7/28 PANCRASE 後楽園ホール興行 観戦記

Mask_Takakura2006-07-28

今日のPANCRASEを生で観ている人は少ないだろうなぁ…

本日は後楽園ホールPANCRASEを観戦。う〜ん、我ながら総合格闘技を生で観る事って少なくなったな。ま、総合格闘技の興行の数そのものが減ってるんだけど。


今日の興行の目玉は、若手の登龍門NEO BLOOD TOURNAMENTの各階級の決勝が四試合って…弱いなぁ、どうにも興行の惹きとして弱い。正直、今日は「観戦しなくてもいいかなぁ…」とも考えたが、第一試合に全日本キックで活躍する吉本 光志が参戦すると聞いて、生観戦を決意した。…ってなワケで本日は、予備知識がこれ以上ないので、前口上はこれでお仕舞い。


当日券を購入、立見席は出ておらず仕方なくA席を購入、5500円。最近のPANCRASEはカードの弱さに比べてチケット代ばかりが高騰している気がするのだが、肝心な客入りは約7割。リングサイドが一列しか作ってないのにこの入りかぁ…。本当に今のPANCRASEは厳しいのぉ。ま、カードがカードだから仕方ないのかな…。

第一試合 意外にいい試合

フェザー級 5分2R
△裕希斗(171cm/62.6kg/U-FILE CAMP.com)
吉本光志(170cm/63.8kg/AJジム/IKMF東洋ライト級 王者 & 全日本キックライト級 二位)
[判定 1−0]

昔から全日本キック連盟とは関係の深いPANCRASEだが、今回ついに本部ジムであるAJジムから選手がデビュー。しかも、それがIKMF東洋ライト級 王者である吉本 光志だと聞いてかなり驚いた。キック界でも第一線で活躍する選手の総合進出というのも珍しい。港 太郎以来か?キック界では打たれ強さに定評のある吉本、PANCRASEではどのように闘うのか?


1R、やはり吉本はキックボクシングの選手、下がりながら真っ直ぐに伸びるシャープなストレートと素早いハイキックで裕希斗を牽制する。対する裕希斗は隙を見て組み付くが…テイクダウンを奪ったのは吉本の方。バックマウントを奪えば、意外に多かった吉本応援団が大歓声を上げる。裕希斗は脱出して立ち上がるが、急に試合がストップ。裕希斗からは出血が。こうして吉本はあっさりと総合初勝利を手に…って、そんな事はなく試合は再開。

だがこの後も、吉本は打撃で圧倒。裕希斗が前に出ようとすればカウンターのストレートを入れ、ボディにはティーカオ(組まないヒザ蹴り)。中盤には左ストレートをクリーンヒットさせてフラッシュダウンを誘う。組み付かれても巧く捌いて突き放し、テイクダウンしてサイドを奪う。気がつけば裕希斗はフラフラ、その意外な強さには吉本応援団ですら驚くばかりだ。


しかし、その流れが一変する。グラウンドでサイドを奪われた裕希斗は下から三角絞めを仕掛けながらこれを脱出し、終盤にはコーナー際でのタックルでテイクダウンに成功。吉本は脱出を試みるが、どうにか立ち上がったところに裕希斗の右ストレートが炸裂。思わずフラッシュダウンを喫した吉本、裕希斗はチャンスとばかりにサイドを奪ってパンチを連打、腕を捕って腕十字の体勢に入る。

残り時間40秒、吉本大ピンチ。極まるか?極まらないか?両者の応援団が声援を送るなかで…、ここは吉本が逃げ切った。1R終了、思わぬ好勝負に改めて観客から拍手と歓声が沸いた。


2R、1Rの流れに味を占めた裕希斗は積極的に接近するが、吉本はワンツーやハイキックをヒットさせる。だが裕希斗はこれに怯む事はなく、吉本を捕まえてテイクダウンを繰り返す。一度目は何とか脱出した吉本だが、二度目はガッチリとサイドを奪われてしまった。

