテレビ放送されないのは残念だねぇ。せめてWBA(ミニマム級の世界王者は新井田豊)との統一戦が実現した暁(あかつき)には、大々的な生中継を期待したいね。
雑感
骨折しながらも打ち合いに挑む八重樫の気持ち、それを迎え撃つ京和の強さが非常に気持ちの良い試合だったなぁ。まあ、今回は完敗に終わった八重樫だけど…しっかり練習をし直して、また世界に挑んで欲しいね。
以上、簡単すぎて失礼。