来週火曜日はJ-NETWORKが大勝負っ!!

超盛りだくさん、好カード続出!

SB(シュートボクシング)のS-CUP全日本キックラジャダムナン選手招聘に続くのは、J-NETWORKの大一番。MACH GO! GO! '06 52kg級トーナメント決勝戦に、新田明臣の試合と寒川直喜 vs 我龍真吾の再戦を加えての大盤振る舞いだっ!

う〜ん、J-NETWORKを知らない人でも、この日を観戦すればすべてがわかる仕様になっているねぇ。素晴らしい。まあ正直、今年のMACH GO! GO!は今一つ盛り上がっていない印象があるだけに、新田&寒川vs我龍を追加したのは大正解だと思うなぁ。

序盤の六試合について 総合格闘技の有名選手がキックへ進出

第一試合 52.5kg契約 3分3R
小野寺鉱也(全日本キック/DRAGON GYM)
小林優起(クロスポイント吉祥寺)


第二試合 ウェルター級 3分3R
小関誠(バンゲリングベイ)
堤大輔(チームドラゴン)


第三試合 ヘビー級 3分3R
高瀬大樹(フリー)
野井翔健(キックボクシング千葉ジム)


第四試合 J-NETWORKフェザー級 王座次期挑戦者決定トーナメント 一回戦 3分3R + 延長3分1R
木村敬明(レグルス池袋/J-NETWORKフェザー級 八位)
武田晃一(アクティブJ)


第五試合 J-NETWORKフェザー級 王座次期挑戦者決定トーナメント 一回戦 3分3R + 延長3分1R
江口光治(チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級 六位)
笠原淳(フリー/七位)


第六試合 ヘビー級 3分3R + 延長3分1R
長谷川康也(アクティブJ/J-NETWORKヘビー級 三位)
高森啓吾(SAMURAI SWOAD)

第三試合、初期のPRIDE武士道で活躍していた高瀬大樹が突然のJ-NETWORK参戦っ!? グラップリングを得意とする高瀬が何でまた…という気もするが、相手の野井翔健はまだまだ荒削りな印象があるので高瀬でも勝てる気がする。いずれにせよ、新境地を切り開こうとしている高瀬の試合ぶりに注目したい。


第四試合と第五試合はJ-NETWORKフェザー級・王座次期挑戦者決定トーナメントの一回戦。現王者・尾田淳史に挑むのは誰になるのか?と言いたいところだが…正直、尾田がどんな選手かも知らないし、トーナメントに出場する選手も辛うじて名前を聞いた事がある程度。ここは「J-NETWORKを勉強させてもらう」くらいの気持ちで観戦させてもらうとしよう。


そして第六試合には元PANCRASE MEGATONの高森啓吾が出場。高瀬と違ってこちらは同じ総合格闘技の選手ながらも打撃を得意としているだけに面白い試合が期待できそうだ。「突進してひたすら殴る」というMEGATON殺法はJ-NETWORKのヘビー級に通用するのかっ!?

中盤の三試合について、J-NETWORKの主幹を担う選手が続々登場

第七試合 フェザー級 3分3R + 延長3分1R
TURBΦ(FUTURE_TRIBE ver. OJ)
上松大輔(チームドラゴン)


第八試合 ライト級 3分3R + 延長3分1R
小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級 一位)
ムアンファーレッグ・ギャットウィチアン(タイ/元ラジャダムナンフェザー級 王者)


第九試合 63kg契約 3分3R + 延長3分1R
西山誠人(アクティブJ/WFCA世界ライト級 王者)
ベン・スピヴァック(オーストラリア)

第七試合のTURBΦ vs 上松大輔はなかなかの好カード。TURBΦはNJKFの真王杯 60kg級で一回戦敗退、上松はR.I.S.E.FLASH to CRUSH TOURNAMENTの準決勝で敗退。お互いにミソをつけた後の復帰戦だが、両者の応援団の多さを含めて対抗戦的な雰囲気になる事は間違いないだろう。激戦に期待したい。


第八試合には、最近は勢いに乗っている小宮由紀博ムエタイ超えに挑戦。相手は元ラジャダムナンフェザー級王者、勝てば小宮にも大きなチャンスが巡ってくる事は間違いないだろう。その先に狙うはジャルンチャイ・ケーサージムの首か?