そしてここから約3分間、吉本は未知の領域で苦しむ事に。横四方から鉄槌を入れつつ腕を掴む裕希斗、吉本は足をバタつかせるばかり。裕希斗に技を仕掛けさせる事だけは逃れているが、一方的に相手の打撃を喰らう姿はどうにも印象が悪い。裕希斗はさらにバックマウント、マウントへと移行、身体を密着させながらコツコツと鉄槌を入れていく。

結局、残り数十秒のところでブレイクがかかるまで、吉本はこの地獄を逃れる事ができなかった。スタンドにて挽回しようとする吉本、しかし無常にも時は流れて試合終了。


判定は…僕自身は1Rは10−10、2Rは10−9で裕希斗の勝利だと思っていた。ところが結果は一人が裕希斗を支持したものの、残り二人はドロー裁定。ありゃ、こりゃ意外だったね。全日本キックは借りができたな。


吉本の闘いぶりは非常に良かったと思う。考えていたよりは総合の闘い方を心得ていたしね。僕としては、グラウンド対策を積むよりも、立ちレスリングをもっと覚えて、打撃をもっと重くすれば面白い選手になると思うなぁ。キックとの両立は難しいかもしれないけど、また参戦して欲しい。

第二試合 膠着試合、その1

ライトヘビー級 5分2R
福田力(182cm/89.0kg/KILLER BEE)
桜木裕司(181cm/88.2kg/掣圏会館/全日本キックヘビー級 一位)
[判定 3−0]

まったく面白くない試合だったのでダイジェストで。


元WJの練習生、現在は山本 ”KID” 徳郁が主宰するKILLER BEEの所属の福田が、1R〜2Rを通してグラウンドで掣圏会館の桜木を圧倒。桜木は逃げようとするが福田は逃がさず、マウントやバックマウントを奪って試合をリード。しかしコツコツと鉄槌を入れる事以外に有効打がなく、試合は膠着。

寝技に勝ち目がない桜木、数少ないスタンドの展開を活かしたいが、何故だかに当たりもしないニールキックを連発しては自ら寝てしまう。そして福田に上になられ…という展開が2Rに二度。どうしようもないな。

試合は判定へともつれ、3−0で福田が勝利。


後輩の瓜田 幸造が勝っている相手に負けちゃイカンだろ、桜木。福田も決め手がないねぇ。

第三試合 膠着試合、その2

ライト級 5分2R
伊藤崇文(176cm/68.9kg/PANCRASE ism/PANCRASEウェルター級 八位)
△Dr.Yoshimura(176cm/68.4kg/K.I.B.A./吉村直記から改名)
[判定 0−0]

これまたダイジェストで、理由は第二試合と同じ。ええ、ちょっと怒ってます。


1R、スタンドでは左ミドルキックと右ローキックを使い分け、前回以上に打撃で進歩した姿を見せる伊藤。対するYoshimuraもキックの選手らしくワンツーや各種キックで応戦。お互いの単発の打撃が交差するなか、伊藤がタックルでテイクダウンに成功。だがYoshimuraは下からガッチリと組み付いて伊藤に何もさせない。やがてブレイクが掛かり、再び単発の打撃が交差。

2R、伊藤は開始早々にタックルでテイクダウン、しかし1Rと同じくYoshimuraに下から組み付かれて何もできず。約四分後にブレイクが掛かるが、伊藤は再び片足タックルでテイクダウン、やっぱり何もできず。

試合終了。こんな試合内容に差がつく訳もなく、判定結果は0−0のドロー。


ひどい試合だ。仮にも闘う事で給料を貰っている立場だろうが。相手は立ち技出身なんだから、もう少し頑張ってよ「PANCRASE ismの道場長」。

第四試合 どうにもならない試合

ウェルター級 5分3R
○カーロス・コンディット(187cm/74.9kg/アメリカ/ファイターズ イン トレーニング)
大石幸史(171cm/74.6kg/PANCRASE ism/PANCRASEウェルター級 四位)
[3R 1分1秒 TKO]
※大石が口唇を負傷

両者の体格差は一目瞭然で、とにかくコンディットの身長がデカい。身長差16cmという数字以上に四肢が長く、実際試合でも全ラウンドを通してこのリーチ差が脅威となった。というわけで、一方的展開のこの試合もダイジェストで。


