11/29 SMACK GIRL 後楽園ホール興行 観戦記

Mask_Takakura2006-11-29

伝説」と聞くと、そっちのスジの姉御を思い出す、というか

本日は後楽園ホールSMACK GIRLを観戦。


伝説と銘打たれた今回の興行、メインイベントではフジメグこと藤井惠がグラウンドでの顔面パンチありルールに挑む。対戦相手は立ち技出身の選手なだけに、今回はあっという間の秒殺劇になるのだろう。そしてセミファイナルは、現在はしなしさとこが持つSMACK GIRLフライ級女王の次期挑戦者決定戦。対戦するのは吉田正子と大室奈緒子、メインと同じくルールは顔面パンチ解禁モードだ。う〜ん、こうなってくると…いよいよSMACK GIRLが顔面パンチを完全解禁する日も近いのかねぇ?

その他にも実力者であるリサ・ワードの来日、女子プロレスラー市井舞の参戦、無差別級トーナメントの開催…と、小粒に話題を揃えた感じ。今年最後のSMACK GIRLで何が生まれるかに期待しよう。


まずはチケットを購入、3500円で安い安い。観客の入りは北側を潰して約七割、ちょっと苦戦しているねぇ。


※試合は第二試合から

第二試合 う〜んタカバねぇ…

SGS公式ルール 54kg契約 5分2R
○高林恭子(157cm/51kg(プロフィール表より)/ALIVE)
●YOKO(160cm/53kg(プロフィール表より)/コブラ会)
[判定 3−0]

この試合ではフリジッドスターさん(id:frigidstar)のお気に入り、タカバこと高林恭子が試合に挑む。んで、彼はいつもタカバの試合に激励賞を贈るのだが…、名前をマトモに読まれた事がないのは知る人ぞ知る事実だ。「ブリジッドスター」とか呼ばれちゃうらしいのだが、どうやら今回は正しく名前が読まれたらしい。良かったネェ。

試合は高林が終始圧倒。コブラ会のYOKOから次々にテイクダウンを奪うと、グラウンドで関節技を仕掛けていく。1Rにはスリーパーと腕十字、2Rには足関節技を極めそうになる場面もあったが寝技30秒ルールに逃げられ続ける。スタンドではYOKOが状況を打破すべく裏拳を繰り出すも、高林に当たる事はなかった。

…という訳で、ややパワー不足を露呈してしまった感もあるが、判定の結果3−0で高林が勝利。


ふ〜む、この展開であれば高林は一本勝ちしなきゃイカンよなぁ。ちなみにこの件に関してはフリジッドスターさんも同じ事を言っていた。もっと頑張れタカバ。

第三試合 いやいやデカイなぁ…

SGS公式ルール スーパーギャルズミックス杯 無差別級トーナメント 一回戦 5分2R
○HIROKO(180cm/76.4kg/巴組)
●村上リエ(172cm/67.3kg/DRAGON GYM)
[判定 3−0]

この試合からの二試合は、スーパーギャルズミックス杯・無差別級トーナメントの一回戦。優勝すると無差別級タイトルマッチの次々期挑戦者となれる特典が与えられる。ちなみに現在の無差別級の女王はアマンダ・ブキャナー、次期挑戦者は高橋洋子。この二人は2007年5月に試合を行なう予定である。

んで、トーナメントの第一試合はヘビー級のルーキー同士による対戦。巴組の新人・HIROKOは身長180cmというジョシカク離れした体格、女子プロレスが元気であれば見逃さないであろう大器の持ち主だ。対する村上はデビューして半年、キックボクシングの選手であり、首相撲からの膝蹴りが得意技。キックでのデビュー戦ではたま☆ちゃんを判定で下す実績を持っている。


試合では圧倒的に体格に優るHIROKOが圧倒。本来は立ち技の選手である村上に首投げを連発してテイクダウンを奪い続け、上になってはグラウンドで30秒が経過するまでボディへパンチを落としていく。1Rと2R、一度づつ袈裟の体勢から腕ひしぎ足固めを狙う場面もあったが…いずれも極まらない。ふ〜む、HIROKOの技術は恐らく柔道がベースなんだろうけど、グラウンドにはまだまだ難があるなぁ。

