5/2 新日本プロレス 後楽園ホール興行(地上波) 一試合のみ簡易観戦記

格闘技界ではミルコの失神KOが話題らしいけど、プロレス界には越中の風が吹いてるって!

全国ネット番組「アメトーーク」におけるケンドーコバヤシ越中詩郎芸によって、世の中には時ならぬ「越中詩郎ブーム」が到来。元々、プロレスファンの間では会場人気の高い存在ではあったけど…まさか、越中のブログにアクセスが集中し、プロレスを知らない一般女子にも(多少は)名前が浸透する時代が来るとは思わなかった。これが越中の言う「俺たちの風が吹くって!」ってヤツなのかねぇ。違うと思うけど。

ちなみに、「アメトーーク」のプロデューサー・加地倫三氏は、かつては「リングの魂」の制作にも関わっていたプロレスファンなのだそうだ(「Kamipro Hand」での金沢克彦氏のコラムより)。週プロの鈴木健氏のコラムで「プロレスファンだった若者が成長し、仕事で現場を仕切る存在になった時、彼らはプロレスに力を貸す存在になる」という輪廻について記述していたものがあったが、この越中ブームはその際たる例だね。

ケンドーコバヤシ 越中詩郎漫談


というワケで、新日本プロレスが「越中人気」にあやかる形で実現したのが、5月2日・後楽園ホール興行における越中のIWGP王座挑戦。この時の観客の入りは半端ではなかった。

何といっても
当日券を求めて会場へ
足を運んだ僕があぶれた
のだから、その人気は本物だ。

…イヤ、本当はセミファイナルで行なわれた「邪道&外道 vs ディック東郷TAKAみちのく」が観戦したかったダケなんだけどね。正直いっていい迷惑!というか。

第八試合 やってやるって!

IWGPヘビー級選手権 60分一本勝負
永田裕志(183cm/108kg/IWGPヘビー級 王者)
越中詩郎(185cm/105kg/フリー)
[14分11秒 バックドロップホールド]
※永田が防衛に成功

試合についてだって!

そうかぁ。「ド演歌ファイター」越中詩郎も、もう49歳なのか。平成維震軍も遠い昔の話なのね。


試合前の煽り映像は、ケンコバ越中芸を越中本人が鑑賞、感想の第一声は「似てるんですかねぇ?」。観客の大爆笑で映像はスタート。

テレビでは後楽園ホールの観客の反応込みで映像を流していた。「(ヒップアタックについて)何回お前使うんだ、と言われても、俺は使い続けますよ」「(49歳という年齢について)プロレスってそれ(若さ)だけじゃないですよ。僕には熱いハートがありますよ」、越中の発言一つ一つにドッカンドッカン沸く会場。最後は「5月2日は熱い風が吹くって!やってやるって!」と高らかに宣言、観客は大歓声。

それにしても越中って人は、何年経ってもキャラクターの線がブレないねぇ。今でも若さをキープしているのか、昔から老け込んていたダケなのか。


試合でも越中は、やっぱり線のブレない仕事ぶりを発揮。

様々なバリエーションのヒップアタックで会場を沸かせ、永田のキックを真正面から受け、ジャーマン・スープレックス侍パワーボム、侍ドライバー'84といった大技で永田を追い込む。最後はバックドロップ・ホールドの前に沈んだものの、知命(五十歳の事)を前にして、昔と変わらぬ堂々とした試合ぶり。正直、今まではあんまり好きな選手じゃなかったんだけど、今日の試合で好きになりました。


ちなみに。試合終了後、王座を防衛した永田に向かって、色々な選手がマイクを持って挑戦を表明していた。う〜ん、今日の特需を明日へと繋げなきゃいけない気持ちはわかるけど…、空気を読めよ。今日の主役はあくまで越中なんだから、まずは興行全体で越中の健闘を讃えてやれよなぁ。相変わらずダメな団体だなぁ…。

この試合でアナウンサーが叫んだフレーズだって!

「世界で一番、固いお尻を持つ男」はわかる。「頑固なお尻、我侭なお尻」というフレーズもまだわかる。でも…。

「お尻で悩む人の希望の星」って…。

実況って、なんなんだろう?

雑感だって!

ま、「エッチューさんは今日も元気でした」って事ですな。


以上、長文失礼だって!