大石はリーチ差を埋めるべく、全ラウンドを通して組み付きテイクダウンを奪うが…、コンディットはクロスガードでガッチリ大石を捕らえて下からパンチを繰り出す。これが厄介、やたらと長いコンデットの腕から繰り出されるパンチは、大石がインサイドガードで身体を伸ばしても顔面に届いてしまうのだ。所詮は手打ちなので有効打はないが、結局、大石は1Rは何もできずにブレイク、2Rは自ら立ち上がってしまった。

で、グラウンドですらこの始末、スタンドに至っては無残そのもの。こんなにリーチ差のある選手に下がりながらパンチを繰り出されては、大石の打撃が届くわけがない。更にコンディットは、SBにも参戦経験のある打撃の選手。ワンツー〜ボディブローのコンビネーション、そしてミドルとロー。打撃を上中下に使い分け、大石はただただ打撃を喰らうのみ。2R終盤にはワンツーがクリーンヒット、大石は大きく後退。コンディットはワンツー〜ヒザ蹴りで一気に追い詰める。いよいよ大ピンチだな。


迎えた3R、いきなりワンツーとヒザ蹴りがヒット、大石がフラッシュダウンを喫する。なんとか立ち上がり、再びテイクダウンを奪う大石だったが…、ここでレフリーが試合をストップ。見ればコンディットの身体には大量の返り血が。ドクターが大石の状態をチェックし、やがてレフリーの両腕が振られた。ドクターの説明によると口唇を負傷したらしい。コンディットがリング上で勝利者撮影に応じる中、花道を去る大石の両肩は大きく震えていた。


どうにもならないよなぁ、あのリーチ差は…と思って調べたら、PANCRASEでは北岡 悟がヒールホールドで勝っていた。スゲェなぁ北岡、どうやって勝ったんだっけ?生で観たハズなのに、サッパリ忘れてるなぁ(苦笑)。

第五試合 熱い試合

フェザー級 NEO BLOOD TOURNAMENT 決勝 5分2R
○植村“ジャック”龍介(169cm/63.5kg/PANCRASE P's LAB東京/ZSTジェネシストーナメントフェザー級 優勝)
●曹竜也(169cm/63.3kg/闘心)
[判定 3−0]

ここからは今年度のNEO BLOOD TOURNAMENTの決勝戦が四試合。どうにも熱の醒める試合が続いたので、熱いファイトを期待したいね。


で、この試合は迷彩服に身を包み、銃を撃ちながら入場してきた曹 竜也と、ZSTジェネシストーナメントで優勝経験のある植村“ジャック”龍介が対戦。


1R、両者共に拳を合わせながら単発の打撃を交換するなか、曹がテイクダウンに成功するも、すぐに猪木アリ状態になりローキック、ブレイク。再び曹はテイクダウンを奪うが、今度は植村が下から三角絞めを仕掛けて反撃。腕を抜く曹、植村は下からパンチ。曹もパンチを浴びせようと立ち上がるも、植村の堅い防御を崩せない。1R終了、両者の応援団の声援が鳴り止まない。


2R、今度は植村がタックルを仕掛けるも、曹はコーナー際でこれを潰す。バックマウントまで奪った曹だが、植村がリバースして上になる。それを更に返して上になった曹、植村は足を捕って足関節技を狙う。外した曹はインサイドガードからパンチを浴びせるが、植村も下からパンチを返して対抗、半立ちになった曹を巴投げの要領で回転させてスイープ、一気にマウントへ移行。思わぬ派手な展開に観客が歓声を上げたが、曹はすぐさま乗り過ぎた植村をリバースして上になる。植村は下から蹴り上げてグラウンドを脱出。

両者スタンド、残り時間は少なかったが、リードしたのは植村。右ストレートがヒットし、ワンツーとヒザ蹴りで攻勢。曹は組み付いてテイクダウン、バックを奪ったが…試合は終了。一進一退の攻防を繰り広げた両者に観客から惜しみない拍手が贈られる。


判定は3−0で植村がフェザー級の優勝者となった。曹のテイクダウンや上からのパンチよりも、植村の積極的な仕掛けを評価したのだろう。僕は納得できたが、闘った曹は納得がいかないらしくリング上で涙を流していた。