第九試合には「東大卒の世界王者」西山誠人の復帰戦。今年四月には新日本キックのTITANSにて、鎖国団体である新日本のライト級王者・石井宏樹と夢の対戦を実現させた西山。カットが原因で敗れたが、日本ライト級最強と目されている石井との真っ向からの激突に観客は大きく揺れた。「野良犬」小林聡の引退にショックを受けている西山ではあるが、ここは勝利で健在をアピールして欲しいね。

終盤の三試合について、どれもメインイベント級の好カード!

第十試合 70kg契約 3分3R + 延長3分1R
新田明臣(バンゲリングベイ)
ダニエル・スミーク(オーストラリア)


第十一試合 MACH GO! GO! '06 52kg級トーナメント 決勝戦 3分5R
魂叶獅(はまっこムエタイジム/J-NETWORKフライ級 王者)
TOMONORI(OGUNI-GYM/NJKFフライ級 王者)


第十二試合 J-NETWORKミドル級 タイトルマッチ 3分5R
寒川直喜(バンゲリングベイ/J-NETWORKミドル級 王者)
我龍真吾(ファイティングマスター/J-NETWORKウェルター級 王者)

すべての格闘技ファンは、一度は新田明臣バンゲリングベイ応援団による「新田劇場」を体感すべきだ。相手が誰であろうと、試合がグダグダであろうと、新田の勝利を信じてやまないバンゲリングベイ応援団。風船が飛び、紙テープが舞い、クラッカーとスタンガンが3Rを通して鳴り止まないのが「新田劇場」。一度観れば、あなたも新田の虜になるはずだ。


第十一試合はMACH GO! GO! '06 52kg級トーナメントの決勝戦。普段は脚光を浴びないフライ級のトーナメント、生き残ったのは優勝候補のTOMONORIと、J-NETWORKの同級王者である魂叶獅。

MACH GO! GO! '06を一言で振り返えるのなら「実力拮抗のトーナメント」だったと言える。TOMONORIは一回戦は延長判定までもつれ、準決勝戦はアクシデントを乗り越えて決勝へ進出。対する魂叶獅は一回戦こそKO勝利を修めるも、準決勝戦は超僅差の判定で勝利を得た。

薄氷の上を実力で突破してきた両者による決勝戦は、同時に勝った方が「日本フライ級最強」を名乗れる一戦でもある。勝つのはTOMONORIか?それとも魂叶獅か?


そしてメインイベントは、今年の夏に行われた「伝説の一戦」寒川直喜 vs 我龍真吾の再戦だ。

今年七月、我龍がJ-NETWORK二階級制覇を遂げるべく行われたこの一戦、序盤は寒川が圧倒的優勢で試合を進めるも、中盤に我龍が肘によるカットに成功。全力で殴り合う両者の大応援団が大歓声を贈り続けたこの試合は、4Rに両者同時にドクターストップ。比較的、傷が浅そうな我龍はドクターに向かって必死に「まだまだやれるっ!」とアピールするも、聞き入れられずに勝敗は判定へ。

この結果、序盤を優位に進めた寒川が勝利者となるも、我龍のドクターストップを不服とした我龍応援団が寒川と一触即発の状態に。血の気の多いバンゲリングベイ応援団までもが加わりそうな険悪な雰囲気の中、我龍が「自分が弱いのが悪いんですっ!」と土下座して自身の応援団に謝った為に事無きを得たのだった。

あれからたったの四ヶ月、正直言ってここまで早期の再戦が実現するとは思わなかった。K-1 MAXへの進出を占う意味でも重要な一戦、鳴り止まない大歓声の中で勝利を得るのはどちらか?

お祭り騒ぎは必至!

ハッキリ言って、今年のJ-NETWORKの中では最高の興行になる事は間違いナシのこの興行。平日開催なのが難点なのだが、第七試合からでも充分に楽しめる事は間違いなしっ!仕事が終わったらフラリ後楽園ホールに足を運んでみてはいかがかな?


特に新田劇場&寒川vs我龍はマジでオススメです。