対する村上はデビュー戦でも連発した首相撲からの膝蹴りを狙うも、HIROKAに首投げで投げられ続けて大苦戦。しかし2R終盤になると、攻め疲れを起こしたHIROKOを左右のストレートをヒットさせて攻勢に出る。村上もバテバテの状態ながらも気力を絞ってパンチを繰り出したが、HIROKOは試合終了直前、HIROKOはテイクダウンを奪って腕十字に体勢に入った。もう少しで極まるか?というところで試合は終了。

判定の結果、3−0でHIROKOが勝利。


う〜ん、HIROKOはジョシカクの中でも非常に大型の選手なので、その体格だけで試合を圧倒しそうだけど…、今のままだとちゃんと練習した外国人選手には勝てなさそうだなぁ。まあ、まだまだ新人だし、持っている器は大きいと思うので、これからの飛躍に期待しよう。

第四試合 こりゃ膝を悪くしそうだなぁ…

SGS公式ルール スーパーギャルズミックス杯 無差別級トーナメント 一回戦 5分2R
○唯我(153cm/76.6kg/演劇集団純情維震軍)
●美花(163cm/68.3kg/和術慧舟會RANGER品川GYM)
[2R 4分2秒 KO]
※3ダウン/美花は1Rにダウン1

スーパーギャルズミックス杯・無差別級トーナメントの一回戦、第二試合は…ある意味、SMACK GIRLにとっては「冒険」だったと思われるカード。とにかく身長と体重を見ればわかる通り、この試合は二人ともひたすらに超巨体なのだ。なかなかに肉厚な両者の決戦、今日のSMACK GIRLは観る側も試練を与えてきた…という感じ。

ちなみにプロレスではマスクウーマンとして活躍した唯我だが、この試合ではマスクを脱いで試合に挑んだ。初めて観る唯我の素顔だが、森三中村上知子にソックリだった。


んで、試合は驚く程に予想通りというか…まあ一言でいえばMEGATONな内容となった。試合を終始リードしたのは唯我、いきなり右フックで美花からダウンを奪うと、これ以降もパンチを振り回しながら美花に突進し続けて試合を圧倒。対する美花はローキックで対抗するも唯我の勢いに大苦戦。

劣勢の美花は状況を打破すべく腕を巻き込んでテイクダウンを狙うも、すべて唯我に潰されてしまう。亀の体勢になって防御する美花、唯我は膝蹴りやパンチを落とす。美花は1R終盤に足関節を狙い、2R中盤に腕十字を極めようと動く場面もあったが、いずれも寝技30秒ルールに逃げられる。スタンドでもグラウンドでも唯我の打撃を喰らいまくる美花、いよいよ厳しいな。

2R終盤、唯我は右ストレートでまずダウンを奪うと、立ち上がった美花にラッシュを仕掛けて二度目のダウンを奪う。尚も立ち上がる美花だがダメージは大きく、最後は唯我のラッシュの中で右ストレートを喰らった。、ダウンをタックルで誤魔化そうする美花だが、レフリーが試合を止めた。


3年以上も総合格闘技戦で白星を飾っていなかった唯我、この快勝を心から喜んでいた。どんなに太っていても、人はいい表情をすると輝くもんだねぇ。

第五試合 意外と頑張ったんだけどねぇ…

SGS公式ルール 53kg契約 5分2R
○藤野恵実(157cm/52.5kg/和術慧舟會GODS)
市井舞(158cm/52.0kg/伊藤道場)
[判定 3−0]

我闘姑娘出身のプロレスラー、市井舞総合格闘技デビュー。「どこにでもいる市井の人」という意味で名付けられたリングネームだが、プロレスラー時代は「我闘姑娘の問題児」として同団体に欠かせないキャラだったらしい。さくらえみの喫茶店で食い逃げ事件を起こしたり、息吹のトークショーで「萌え系プレイの人を潰す」と発言したり、写真集を発売した記念のサイン会をドタキャンしたり。

最後のはさすがに人としてどうか?と思うが、いずれにせよ今年七月には我闘姑娘を退団した市井にとって、この試合は今後の方向性を決定づける一戦となるだろう。


さて試合。試合の前はリングで試合ができる事を心から喜んでいた様子の市井だったが、PRIDEでのドン・フライ vs 高山善廣のような殴り合いの後、藤野にマウントを奪われ、スタンドでフロントチョークで絞められた後はその表情は一転。シリアスな表情からは彼女の怒りを感じる。