なかなかの好勝負でした。なにより両者の応援団が熱かった。

第六試合 差のつけられない試合

ライト級 NEO BLOOD TOURNAMENT 決勝 5分2R
○松田恵理也(174cm/68.6kg/フリー)
●西内太志朗(168cm/68.8kg/U-FILE CAMP.com)
[マストシステム判定 2−1]
※通常判定 0−1

NEO BLOOD TOURNAMENT、ライト級の決勝戦は…既に色々な団体で闘っている西内 太志朗と、空手の大会で準優勝の経験を持つ松田 恵理也の対戦。


1R、いきなり鮮やかな首投げでテイクダウンを奪った西内、パスガードにも成功しサイドを奪う。亀の体勢に逃げる松田だが、西内はその首を捕って体ごと回転。思わぬスピニング チョークに観客も驚いたが、松田はこれを逃れて試合はスタンドへ。

松田は前に出てワンツースリー、ボディブロー、ハイキック、ミドルキックと打撃でペースを握る。西村はリングを大きく回りながら連打を回、前に出る松田にカウンターの右ストレートを入れてフラッシュダウンを奪う。すかさず潜る西内だが、松田は思わずリング外へ逃げようとする。レフリーが口頭で注意。

猪木アリの体勢から試合再開、西内は立ちながらパスガードを狙うが、松田は隙を見て立ち上がるとヒザ蹴り、フック、重いミドルキックを叩き込む。更にはワンツー〜ヒザ蹴りの連携。西内が組み付いたのを突き放したところで1R終了。ここまではスタンドでは松田、グラウンドでは西内、といったところ。若干、西内が優勢かな?


2R、組み付いてテイクダウン、いきなりサイドを奪った西内。上からパンチを浴びせたが、松田はリバースして上になりパンチを入れ、立ち上がってローキック。ブレイクがかかり、スタンドでの打撃戦へ。松田がワンツー、ミドルキック、ローキックと放てば、西村はストレートで対抗。終盤、西村は首投げでテイクダウンを奪うがアッサリと松田に立たれる。終了直前にも片足を持ち上げて松田を倒すも、有効打がないまま試合は終了。


さて判定だが…有効打がなく差がつけられないなぁ。「強いて言えば、スピニング チョークとかフラッシュダウンを奪っていた西内かな?」と思っていたが、実際の判定は西内の1−0でドロー。で、この試合はNEO BLOOD TOURNAMENTなのでジャッジはマストシステム。ドローをつけたジャッジ二人は「松田が優勢」と判断した為、松田がライト級の優勝者に。


ふ〜む、有効打らしい打撃はなかったんだけど…松田が優勝ですか、そうですか。どこを評価されたんだろ?

第七試合 観てるこっちも消耗する試合

ウェルターNEO BLOOD TOURNAMENT 決勝 5分2R
○本田朝樹(171cm/74.8kg/PANCRASE P's LAB横浜)
●熊澤伸哉(168cm/73.7kg/闘心)
[判定 3−0]

NEO BLOOD TOURNAMENTウェルター級の決勝は、リングインの際に足を引っ掛け、応援団の爆笑を誘っていた本田 朝樹と、「和製ランデルマン」の異名を持つ熊澤 伸哉の対戦。確かに熊澤は見た目がランデルマンに似てる。


首相撲と立ちレスリングが中心となったこの試合、お互いに首を抱えながらヒザ蹴りを入れあう。ムエタイみたいだな。ここでリードを奪ったのは本田、1R前半は顔面にヒザ蹴りを入れつつ、ショートアッパーも多用、そして首相撲からヒザ蹴りをボディへ入れていく。1R後半はローキックを多用し熊澤の動きを止めていく。熊沢も首相撲からボディへヒザを入れ返すが…威力は本田の方が上。1Rが終了する頃には明らかに動きが落ちていた。


2R、押され気味の展開の中で何とかテイクダウンに成功した熊澤、だがアッサリと本田に脱出される。再び立ちレスリングから本田が首相撲へ移行、ヒザ蹴りを熊澤に叩き込む。一発がクリーンヒット、棒立ちになりながらヒザを曲げて苦しむ熊澤。チャンスを迎えた本田、だが1Rの熊沢のヒザ蹴りが効いたのか…こちらも動きが鈍い。逆に本田を押し倒した熊澤、そのままバックマウントを奪う。大逆転のチャンスを迎えた熊澤だが、力なく何もできずに本田にリバースされる。だが熊澤は更にこれを返して上になると、足を捕って足関節技を仕掛けた。だが本田はガンガン蹴ってこれを防御、猪木アリになり即ブレイク。

最後のチャンスを逃した熊澤、スタミナ切れは歴然。残りの時間は本田が一方的に攻めた。やや緩慢な動きながら、熊澤に組み付きボディへヒザ蹴りを連打。力のない熊澤をタックルを切り、再びボディへヒザ蹴りを連打。試合終了時間が近づくにつれて徐々に熊澤の身体が潰れていくなか、本田は最後までヒザ蹴りを止めない。


試合終了、判定は3−0、P's LAB所属の本田がウェルター級の優勝者となった。


ぬぬぅ、立ちレスリングが中心の展開は珍しいかもしれん。まさか総合格闘技首相撲の攻防が観れるとは思わなかった。

第八試合 ミエミエの試合

ライトヘビー級 NEO BLOOD TOURNAMENT 決勝 5分2R
川村亮(180cm/88.0kg/PANCRASE ism)
●小谷野澄雄(169cm/89.5kg/烏合会)
[1R 1分15秒 KO]
※グラウンドパンチ/川村はNEO BLOOD MVPを獲得

本日のメインイベントは、かつては強豪ひしめいたライトヘビー級でのNEO BLOOD TOURNAMENT勝戦なのだが、何でその舞台に小谷野 澄雄がいるの?この人は昔からPANCRASEに参戦してるから「NEO BLOOD」とは言えないでしょ。んで、試合前から川村 亮との体格差は歴然。アンコ型の力士体型の小谷野に対し、ガッチリとして総合格闘家然としている川村 亮の身体。もう、川村に勝たせようとしている姿勢がミエミエ、というか。


で、蓋を開ければ…案の定。


小谷野は組み付いてのテイクダウンを狙うも、川村はこれを切ってしまう。で、グラウンドに持ち込めないのであれば、この時点で勝負あり。何故なら小谷野は打撃が大の苦手だからだ。

予想通り、川村がラッシュを仕掛ける。フックを連打して小谷野をコーナー際へ追い詰めてのワンツーの嵐。左ストレートがヒットし崩れる小谷野、川村が上からパンチを連打して試合はストップ。今日唯一のKO劇に観客が歓声を上げるなか、川村がライトヘビー級の優勝者に輝いた。


この後、NEO BLOOD TOURNAMENTの表彰式が行われ、各階級の優勝者がリングに登場。四人に表彰状が贈呈されるなか、四試合を通してのMVPが発表された。選ばれたのは、やはり唯一のKO勝ちとなった川村。観客の歓声のなか、川村はマイクを通して喜びの声をコメントしていた。


イヤイヤ、かつては隆盛を誇ったPANCRASEのライトヘビー級もいまやこの有様ですか。厳しいねぇ…。ま、優勝したからには、これからの川村の活躍に期待したいところだけどねぇ。

雑感

「今日は高くついたなぁ…」っていうのが正直な感想。ま、最初からわかっていた事ではあるんだけど。あえて言えば植村と吉本は良かったけど、突出していたわけでもないしなぁ…。う〜ん、今のPANCRASEは…やはりキツい。どうにも上がり目がない。今日の興行だって、昔ならNEO BLOOD TOURNAMENT以外のカードでismの選手で目玉となるカードが組まれていたと思うんだけどね。

ま、次の横浜文化体育館での興行がビッグマッチになりそうだから、そこに期待するしかないか。でも、それもコケたら本当に後がないぞ、PANCRASE。僕はその日は全日本キック全日本プロレスを蹴ってまで観戦するんだから、いいものを頼むぞ!ホントに!


以上、長文失礼。