だが単調なテンポで前に出る事しかできない市井に対し、藤野はリングを回りながら左ジャブを次々に叩き込む。試合全体を通して顔面にパンチを喰らい続けた市井だが、鼻血を吹き出しながらも前に出続ける。しかし藤野は容赦なく左ジャブを連発。こんな感じで試合は2R終盤まで進んだが…。

藤野のアウトボクシングを前に何もできない市井、それでも執念で藤井を追い続けた結果…右のストレートがハードヒット。これで怯んだ藤井に、市井は単発ながらも左右のストレートを次々に叩き込む。一気に攻勢に出た市井は試合終了までストレートを繰り出す事を止めなかった。

判定の結果、3−0で藤野が勝利したが…負けた市井にも大きな拍手が起きていた。対する藤野はこの勝利に号泣。素直に嬉しかったんだろうなぁ。まあ技術面では圧倒していたしね。


さて今日は敗れてしまった市井だが、勝ちたい気持ちや執念は観る側にも非常に伝わってきた。技術的な面ではまだまだ課題はあるが、この敗北に腐らずに試合を続けて欲しいね。対する藤野、市井の動きをことごとく制した左ジャブはジョシカク離れした何かを感じた。今後の活躍に期待したい。

う〜ん、これは寂しいねぇ

ここで、目の怪我の為に引退する事になったberyy15選手の引退セレモニーが行われた。

セレモニーの中では篠泰樹代表、藪下めぐみ伊藤薫、全女平成13年組の同期の佐藤綾子といった面々が花束を渡し、記念のパネルなどが贈られた。現役最期のマイクを握ったberyy15、最初こそ「負けキャラだった私をここまで育ててくれた、山田トレーナーやパレストラ松戸の面々に感謝します」と気丈に振舞っていたが…、最後の方は「この後で10カウントゴングが鳴ると、私は引退するんですね…」と言葉を詰まらせた。


う〜ん、これは切ないなぁ。目の怪我が発覚したのは突然の事だったしねぇ。長年、愛用したマスクを脱いで、これから更なる活躍が期待されていたのに…。この引退はファンにとっても本人にとっても無念だろう。もちろん僕も無念だ。

思い出されるのは今年二月に行われた渡辺久恵との試合。全女時代の同期生だった未来(故人)の入場曲で入場、渡辺に臆する事なく前に出て、蟹挟みを連発する15(当時)の姿は本当に素晴らしかった。渡辺のストレートを喰らって失神してしまったが、彼女は最後まで渡辺の打撃を怖がらずに攻め続けた。一体、今のジョシカクで渡辺と真正面から闘える選手が何人いるというのか…。


その姿を観ていただけに、今回の引退は本当に残念。10カウントゴングの途中で泣き出してしまったberyy15。寂しい、これは本当に寂しい。せめて彼女の今後の人生に、幸多からんことを祈る。


beryy15
2006年11月29日 引退
生涯戦績 SGS公式ルール 11戦3勝8敗、SGG公式ルール 2戦1勝1敗

第六試合 強いんだけど今一つ目立たないんだよねぇ…

SGS公式ルール ミドル級 5分2R
端貴代(168cm/57.8kg/和術慧舟會東京本部)
●森藤美樹(165cm/57.6kg/T-BLOOD)
[判定 3−0]

休憩明けの一戦目は、陰の実力者である端貴代が登場。なかなか表舞台には出てこない端ではあるが、SGSルールでは現在のミドル級女王である赤野仁美に敗れた以外は全勝という戦績を誇る。再び女王の座を目指す道を歩む端、打撃のラッシュを得意とする森藤美樹を相手に勝利なるか?


試合は終始、スタンドでの打撃戦となったが、試合全般でペースを掴んだのは端。ローキックで森藤を牽制しつつ、右ストレートで森藤を攻める。対する森藤もストレートで対抗するが、切れ味の鋭い端の打撃を前に押され気味。それにしても両者の打撃は中々の鋭さだなぁ、休憩前に比べて試合のレベルも随分と上がった、というか。隣で観戦しているセイントマンブラックK(id:the_saintK)さんも、このレベルのやりとりにご満悦の様子。

要所でストレートを叩き込んだ端は、首相撲からの膝蹴りやミドルキックを使用したり、2R終盤に森藤からテイクダウンを奪ってもスタンドに戻したりする等、この試合では立ち技での闘い方を意識していた。試合終了直前には藤野に足関節を取られそうになる場面もあったが、その表情は余裕に満ちたものだった。

試合は終了、判定の結果は3−0で端が完勝。


願わくは一本勝ちが観たかったが、試合内容自体は端の完勝ですな。いずれにせよ、赤野のベルトに挑戦する日までは負けられない…いや、赤野に勝って女王になる日までは負けられない。その機会は簡単には訪れないだろうが、辛抱強く試合をこなして欲しいね。

第七試合 これは本当に強いねぇ…

SGS公式ルール フライ級 5分2R
○リサ・ワード(160cm/48.7kg/アメリカ/ユナイテッド ファイトチーム)
●瀧本美咲(155cm/48.6kg/禅道会)
[2R 3分22秒 チキンウィングアームロック]

九月の大会では「ジョシカク超新星」MIKUから衝撃の一本勝ちを奪ったリサ・ワードだが、今日は階級を落として試合に挑む。ただでさえメチャクチャ強いワードが階級を下げたら、それこそ対戦相手など存在しないように思うが…、今日の相手の瀧本美咲はその僕の考えに一石を投じる事ができるか?


1R、やはりワードは強かった。ジョシカク離れした重さのミドルキックで観客の度肝を抜いたワード、組み付けば首相撲からの膝蹴りを猛連打。グラウンドでは腕十字を仕掛け、寝技30秒ルールで瀧本に逃げられた後もスタンドで圧倒。左右のストレート、右ミドルキックと右ローキックが次々にヒット、瀧本はこの勢いを前に苦戦、終盤には足を捕らえて関節技を仕掛ける等で意地を見せるが、これは反対にワードに足関節技を仕掛けられる。厳しいねぇ。

だが2R、ここまで攻める一方だったワードが攻め疲れを起こす。肩で息をするワードに対して、瀧本は距離を離してワンツーを刻む。ピンチに陥ったワードは瀧本の蹴り足を奪ってテイクダウンを奪うも、瀧本は足関節技で逆襲。ここは寝技30秒ルールに逃げられたが、ここに来ての瀧本の攻勢に観客からも歓声が沸く。

しかし反撃もここまで。瀧本はワンツーを入れた後でワードからテイクダウンを奪うも、強引に上になったワードは腕を掴んでチキンウィングアームロック。ガッチリ極まって瀧本がタップ、試合は終了した。


今日のワードは思わぬ弱点を露呈したものの、最後はさすがの強さを見せたなぁ。それにしてもココまで強いと…女王クラスの選手と対戦するしかないだろうねぇ。

第八試合 相変わらず踏み込めないんだねぇ…

特別ルール(寝技無制限 & グラウンドでの顔面パンチ解禁) フライ級 5分2R
○大室奈緒子(145cm/48kg(プロフィール表より)/和術慧舟會東京本部)
吉田正子(160cm/48kg(プロフィール表より)/フリー)
[判定 3−0]

この一戦の煽り映像に使われたのは、ショコラの「ブルーでハッピーがいい」という曲。これがなかなか良い曲で、二人の雰囲気にも合っていた事もあり、僕は映像を観ていて非常に気分が良かったのだが…。煽り映像の最後では、トマトをグローブで殴り潰す動画が使われていた。う〜ん、ちょっと興醒め。「『グラウンドでの顔面パンチ』解禁ルール」を強調した結果なんだろうけど、落差が激しすぎてついていけなかった、というかねぇ…。

さてこの試合は、しなしさとこが持つSMACK GIRLフライ級女王の次期挑戦者決定戦でもある。対戦するのは、体は小さいながらも、しなしさとこと渡辺久恵以外には負けた事がない大室奈緒子と、G-SHOOTOストロー級トーナメントを制覇した経験を持つ吉田正子。二人の身長差は15cm、大室は圧倒的に不利だなぁ。反対に吉田は、このリーチ差をどのように活かしていくのだろうか。


1Rは打撃戦が中心となったが…大室のグラップリングを警戒してか、リーチに勝るにも関わらず吉田は自分から前に出て攻めようとしない。対する大室は積極的に前に出て、ワンツー〜右ローキックやストレート〜左ミドルキックといったコンビネーションを連発する。吉田は完全にカウンター狙い、大室が前に出たタイミングでストレート、ミドルキック、飛び蹴りを繰り出すも…すべての打撃が単発で終わっている。体格で勝っているにも関わらず自分から手を出さない吉田、どうにも印象が悪い。

手数とコンビネーションで優位に立った大室は、1R終了直前に不意にタックルを敢行してあっさりと吉田からテイクダウンを奪う。いよいよ顔面パンチが出るか!?…というタイミングで1Rは終了。


2R、このラウンドも大室が積極的に攻める。キックやフックを連発して吉田の動きを止めた大室は再びタックルで吉田からテイクダウンを奪う。圧倒的に劣勢に立たされた吉田は下から腕十字を仕掛けて逆転を狙うも、大室はこれを潰してゆっくりと顔面にパンチを落とす。

試合の流れを完全に掴んだ大室は、一度立ち上がってパスガードに成功、マウントを奪って更なるパンチを落とし、腕を掴んで関節技を狙う。大ピンチの吉田はどうにかガードポジションまで戻して再び腕十字を仕掛けるも…大室はこれを阻止し、インサイドガードからパンチを落としていった。


試合終了、判定の結果3−0で大室が勝利。勝った大室はマイクを持ち「ベルトを次に巻くのは私ですっ!」と、来るべき王座戦での必勝を誓っていた。


う〜ん、僕としては勝った大室よりも、負けた吉田の不甲斐なさの方が目についたというか…。体格差は圧倒的でありながら、打撃戦では「あと一歩」が踏み込めない。あれではどんな選手とやっても「吉田の試合はつまらない」と言われても仕方がない、というかねぇ。小さい体ながもコンビネーションを連発していた大室とは雲泥の差、吉田は本気で自分の闘い方を考えるべきだろう。

第九試合 今回もあっという間に終わったねぇ…

特別ルール(寝技無制限 & グラウンドでの顔面パンチ解禁) 54kg契約 5分2R
藤井惠(159cm/52.5kg/AACC)
●セリン・マーレイ(163cm/53.6kg/オーストラリア/ヘンカイ ファイティングアーツ)
[1R 20秒 アンクルホールド]

本日のメインイベントには、フジメグこと藤井惠が出陣。あまり格闘技界の表舞台には出てこない藤井だが、試合に出れば秒殺勝利を重ねる実力は本物。煽り映像は「どうすれば藤井を倒せるか?」というコンセプトで作られており、今の藤井に弱点がない事を煽った後で、意味深に辻結花の姿が映されていた。 辻と藤井による頂上決戦はいつ実現するのだろうか?ところで藤井の弱点についてだが、ア(略)。


で、試合は今日もあっという間に終了。試合開始と同時に、本来は立ち技の選手であるマーレイをタックルでテイクダウンを奪った藤井は左足を取ってアンクルホールドを極める。マーレイがあっさりとタップして試合は終了したが…、マーレイの足は既に破壊されていた。担架こそ使わなかったが、マーレイの左足は力が入らない状態になっていた。恐ろしいねぇ。


う〜ん、特別ルールもヘッタクレもなかったなぁ。「相変わらず藤井は強いねぇ」という感想以外は何にも残らなかったというか。やはり「STOP THE 藤井」の最右翼は辻しかいないのかねぇ…。

雑感

とにかく休憩の前と後でレベルに雲泥の開きが生じた今回のSMACK GIRL、恐らく意図的にそのようなカード編成にしたのだと思うが…一試合くらいは休憩前にもレベルの高い試合が欲しかったかな。進行が早ければその必要もないのだろうけど、休憩が午後八時以降になる場合はそうした方がいいと思うな。

で、今回の興行で目に留まったのはHIROKO、市井、端、ワードの四人かな。HIROKOは大きさには圧倒されたし、市井の目の輝きには期待したいし、端の相変わらずの安定ぶりは素晴らしかったし、ワードの鬼のような強さに圧倒されたなぁ。興行全体は小粒だったけど、なかなか良い興行だと思います、ハイ。


以上、長文失礼。